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始・〜唸りーうねり〜
例えばだ。
そう、仮に。
ほら、キミ達が端に目をやるとするだろう?
それは何のことは無い。
普通のことだ。
目の前から目を逸らし、端に目をやる。
ちょうどいい、空間・空白。
だが、キミ達はやがてまた目を逸らし、現実、夢、光、煌めきを目指す。
仕方が無い。
有り合わせ、片手間、ちょうどいいものなんだから。
それでいい。
それが本来の姿だ。
俺も目を逸らすよ。
光、現実、夢を追う。
“ダメダ……”
だって俺は端で……。
俺は端で…………
イキていた…………。
ここの場所だから。