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1章(1)

今は88層まで攻略が進んでいると言う設定です

舌打ちをする

と、壁に反射して音が反響する

不思議な形状の槍を持った骸骨が何体か先の角を曲がってこちらにやってくるのが見える

「・・・まだいたのか」

スカルアーチャー、86層目から出現していたモンスター88層目の攻略になった今でも出現している

このモンスター自体はそんなに驚異的ではない・・・が、状況が悪い

反対の道は行き止まり

チラッと自分の上に浮かぶ二つのバーを見る

僕の生命値、通称HPを表す青いバーは半分ほどに削られている

特殊な技や魔法を使うために必要なTPを表す赤いバーはほとんど残っていない

そしてアイテム覧には・・・回復薬の類はない

どれほどダンジョンに籠っていたのだろう・・・

短くても半日はいたはずだが、回復薬がないのを見るとたぶん一日くらいか

そうしているうちにもモンスターの攻撃範囲域が近づいてくる

「・・・僕はここじゃ死ねないんだよ!!」

叫ぶと同時に少しでも勝率をあげるため自ら攻撃範囲域に突っ込み先制をとる

どうやらやってきたのは3体のようだ

一番前のスカルアーチャーと目が合う

黒い二つの窪みに僕は初めて不気味さを覚える

まるで僕を待ち構える死という名の闇のようだ

嫌な汗が背中を流れる

しかし、そのような考えを振り払い通常攻撃のコマンドキーを頭の中で思い浮かべる

急に体が軽くなり、勝手に体が無駄な動きなく双剣を動かしてくれるようになる

この理不尽な世界に放り出された当初、皆どのように特殊な技や魔法を出せばいいか困惑したものだ

まぁ今ではPCでやってたときの技を出す初期のコマンドキー設定を頭に思い浮かべればいいことがわかっているわけだが

わからなかった当時はパニックをさらに増大させる原因になっていた

弓が体を貫通していく痛みに耐えながら1体目を倒す

残りのHPはあと3割といったところか

TPの方は自然治癒のおかげでもう少しで範囲攻撃が一回出せそうだ

ギリギリいけるかな・・・?

残りのHPがあと1割を切ったところで範囲攻撃が出せるようになった

コマンドキーを頭に思い浮かべる

「チーゴエッジ!!」

技名とともに剣が淡い青色の光に包まれる

元々比較的高度な技に含まれる上に、技のレベルを最大の10レベルまであげていることもあって一瞬で敵は消える

「・・・はぁ」

残りのHPは・・・78、スカルアーチャーの一回の攻撃のダメージの半分

頭がカチ割れんばかりに痛む

この世界はどこまでもゲーム的でありながら都合のいいところだけ人間の感覚を取り入れてる

疲労や痛みなどがそうだ

本来のキャラクターならそんな感覚持ち合わせていないだろう

死を実感しやすいようにそうされたのか・・・

痛みがどんどんひどくなると共に、意識がだんだんと薄れていく

こんなところで倒れたて敵がまた湧いて来たら危ないのは理解していても意識が無くなっていくのは止められない

最後に足音と誰かに呼びかけるような叫び声を聞きながら僕は意識を途絶えさせた


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