そんなことはない
検定やらテストやら多すぎるのです!久しぶりに書いたのでちょっと不安。
誤字報告等お願いします。
しばらく様子を観察していましたがサクラちゃんはいろいろな人に捕まり、攻略者たちに近づけていないようです。しかし、近づこうとする感じは見られたので逆ハーを狙っているのでしょうか?逆ハー狙いでなければ誰を狙ってもいいのですがね。ともあれ私は今回の目的を達成したわけです。これからは貴族としての義務を果たすとしましょう。近場にいた女子生徒たちに話しかけます。もちろん笑顔は忘れずに。
「楽しくお話しているところ申し訳ありませんわ。私も入れてくださらない?」
私が話しかけると戸惑いつつも1番手前にいた女性が会話をしてくれます。
「え、ええ。構いませんわ」
「どんなお話をされていたの?」
「えっと、あそこについてですわ」
そう言いながら向けた顔の先にはイザベラに絡まれるサクラちゃんの姿が。私が目を離した隙に一気に修羅場ですわね。まあ、修羅場についてはどうでもいいのです。それより役割といいますか、行動がゲームの「リリアナ」そのものなんですよね。この後飲み物をサクラちゃんにかければ完璧なんですが。
「平民の癖に生意気なのよ!」
イザベラが声高に叫んだとたん手に持っていたジュースをサクラちゃんにかけます。俯いていたサクラちゃんによけることは出来ず、綺麗なドレスが汚れてしまいます。きゃあと野次馬をしていた女子生徒たちから悲鳴が上がります。イザベラはご満悦。サクラちゃんは口を固く結び耐えている様子。カオス。
これだけの事態に周りが何もしないのは攻略対象者が来ていないからでしょうね。ゲームしているときは何も思わなかったけどひどいですね。私は様子を見てきますわと言ってその場を離れ野次馬に交じります。ジュースを一気に飲み干し、新しいのを貰うついでに事の顛末を聞きます。
「どうしてこうなりましたの?」
「は、はい。僕が聞いていた限りでは男性に囲まれているピンクのドレスを着ている女性を、あのきつそうな女性がいちゃもんをつけている、と言う感じでした」
もちろん声量を抑えてもらっていますが聞かれたら危ない内容ですね。今後の彼の就職についてですけれど。
「大丈夫か!」
サクラちゃんを庇いにきたのはオルバート様でした。
颯爽と駆けつけたオルバート様はサクラちゃんを庇いながらイザベラを睨みつけます。イザベラはオルバート様の勢いに圧倒されビクッとなりながらも、取り巻きをつれてその場を去りました。そこにメイドさんやらが集まり、サクラちゃんが保護されイベントは終了です。
「いいですわねー。りあ充。ねぇ?貴方もそう思いますわよね~?」
「へ、は、はい?」
「大体顔が可愛いからって何ですか~。私だって可愛くいたいのですよ!」
あれ?何だか楽しくなってきましたわ~。ウフフ、このまま言いたいことは言ってしまいましょう!この世界の常識はおかしいのですよ!何ですか。12歳で恋愛って。確かに今時の子は早いって聞きますけれど!この世界では15で成人ですよ。そこから17でもう結婚ですよ?一般的に20超えたら年増って早すぎるでしょう!
「それでですね~。おかしいと思いません?」
「そ、そうですか。」
「もう!ちゃんと聞いていますの?!」
「は、はい。」
えっと何を話していたんでしたっけ?あ、そうそう好きな人の話でした。ひっく。
「貴方は好きな方、いらっしゃらないの~?私の好きな方はね~。」
うぇ、気持ち悪。あれ~視界が回りますわ~。ぐるぐる~。
そこからの記憶がありませんわ。
ありがとうございました。
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レオナールの心境をなくしました。別話にのせます。