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見つかりました

9月はイベントが多くて疲れる。

誤字訂正等お願いします。

私はハアハアと息を切らせながら森を走ります。森をさまよってから3時間程度探していますが一向に見つかる気配がしません。まだ明るい時間とはいえこれから日も暮れ寒くなっていきます。それまでには見つけなければいけません。探す前に師匠に言っておこうと思いましたが師匠の部屋の扉に張り紙がしてありました。


『リリアナとリュートへ

 仕事で留守にする。2日は帰ってこないと思う。よろしく』


ということなのでリュート捜索隊は私しかいません。人手が欲しいですが我慢するしかないでしょう。手がかりも何もない状態ですので人が入れそうな穴や池の近く木の実が生えている場所などを見て回っていますが全然いません。体力はないと思うのでそれほど遠くへは行ってないとは思いますがこれでは手の施しようがありません。


「リュート!返事してくれリュート!」


出来るだけ大声で叫びますが帰ってくる返事はありません。白魔法で少しずつ筋力強化と体力を回復させながら走り回っていますが気持ちが回復するわけではないので疲労がたまっています。疲れました。今世で今一番運動している気分です。


「見つけるまで走り続けるからなー!リュート!」


私は大声で叫びながら森の中を走り続けました。

-----

リュートを見つけたのは日が暮れかけ、森が薄暗くなってきたところからでした。相変わらず叫びながら走っていると声らしきものが聞こえました。


「...ふぇ..グス...誰かぁ」


この声は間違えなくリュートです。急いでそちらへ向かうとリュートが木の根元でうずくまって泣いていました。私ががさがさ音を立てたのでビクッとしてさらに縮こまります。私は駆け寄りぎゅっと抱きしめながらなだめます。


「リュートもう大丈夫だ。もう安心しろ」


なるべく声を和らげ背中をぽんぽんとたたきます。リュートは我慢の限界だったのか私にしがみつきながら大きな声を上げて泣き出します。


「うわぁあああああああああああ!」


これからリュートのことを理解していこうと思いながら泣き終わるのを待ちました。数十分泣いていたでしょうか落ち着いたリュートが私に話しかけてきます。


「僕が怖くないの?僕が化け物だってこと知ってるんでしょう?」


「化け物、とはどういうもののことを言うんだ?」


リュートはえ?と驚いた顔をして説明をしようとしますが言葉が見つからないようで困った顔をしながら言います。


「周りの人が僕は化け物だって。ずっと言ってたから。僕みたいに魔力が多くて暴走しちゃう人のこと...かな」


「ふむ。それなら俺も化け物だな。魔力の量も魔法の腕も俺のほうが上だしな。暴走だってしたことがある」


「ちが、そんなつもりじゃ...!」


「ああ、別に気にしてないからとりあえず帰るぞ」


くるっと周り帰ろうとします。しかし気づくことがありました。リュートを探すのに必死でやたらめったら走っていたので現在地が分かりません。しかも喋っていたので気づきませんでしたが回りは真っ暗でとても危険です。


「...今夜はここで野宿だな」


私はため息をつきながら野宿の準備をするのでした。

ありがとうございました。

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