表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/68

捕まったった

シリアス書けません。

お手柔らかにお願いします。

私が外に連れ出され見た光景は所々を切り刻まれたサリーの姿。まだ息はあるようで「お……じょ……さま。」と聞こえます。私はさるぐつわと手錠のようなものをつけられ身動きがとれません。何とか自由を手に入れようともがきますが屈強な男に捕まってはそれも叶いません。さらに少し男が歩くと馬車の馬の頭とガンさんの顔が落ちていました。……え?


「-っ!」


さるぐつわをしていても少しの悲鳴が漏れます。目をつむり心を落ち着かせます。怖がっている場合ではありません。どうにかしてレオナール様を助けなければ。現状を確認するためにもう一度目を開けると今度は自分の血で水溜まりをつくって死んでいるジーンたちの姿。私は胃からものが戻ってきますが吐けませんし俵かつぎにされているので飲み込むこともできません。ただただ悲しさや悔しさなどの負の感情が押し寄せてきます。親しい者の死体を見てから何かに押し込められます。もちろんレオナール様も一緒にです。おそらく人間を秘密裏に運ぶのに特化した馬車でしょう。中にいるとひしひしと魔力が感じられます。ちらっとレオナール様の方を見るとすごく怖い顔をしています。おそらく犯人の目星などをつけているのでしょう。もともと『王子』が目的のような口ぶりでしたし。ガタガタと揺れている馬車では何もできませんので体力を回復させるためにも気を抜き目をつむります。何とか魔法で手錠を壊せないかと思いましたがこの手錠、魔力を押さえる効果があるようでしてあまり魔力を使えないのです。一般の人ならまず魔力を封じられているレベルです。耳を済ませてみると少しの運転席側で話し声が聞こえます。


「やりましたね兄貴!」


「ああ苦労して人数を集めたかいがあったもんだ。しかし災難だなぁあの嬢ちゃんも。さらったのは俺らだがな!」


そう言えば敵の人数が多いなとは思っていましたが賊の集まりではなく、何でも屋的なところから集めたわけですか。それは多くもなるわ。こちら全員で6人に対し20人近くいましたからね。


「まだ気を抜けないぞ。王子を約束の場所までつれていくのが仕事だ」


「3日後でしたよね?長いなぁ。貰った金で早く遊びたいものっすね」


顧客主の名前までは出さなかったか。そこまではバカではないらしい、がタイムリミットは2日。もう今日は終わるから実質1日しかない。1日で行動を起こし助けを呼ばなければ。不幸中の幸いかイヤリングは取られていない。伯母様にこの事さえ伝えられれば!そのためにも今日は休んでおこう。ガタガタと揺れるこの馬車ではろくに疲れなんてとれないだろうけど。そう考えながら静かに意識を手放した。

ありがとうございました

誤字訂正

秘密利→秘密裏

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ