突然ですがレッツパーティー
モンハンにはまってしまった。
誤字訂正等お願いします。
「と言うことで1週間後、学園パーティーが開催される。皆準備を怠らないように。以上だ」
恋愛相談から1週間がたち、先生からパーティー開催のお知らせを受けました。女性人は大変盛り上がっており、意中の男性の気を引こうと意気込んでおられますね。
もちろんアガサ様も顔を真っ赤にしながら幸せな妄想をしてらっしゃるようで、妄想するより行動して欲しいものですね。
私はこのパーティー、いえこの『イベント』は事前に知っていたので、この時期が来ましたわねーという感じですね。ちらりとソフィア様の方を見ますとなにやら悩ましげな表情をされております。ソフィア様から恋愛について聞いたことが無いので、好きな殿方でも出来たのでしょうか?
「どうしました?ソフィア様」
「リリアナ様。実は...」
大変言いにくそうにしながら顔を赤らめるソフィア様。これは恋する乙女の表情ですね?そうですよね?さあお姉さんに話してみなさい。
「大丈夫ですわ。誰にも言いませんよ」
「リリアナ様...。実は...最近太ってしまいまして、今まで来ていたドレスが入らないのです」
ここが日本だったら私はずっこけていたかも知れない。全然恋とか関係なかった。しかしこれも乙女の悩みですわよね。ここは真摯に優しくアドバイスをかけましょう。
「太った、ですか。あまり見た目は変わらないように見えますが」
「その、む、胸の辺りがきつくて」
私は笑顔を硬直させます。は?この娘は何を言っているのでしょうか?世界の女性の一部を敵に回しましたね。私のその1人ですのよ。別に平均はありますのよ。平均はね。自分の胸元をちらりと見てからソフィア様のほうを見ます。全体的に女の子らしい体型をされていますが、彼女のコンプレックスは...もう何も言いません。
そんな私に追い討ちをかけるように言葉をかけてきます。
「リリアナ様の様にもう少しスレンダーになりたかったです」
スレンダー。確かに鍛えていますし、余計な肉は付いていないと信じたいですけれども。スレンダー、と言うのは言い過ぎではないかしら?最終的には泣きますわよ。
「そ、そうでしたの。でしたら一緒にドレスを作りに行きません?私も身長が伸びてしまって」
「リリアナ様が使っているお店...。だ、大丈夫です」
青ざめた様子でソフィア様は首を横に振ります。私とお出かけするのが嫌なのですかね...。そんなことでは無いとは思いますけれど。この際アガサ様も誘いますか。それなら行きやすいでしょう。
「お値段もリーズナブルで買いやすいですわよ?アガサ様も誘いますし」
「は、はい。ではお言葉に甘えて」
とても疲れきった様子の彼女に声をかけるものはいませんでした。
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「ここがリリアナ様の使っているお店...」
「思ったより普通ですわね」
普通ですよ。私を何だと思っているのですか。サリーがドアを開けてくれるので私たちは中へ入ります。中にはたくさんのドレスや部屋着、普段着と服だらけの空間です。その中から私に声をかけてくれる人がいます。
「あら~リリアナちゃんじゃない。久しぶりねぇ。ま、今日はお友達もいるのね!」
「お久しぶりです。キララさん。今日はドレスを作りに来ました」
「任せて頂戴!リリアナちゃんたちに1番似合うドレスを作るわ」
そう、この方こそ、このお店のオーナーのキララさん。本名はキングズリイさんですが可愛くないとかで大抵は『キララ』と名乗っているようです。ちなみに名づけ親は私です。その経緯はまた今度。
「キララさん。あちらの2人はソフィア様とアガサ様です。ソフィア様は...という感じの。アガサ様は...がなので...という感じの。でお願いしますわ。」
「了解~。ささ2人ともこちらに来てもらえるかしら?」
「「は、はい」」
2人とも緊張していますね。まあ無理も無いかもしれません。この世界では「オネェキャラ」と言うものが浸透しておらず、新鮮味がありますからね。だから実力もあるし、安いのにあまり売れないらしいです。
ここに来る前にアーロンの好みはばっちり聞いてきました。アーロンとオルバート様とレオナール様はすっかり仲良くなったようで3人で集まっていましたので単刀直入に聞いてきました。
『ドレスの参考にしたいので意見を聞いてもよろしいですか?』
と言ったところ。アーロンが『明るめの色であまりふわふわしてないやつ』オルバート様は『女の子らしい物。...ピンクとか』でした。レオナール様はあまり参考にならない『着る女性に1番似合うもの』とおっしゃっていました。
なのでアガサ様はアーロンの好みを再現できるように注文し、ソフィア様はコンプレックスを何とかしてもらえるように言っておきました。私は...普通でいいのです。普通で。
「リリアナ様。そんな事言っておられると、取られますよ?」
「...何も言ってないじゃない」
図星を突かれ、へそを曲げた私の所へ採寸を他の従業員任せたキララさんが来ます。
「お待たせ~リリアナちゃん。今日はどんなのを作るのかしら?」
「...私に1番似合うものをお願いします」
私はそっぽを向きながら言うと、キララさんは数秒きょとんとしますが、微笑ましい笑顔で今日1番の声を出します。
「任せて頂戴!私の全てをかけて作るわ」
そこまでは重いのでほどほどでお願いします。
ありがとうございました。
誤字訂正
紳士→真摯




