伯母様と会話
誤字脱字どんどん教えてください。
「しかしまぁ、お元気そうで何よりです。スカー様」
「スカー様ってのはやめてくれと言っているだろう?エルバート殿よ。お前さんは私の妹の夫、つまりは私の義理の弟なんだから姉さんと呼んでくれよ」
「しかし...」
お父様がすごい困り顔です。こんな顔はじめて見ました。伯母様すごい。改めて伯母様を観察します。スカーレットの髪がポニーテールをしているのに腰ぐらいまで伸びていてストレートです。目は黄緑色でややつり目、とても筋肉質のようですが身長が高く、出るところは出てへこむところはへこんでいるのでモデル体系と言えるでしょう。総合的に言えば近寄りがたい美女と言ったところでしょうか。お母様は怒りつかれたのかいすに座ってため息ばかりついています。こうやってみるとお母様と伯母様あまり似てないと言うか正反対な見た目ですね。お兄様は目がキラキラさせていますね。憧れなのでしょうか?ッハ!恋だったら大変なことになりますね。そんなことないでしょうけど。
伯母様のご職業はやはり冒険者でした。しかも凄腕の。旦那さんとチームを組んでいるらしいですが、旦那さんとの馴れ初めを聞かねばなりませんねこれは。私はニヤニヤ、兄様はキラキラそれが伝わったのか分かりませんが伯母様がこちらを見て口を開きます。
「久しぶりに会ったんだ。ちょっくらリリアナとクライド借りてくぜ」
そういって伯母様は私とお兄様をつれて伯母様の部屋(何か専用で作られていました。)に連れて行かれます。お兄様は聞きたいこといっぱいで待ってました状態ですが何せ私ははじめて会うに等しい方です。ちょっとどきどきしながら二人の会話を聞いています。
「伯母様伯母様!私、剣の腕が上達したんです!後からみてくださいませんか?あ、最近どんな魔物と戦いました?強かったですか?珍しい発見はしましたか?えっとそれから...」
お兄様はすごい勢いで伯母様に話しかけます。普段落ち着いているお兄様では考えられない行動で隣でびっくりしています。
「おいおい、落ち着けって。まだ数日あるんだ。ゆっくり話していこうじゃないか。そうだな剣の練習はサボらなかったってことだろ?それなら後から手合わせしてやるよ。私にお前の剣が触れたら、そうだな。1つだけ願い事を聞いてやろう。魔物、最近はかわったのは出てないな。しいて言うなら少し強くなったか?と思うくらいだ。私には負けるけどな。新しい遺跡見つけたがめぼしいものは見つからなかったなぁ」
伯母様もあきれながらしかしうれしそうに一つ一つ丁寧に答えていきます。私はその間暇ですがけっこう役に立つ情報もあるので聞いておきます。魔物っているんだな程度ですが。お兄様も男の子ってことでしょうかね。冒険の話を聞いているときの顔がすごくわくわくしています。
「えっとそれとですね...」
「まあ待て。次はリリアナの番だ。何か聞きたいことはあるか?私としてはお前さんとも話したいと思っているんだが」
「えっと、旦那さんってどんな方ですか?どういう出会いをしたんですか?」
「おっと小さくて女の子と言うわけか。ますますマリアに似てきたねぇ。よし話してやろう」
と言ったところでコンコンとノックがしてリチャードさんが入ってきます。リチャードさんは私が今世初☆どきどきお食事会のお迎えをしてくれた執事さんです。
「スカー様。マリア様がお呼びですがよろしいでしょうか」
「分かったすぐ行く。すまんなリリアナまた今度な」
「はい。楽しみにしておりますわ」
残念だけどまだ何日かいるし聞けるよね。しかし冒険者、かっこいいなぁ。ちらりとお兄様のほうを見るとすごく名残惜しそうに伯母様を見ています。何でしょう。伯母様には人の感情表現を豊かにする能力でも備わっているのでしょうか。
ありがとうございます。