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計画をねる?

読んでくださりありがとうございます。

肌寒さを感じぶるっと震えながら起きるとそこは鉄格子の牢屋のような場所だった。キョロキョロと回りを見るとレオナール様が近くに寝ている。見た感じ外傷は無さそうだけど一応白魔法をかけておく。


現状を把握するために自分の姿を見る。手は手錠がそのままかかっており足は紐で縛ってあるが痛くはないから大分加減して縛ってくれたようだ。さるぐつわはそのままだが目隠しはされておらず回りを観察することが出来てありがたい。変なところで優しいな。芋虫状態だが動けるしね。鉄格子の外には寝ていると思われる男性が1人。見張りだろう。男性の近くにテーブルがあり鍵の束がテーブルの上においてある。おそらくこの手錠も鉄格子の鍵もあの中にあるだろう。緑魔法のスキルはあるから使えないことはないと思うけど遠い場所にある鍵を音をならさずにここまで持ってくるのは使ったことのない魔法ではリスクが高すぎる。


鉄格子の逆、つまり壁側は高さ2メートル程度の場所に窓のような穴がありもちろん鉄格子で塞がれている。残りの壁はなにもない。


「……」


どうしたものか。窓から入る月の光を見る限り夜だということがわかる。8時くらいかな。光源は月の光と鉄格子の外のテーブルにあるランタンだけ。とりあえずイアリングで通話を試してみます。


『伯母様。伯母様聞こえますか?リリアナです』


応答は……なし。遠すぎるのかも知れません。もともと魔力の消費を押さえるために少ない魔力で言葉を送るれるように作ったし。考えているとレオナール様が起きる音がします。もぞもぞと芋虫のように這って回りを見て回っていたので同じようにレオナール様のもとへ戻ります。


そしてレオナール様の見た目を観察しさるぐつわで喋れないので目で「大丈夫ですか?」と聞いてみます。伝わるでしょうか?すると弱々しくも「大丈夫だ。」と言うようにうなずいて下さいました。よかった。魔法を使えるところを見るとこの部屋には手錠のような効果はないらしい。とにかくここを脱出しなければなりません。


私の今使える魔法は「ウォータボール」「ウォータシールド」くらいですね。ウォータボールは捕獲用なので鉄格子を砕くほどの威力はありません。ウォータシールドは防御用ですからね。仕方ありません。あまりやりたくありませんでしたがこの方法でいきましょう。


私は人の顔ほどの「ウォータボール」を出します。それを見張りの目と口を塞ぐような位置にもって行きます。すると10秒程度でしょうか。見張りは目を覚ましウォータボールから逃れようとしますが目を覚ましたばかりでしかもおぼれかけなのでうまく動くことが出来ません。そして1分ほどしてその場にどさっと倒れました。死んじゃってたら初めての殺人となる。でも私も死にたくないんだごめんなさい。しかしそう思い込んでも心は静まらず全身の震えが止まりません。緑魔法を発動させようにもうまく出来ません。早く、早くしないとほかの人が来るかもしれない。焦りと恐怖が私を襲い、いやな汗まで出てきました。『王子』を死なせるわけにはいかないってのもありますが何より私の大切な友達だけでも何とかしたいわけです。するとレオナール様がこちらをみて何か伝えようとしています。床に少量の水が動き何かを現しているようです。えっと。


『ムリ するな』


と。しかしその体は震え少しの魔力を出すのでさえ精一杯というようです。私は気を引き締めて緑魔法を何とか使います。そのままぴったり合う鍵を探しますが手錠のものはありません。仕方ないので足の拘束とさるぐつわをはずし二人とも立ちます。手を後ろで手錠をかけられているので不便ですが仕方ありません。何とか鉄格子の鍵を見つけ出し部屋から脱出することは出来ました。月の光が入るということはおそらく地下とかではないと思われるので何とかして脱出したいと思います。


私の命を懸けてでもレオナール様(この子)は助け出す。

絶体絶命の危機なので前世の年齢に引っ張られてる感じに書きたかった。

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