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お兄様のお友達

少し短いです。

誤字訂正等お願いします。

リュートに釘を刺されてしまったので、アガサ様を応援することしか出来なくなりました。少し寂しさを感じますがここ最近はアガサ様自身の力でアプローチをしているようなので安心しました。


もしも彼女たちがお付き合いをするようになったら私はどう接すればよいのでしょうか?茶化すのはお嬢様としてどうかと思いますし。やはり惚気話を聞いてあげることぐらいですかね。それはそれで楽しみです。


「リリアナ様。楽しそうなところ申し訳ありませんが、お嬢様の恋はどうなったのです?」


他人の心配より自分のことをやりましょうよ、とでも言いたげな目をサリーに向けられ私はうっと言葉を詰まらせます。そんな事言われましても前世では2次元に恋していたわけですし...。正直言いますと「レオナール」と言う人物が好きなのか、それともゲームのキャラクターとして好きなのか判断に迷うところなのですよね。


もっとこう...女の子として扱われていたら反応も変わったのでしょうけれど。今の私は彼にとって「1番仲の良いご令嬢」であって「恋愛対象」ではないのではないと思うのですよね。


「サリーの目から見てレオナール様は誰かに恋をしていると思う?」


「申し訳ありませんがそれは分かりませんね。...気づいてないとか鈍感すぎるでしょうこの人」


そうかサリーにも分からないわけだからいないのかしら。私が悩みながら廊下を歩いていると前方から人が歩いてきます。私たちのクラス担任アルド・マーチン先生です。先生は私に気がつくと話しかけてきます。


「ユーフィルか。こんなところに何か用事か?」


マーチン先生にそう言われ周りを見渡すと...何処でしょうここは。考え事をしているうちに変なところに来てしまったようです。ちょ、サリー笑うんじゃないですのよ。


「いいえ。そう言うわけでは。マーチン先生こそどうしてこんな場所へ?」


「あー俺の実験室がこの近くにあるってのもあるんだが...」


そう言いかけた直後少し遠くから甲高い声が聞こえます。


「先生、何処ですの?出てきてくださいまし」


この声はイザベラでしょうか?どうやらマーチン先生をご所望の様子。先生を差し出せば私は安全にこの場を立ち去れますね。うむ、そうしましょう。


「ウィリアム「ユーフィルこっちだ!」」


私がイザベラを呼ぶ前にマーチン先生に引っ張られて謎の部屋につれてこられます。ちゃっかりサリーもついてきているので危険は無いとは思いますがね。その部屋に入った後も口を押さえられ言葉を発することを禁じられます。少し苦しいですが我慢するしかないでしょうね。


しばらくすると部屋の前をイザベラが通り過ぎます。


「こちらにいらしたと思ったのですが...。仕方ありませんね。出直してきましょう」


カツカツと靴音が響き渡りしんっと静かになります。その後から口を解除されてお疲れの様子で喋りだしました。


「悪かったな、巻き込んじまって。ったくお嬢様ってのはめんどくさいな。普通の女子高生がいいわ」

ありがとうございました。

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