第6話【兄弟の絆】 ブラック上司の忠誠心テストと女心への正しい回答
羽柴秀成:
「始まりました第6話。いきなり大沢殿に暗殺疑惑ですよ。荷物に毒付きの苦無を仕込むなんて、これ絶対誰かの罠でしょ」
員昌:
「佐々成政や前田利家の『覚えておらん』という白々しい態度……戦国ではよくあることだが、信長のやり口は相変わらずえげつないな。犯人が主君本人(信長)だったとは、小一郎殿も肝を冷やしたであろう」
高虎:
「信長は、小一郎の『実務能力』ではなく『忠誠心』を試したのでしょう。大沢を斬れば侍大将。斬らねば兄(藤吉郎)の命はない。この極限状態での二択……」
員昌:
「信長は、裏切りを繰り返す大沢殿を最初から信じておらず、火種を消そうとしていた。お市様が仰った、実の弟・信勝殿を自ら手にかけたトラウマ……『人を信じられない孤独』が、あのような冷酷な罠を仕掛けさせたのであろうな」
秀成:
「お市様が語った信長の過去……弟の信勝を自らの手で殺めたトラウマが、父上たちに向けられたのですね。信じ合える兄弟が、信長様には眩しすぎて、直視できなかった……」
員昌:
「信長にとって、身内は『いつか背中を刺す者』なのだ。だからこそ、藤吉郎を人質に取ってもなお『兄を裏切れない』と言い切った小一郎殿の言葉は、魔王の心に風穴を開けた。あの瞬間の信長の、どこか羨ましそうな顔……小栗殿の演技、痺れましな」
秀成:
「そして父上の名台詞!『侍大将になどなりたくない!』 もしそうなれば、地位よりも兄上。これが後に豊臣の天下を支える最強の補佐役、羽柴秀長の原点ですね」
磯野員昌:
「それにしても、あれは肝が冷えたわ!本来なら信長公に口答えした瞬間に首が飛ぶぞ!!自分の首が飛んだ気持ちになったわ」
高虎:
「藤吉郎も凄かったですな。利家が『信長公が大沢殿を殺すつもりだ』と耳打ちしたにも関わらず、それを知った上で人質になったというではないですか。兄は信じ、弟は守る。この連携、まさに『二人で一足の草履』」
秀成:
「結局、信長は大沢殿を許しました。お市様への『自分でもよくわからぬ』という返答……命がけで兄を守ろうとする父上の姿に、信長は失ってしまった『兄弟の形』を羨ましく、そして眩しく感じたのかもしれませんね」
高虎:
「……ところで、小一郎が、ラストでさらっと『墨俣の砦のヒントを母上の味噌汁の準備から得た』と言っていましたが、建築家として黙っていられません」
秀成:
「あ、高虎殿が身を乗り出した(笑)さすがに、築城家としては一家言ありますよね」
高虎:
「『先に具材を切っておけば早い』……いわゆるプレハブ工法(部材の前加工)ですな。理屈はわかります。筏で流して現地で組むのも合理的だ。しかし!墨俣のあの湿地帯で、一番時間がかかるのは上部構造(建物)ではなく『土木(土台)』です!」
員昌:
「ほう、建物だけではダメなのか?」
高虎:
「当たり前です!敵は完成間近を狙って攻めてくる。杭を打ち、盛り土をし、柵を固める。この『下ごしらえ』をどう隠して進めるかが肝要なのです。川並衆という名の『無法な建設業者』を使うのは良い判断ですが、ドラマであんなに簡単に組み上がる描写にされたら、我ら築城家は立つ瀬がありません!」
秀成:
「高虎殿、そこはドラマの演出ですから!でも次回の『決死の築城作戦』での、そのあたりの泥臭い描写も期待しましょう」
秀成:
「無事に生還してからの、藤吉郎のプロポーズ!『ねねと夫婦になりたい、ずっと守っていく』……最高に熱かった! 家族一同が歓喜に沸く姿…私も思わずガッツポーズをとってしまいました。しかし……直殿の表情が曇っているのが気になります」
「少し前のシーンですが、父上への『私と藤吉郎様とどっちが大事なの?』という問いかけ、あれは古今東西、全ての男を悩ませる問です……どちらも大切なんだと」
高虎:
「若殿。女心は複雑怪奇。男にとって家族を養うための仕事は大事。もし、たとえ仕事の方が大切ち思っていても、『お前が大事』これが答えです。一択です」
秀成:
「勉強になります。家庭円満の知恵ですね」
員昌:
「女の勘は鋭い。小一郎がこれから『豊臣の天下』という巨大な怪物に飲み込まれていくのを、直殿は本能的に察しているのかもしれんな……」
高虎:
「しかし、後に天下を上り詰める『羽柴』という名の家族が、本当の意味で一つになった瞬間だったように思いますぞ」
秀成:
「……というわけで、第6回は涙なしには語れない、絆の物語でした。父上の『権力よりも兄への愛』を取る姿勢、私も見習いたいものです」
員昌:
「おう! 家族が揃えば百人力よ」
秀成:
「いよいよ次は、あの有名な『墨俣の一夜城』です 。伯父上の右腕となって活躍する蜂須賀小六さんも登場。一夜城の建築、川並衆との邂逅をどのように描くのか楽しみです」
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