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side使用人

リリアナちゃんがさらわれた所です。

誤字訂正お願いします。

リリアナお嬢様が誘拐された。


その事実は屋敷中を驚かせた。しかもさらったのはスカー様。つまり奥様の姉だということも驚きだ。リリアナお嬢様はとてもいい子だ。使用人の俺にも優しく労いの声をかけてくれたり、使用人たちに差し入れしたり、とにかく使用人にお嬢様が嫌いな人はいないだろう。


誘拐されたと聞いたときの奥様の反応は少し恐ろしかった。今にも死んでしまいそうな、そんな顔をしていた。メイドたちで何とか奥様を落ち着かせ執事たちは手がかりを探した。もちろん旦那様への報告も忘れずに、屋敷を探索していると玄関のほうで走り書きのような紙切れが棚の下に落ちているのを発見した。何処からか落ちたんだろう。俺はそれを拾い紙を読んでみた。


『マリアへ。

 リリアナは預かった。当分返すつもりはない。訴えるなら訴えればいい。リリアナは戻ってこないけどな。 詳しいことは後日はなす。

 お前の大嫌いな姉より』


俺はびっくりしてとりあえず執事長に見せに行くことにした。執事長はとりあえず旦那様がこられるまでは奥様には黙っておけと言ったので他に手がかりがないか調べることにした。


聞き込みやら噂話をまとめると、門番はスカー様であることとメイドのサリーに用があるといって来たので素直に通してしまったらしい。その際きちんと本人であるかは確かめたそうだ。


マナー本や教養系の本がごっそり無くなっているらしい。


服は無くなっていないことからお嬢様は寝巻きで外出されたことになる。


の3つだ。これといった手がかりも得られず屋敷も捜索しきったところで旦那様が勢いよくみんなの集まっている部屋に入ってくる。息は乱れ、髪もぼさぼさ、よほど急いできたんだなぁと思いながら会話を聞く。


「で、今分かっていることは何だ」


「こちらの紙が発見されたこと。あとは...ということぐらいでしょうか」


「で間違いないのだな。今すぐ事情を聞きに行きたいところだが何処にいるのか分かるか」


「馬の足跡は追うことは不可能でした。スカー様の旦那様に今使いを送っているところです」


俺は素直に羨ましいなと思う。俺の親もお嬢様の親のように愛してくれてたらな。そんなことを思いながら1人部屋をこっそり抜ける。こんなに堂々とした誘拐も珍しいよなとのんきな事を考えていると馬の走ってくる音が聞こえてくる。


馬には1人の気の弱そうな男性と俺の同僚のクルリが乗っていた。クルリは俺がいることに気がつかずそのまま急ぎ足で1人の男性を屋敷の中へ入れる。


俺もこれで続きが聞けると思い屋敷の中へ入る。

-----

結局あのあとは奥様の姉であるスカー様の旦那さんだと言う人から情報は得られずスカー様が来るのをただ待つ日が続いた。


俺が庭で仕事をしていると門のほうが騒がしくなった。そして1人の女性が入ってくる。何とも楽しそうな顔をした美女だった。あれがスカー様だろう。


しばらくするとスカー様が屋敷に入る前に屋敷から奥様が出てくる。


「リリアナを返しなさい!貴方のやっていることは犯罪者と同じよ!」


奥様は今にも噛み付きそうな勢いでスカー様に飛び掛ります。後ろから旦那様が現れて何とか落ち着かせます。しかしその瞳は怒りの炎で恐ろしいことになっています。


「事情を、説明していただけますね」


「おう、そのために来たんだからな」


そう言って旦那様たちは屋敷に入っていきました。その場の会話は聞くことは出来なかったので詳細は分からなかったけど聞いた話によると11歳までは帰ってこないらしい。


その噂は屋敷の人間を悲しませた。もちろん俺も。この屋敷に俺の近い年齢はお嬢様しかいなかったから。だから、早く帰ってきてねお嬢様。

ありがとうございました。

訂正

ただの犯罪者よ→犯罪者と同じよ

ありがとうございます



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