状況確認
間に合った。間に合ったけど。
絶対に誤字が多いと思われる。
はい、こちらリリアナです。私が今何処にいるかと言うとお外です。正確に言えば暗い山道を伯母様の背中にくっつきながら馬に乗って走っています。道が少しガタガタして怖いですね。少し後ろをサリーがついてきていますが2人とも無言です。あの後説明を要求しましたが却下されました。ぐすん。そんなことではへこたれませんがね。まあお母様にばれると大変なことになりそうなのは私も分かっていましたし、我慢します。そんな感じで我慢すること数十分。1軒の山小屋?みたいなのが見えてきました。明かりがともっているので誰かいるのでしょう。その山小屋につくと伯母様は馬をおり私もおろしてくださいました。そして山小屋へ入っていきます。
「ねぇサリー、どういうことかしら?」
「まあまあ中でスカー様が教えてくださいますよ」
はぐらかされた。そろそろすねますよ私。山小屋の中へ入ると伯母様と1人の男性が話していました。男性は40代前半の山賊っぽいおじ様です。大きな声でがっはっはと笑っているので話しやすい人だと思います。むしろ思いたい。山賊フェイスと対等にお話できるスキルを私が持ち合わせていないと思う。私が心の中でおじ様について観察しているとおじ様がこちらを見てきます。
「まさか強く育ててほしいといわれたのがこんなちっこいガキとはな」
終始笑顔でそう言い放ちます。何故でしょう、悪気はなさそうですが無性にイラっとしますね。というかサリーもですよね?ボッチとか無理ですよ?とりあえずガキについては反論しておきましょう。
「あらおじ様。私もう一人前のレディですのよ?」
「そうかいそうかい。がっはっは」
イラァ...。っは!べ、別にこのじじい殺してやりてぇとか思ってないんですからね!ただちょっとだけ不幸な目にあってくれないかしら程度なんだからね!伯母様説明求む、という目を伯母様に向けてみます。伯母様は最初頭にはてなを浮かべていましたがしばらく考え込んで理解してくださいました。絶対忘れていましたね説明すること。
「リリアナ、サリー紹介するぜ。こいつはジグ。私の友人だな。リリアナはこいつにいろいろ学んでもらうことになる」
「私だけですか?サリーは?」
「サリーはジグじゃ学べないことを学びたいみたいだしな。別行動だ」
サリーよ。早くも別行動ですか。私このおじ様と2人ボッチとかすこし、いやかなり難しい気がするのですが。今までの人生でこのタイプの人はあまり会話をしたことがないのですよ?目をそらさないでくださいな。
「大丈夫さ。ジグは良いやつだから」
「しかしお嬢様のほうは大丈夫なのか?洗濯すらまともにやったことないんだろ?こんな古臭い小屋で暮らせるのか?」
「リリアナは変わってるから大丈夫さ。だろ?リリアナ」
「変わっていませんがこの家で過ごすのは何も問題ありません。おじ様の迷惑でなければ」
おじ様はそれを聞くときょとんとして目を丸くされました。そして伯母様のほうへ振り向き大声で宣言しました。
「面白い譲ちゃんだなぁ。分かったスカー。こいつの面倒見てやるよ」
「それじゃリリアナ頑張れよ!」
そう言って颯爽と伯母様とサリーは消えてしまいました。サリーはマナーやらお嬢様講座の本を置いてすまなさそうに出て行きましたけどね。しかしこれからお世話になるわけだから挨拶でもしておきますか。
「これからよろしくお願いします。おじ様」
「おうよろしくな。しかしおじ様はやめてくれ。俺もリリアナと呼ぶが良いか?」
「はい分かりました。ジグ様」
「...なれねぇなこういう感じは」
お世話になる方ですし年上ですしかしこまった態度をとってみたのですが失敗したようです。すっごい困惑した顔してますし。まあそのうち砕けた口調も出来るように努力するのでそれまでは我慢してくださいな。
ありがとうございました。




