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攻防戦そして

テストが近づいているやばい。

誤字訂正等お願いします。

あれからリュートが声を出してくれたことはありません。あきらめずに毎日何回も話しかけたり世話を焼いているのですがね。あの時のことが夢ではないかと思い始めた今日この頃です。自分で行動をして生活を最低限してくださるのはいいのですがそろそろお肉食べてもらわないと筋肉つきませんし栄養も足りないと思うのですよね。肉を焼いて塩コショウで味付けしたものを出してみたのですが食べませんでした。生肉出すわけにも行きませんし困っているところです。


洗濯を干しに外へ出ると切り株に座ってボーっと空を眺めるリュートが見えます。ご飯とお風呂と睡眠以外はいつもあそこにいるのですよね。つられて私も空を眺めますが青空が広がっているだけです。空ですね、という感想しか思いつきません。とりあえずそれはさておき洗濯物を干します。といっても魔法でちょちょいのちょいですがね。今となってはこの世界のほうが便利です。終わったので思い切ってリュートに話しかけます。


「今日はいい天気だな。そこで見ていると何か分かるのか?」


「...」


この反応にも慣れてきました。無視されたときは無視を無視して話しかけ続けるのです。


「今日は青空でいい天気だから洗濯物がよく乾くんだ。それに外で遊べるしな」


「リュートは肉は嫌いか?いつも野菜しか食べないが」


「師匠何処行ったか知らないか?聞きたいことがあったんだが。」


などなど。全部無視ですけれどめげません。私はこんな可愛らしい弟が欲しかったのです。ちゃんと会話が出来るまであきらめませんよ。何を話そうかなと考えているとリュートの口がゆっくりと動きました。


「何で僕にかかわるの?」


少し泣きそうな声でそう問われました。何故といわれても困りますね。お話がしたいからではいけないんでしょうか。


「リュートと話したいからだが?」


「僕とかかわると皆不幸になるんだ。だからほうっておいて!」


「別に俺は不幸じゃないぞ?むしろ無視されるほうが悲しいのだが」


一瞬顔をゆがめますがこちらを睨んで叫びます。


「僕は化け物なんだ!僕の気持ちなんて誰にも分からない!」


そう言って森のほうへ走っていきます。もちろんやせ細った体で体力もないのでそれほどの速さはないのですぐに追いつきそうになります。しかし私は勢いよくバターンと転んでしまいます。リュートは振り向き駆け寄って来そうになりますが目にいっぱいの涙を浮かべながら逃げてしまいます。私もすぐに体勢を立て直し追いかけますがどうしても足がもつれてうまくおうことが出来ません。


「リュート!戻って来い!」


私の声に反応するものは誰もいない。困りました。リュートはこの森に入ったことがありません。野生動物もいますし、危険すぎます。急いで探さなければなりません。しかしリュートが言ったあの言葉が私の胸に残りました。


「化け物...か」


私はどうなんだろう。と少し考えてから今はリュートを探すことが先だと頭を振り考えを消します。日暮れまでに見つけたいところです。


ありがとうございました。

誤字報告

言ったか→行ったか

体制を建て直し→体勢を立て直し

報告感謝です

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