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王都へ

11日のうちに投稿したかった。

誤字訂正お願いします。

学園に入園する時期がやってきました。1年ばっちりとしごかれたおかげでお嬢様っぽいスキルがほぼオール5になりました。さすがに濃い1年でした。


学園に入ると誰もが寮に入ることになります。なので私も1週間前の今日、荷物の搬入と寮長への挨拶を兼ねてお兄様と共に馬車に揺られながら王都へ向かっています。


お兄様はニコニコして私の顔を見てきます。そんなに楽しいですか私の顔は。お兄様は私と違って優しい雰囲気のお顔をしているので笑うととても人懐こい感じになります。もちろんお母様とお父様のDNAはありますので美形です。


その代わり私は悪役なので少し近寄りがたい見た目をしています。気の強そうな目に長い銀色の髪。そして女性にしては高い身長。どれもが少しコンプレックスですが美人なので許しましょう。ナルシストではないですよ?


お兄様はお父様の下で働きながらたまに学園にいる友達を手伝っているようです。多分あの人でしょう。おそらく学園が始まれば嫌でも顔を見ることになるので今は名前を伏せます。


お兄様はその友達に会うついでに私を案内してくれるそうです。仲がよくていいですね。私も1人でもいいのでお友達が欲しいです。


たまにお兄様と雑談をしながら馬車を走らせること数時間。やっとの思いをしながら王都につきます。意外に長かった。門を通過するときにいろいろと書類を書かされましたが、はじめてみる魔法道具を使っていたり、警備の人の制服を見たことがあるなあと思ったりしていたので楽しく王都へ入ることが出来ました。


もちろん王都は人でがたくさんいて、見たことのない食べ物や見世物などが立ち並び心躍らせる景色が広がっています。学園は王都の西側に位置し、北にはお城、東にはギルド関連、南には商業地と言う感じになっています。それを取り囲むようにぐるりと壁が立てられており西、東、南に門があるという感じですね。


「お兄様!王都は人がいっぱいですわね!」


「リリアナは王都へくるのは初めてだったかな?あとから少し散歩してみようか」


「はい!...でもそれですとお兄様、お友達に会う時間が無くなってしまいませんか?」


「大丈夫。あいつより可愛い妹のほうが大事だからね」


何故こんなにシスコンに育ってしまったのでしょうか。いなかった時間が長かったからですかね?


「さて見えてきたよ。あれがマルクト学園だよ」


お兄様が窓から顔を出しながら教えてくれたのは大きな洋風の建物でした。外壁はクリーム色をしていて屋根は赤色。正面から見ていますが右も左も端が見えません。正面玄関に向かう道を右に曲がり少し行くと可愛らしいこれまた洋風のアパートのような建物が見えてきます。


「あれがこれからリリアナが住む寮だね。よほどの希望がない限りは2人1部屋だから同室の子と仲良くね?」


「分かってますわ。お兄様」


これはお友達になるチャンスですね。見逃すわけにはいきません。しかしまだ一週間前ですし同室の人も来ていないと思うのでイメージトレーニングでもしていましょう。どんな子でしょうか。基本お嬢様でしょうから、か弱い子でしょうね、私と違って。小柄で小さく可愛く守ってあげたくなるような。そんな女の子らしい女の子。うん、仲良くなれそう。


馬車から降りて寮の中へ入ると白髪交じりのふくよかなおばさまが駆け寄ってきました。


「今年の新入生ですか?私はここの管理を任されているリーハというものです。以後お見知りおきを」


「リリアナ・ユーフィルと言います。今年入園することになっています」


「ユーフィル様ですね。少々お待ちください。...はい、35号室ですね。同室の方はまだお見えになっていませんね」


「分かりました。荷物を運んでもいいですか?」


「どうぞ。こちらを渡しておきます。この寮の規則が書かれています。よく読んでおいてくれさい」


「?はい。分かりました」


今何かおかしかったような気がしますが噛んだだけでしょう。お兄様たちに手伝ってもらい荷物を部屋に運んでもらいます。もともとそんなに荷物はないのですぐ済みます。


「これから出かける?それとも休む?」


「もちろん出かけますわ!フフ、楽しみですわ」


こうして私とお兄様は城下町へ行くことになりました。



ありがとうございました。

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