ありがとう
暗い内容です。苦手なら本当に戻ってくださいね
俺は正しく生きてきたなんて思っていない。
ただ、俺は少しでも人の為にと思った。
小学生の頃、横断歩道を渡っていたとき、突然車が来たことがあった。
横にいた俺の友は俺を突き飛ばし俺を守った。
かわりに車は友の足をタイヤでひいた。
その友達は足を痛めて動けなくなった。
未だに歩けない。
その友達の行為がすばらしかった。自分を犠牲に俺を残した。
友を認める者は多かったが…。俺は他の友達から責められる。
「どうして、横断歩道を渡ったのか。どうしてお前があいつを助けなかったのか」
「なぜ、お前が犠牲にならなかったのか」
犠牲になった友は勉学もでき、運動もそこそこできて友達思いの立派な人間だった。
それに比べて俺は、泣き虫で何もできない。勉学も運動も…。
いじめがおこるようになった。
俺は負けなかったいくら少数でも自分が正しいと信じ、少ない仲間で正しいと言い続けた。
結果、いじめはなくなった。
勝ったのだ。
後に中学校で現実を知った。泣き虫である俺は再びいじめの対処にされる。
小学のように団結すればいじめはなくなると思っていた。
そんな物は、ただの幻想だった。
現実は甘くない。現実はつらい物だ。
いじめをなくそうとする俺は孤立し、同じ小学校の奴の陰口により、俺のせいで動けなくなった者がいると言うことも学校中に広まった。
俺はただ、あいつに救われて、誰かの為になりたい。争いをなくしたいと思っただけだった。
蹴る殴るなどのいじめがあっても俺は学校に行き続けた。
なぜなら、俺は間違っていないからだ。
ついに俺は孤立した。学校に行き、特に勉強に励むわけでもなく、休み時間人と話すわけでもない。
しかし、俺は学校には行き続けた。自分は間違っていないっと信じ。
やがて、卒業し高校に入学もした。それまでの心の傷はいえてなどいないが。
高校では目立つこともせずただ授業を受けた。
学校に行く最中、細い道で1台の車が俺の前を走っていた。
俺は止まってくれると思いそのまま歩いた。
そのとき
「どけろや!」
車の運転手が怒鳴った。
「ひかれたいのか!」
俺は恐ろしくなり道路の端に避けた。
車は俺の横を通過するさい。俺の横に止まり。
「注意してくれてありがとうございますだろ?ガキ」
運転手は俺にそんなことを言った。
俺は怒り言ってやった。
「お前が止まれば良いんだろ。くず」
言った後に顔を殴られた。
「糞ガキが!」
そう言って車は通り去った。
泣き虫な俺はそれだけで泣いた。
学校についたときには泣き止み普段と同じすごし方をした。
授業中考えていたことがあった。
ありがとうとはなんだろう…。
この世界の正しいとはなんなんだろう…。
小学校のあの時。俺じゃなく友がひかれずにいた方が良かったんじゃないだろうか。
だんだん苦しくもなった。
学校は普段と同じ時間に終わり下校中。俺は電車に乗って目的の駅に着くのを椅子に座って待った。
途中、杖をついたおばあさんが電車に乗ってきた。
俺はもうじき自分の降りる場所っと言うこともあり立ち上がり、
「おばあさん。この席どぞ…」
おばあさんのとこにいって席をどぞっと言うだけの間に他の人が俺が座っていた席に座っていた。
俺は唖然とした。杖を突いている人が入るのにどうどうと席を取るなんて。
「おぃ、避けてあげろよ」
俺がいた席に座った奴に言った。
「はぁ?席なんて早い者勝ちだろ?」
「お前…」
怒りそいつを殴りそうになった時
「いいんだよ」
後ろにおばあさんが言った。
「気持ちだけで良いんだ。ありがとう」
何がありがとうなのだ?
感謝されることなのか?
こんなことがあってもいいのか?
自分に問う疑問。
答えれることなどできはしなかった。
俺はこんな感謝をされるために席を空けたんじゃない…!
俺の友は立派だった。
多分、小学校の時、歩けなくなって入なければもっと立派な人間になっていただろう。
なのに、俺はなんだ?友に助けられたに何もできない。何の力もない。
感謝されるようなことはなく、認められることもなかった。
ありがとう。その感謝の言葉が欲しかったわけでもないが。
ただ、助けられた自分だからこそ、誰かの為になりたいと思っただけなのに…。
これは、全くリアルでは関係ない話です。
作り話なのであまり深く考えずにいてください。
内容としては、ありがとうとは何なんだろうという感じに作った物です