第10話【信長上洛】
羽柴秀成:
「始まりました第10話。 ついに明智光秀が登場しました。しかし、光秀の従者……どう見てもただ者じゃないオーラが出ていましたけど(笑)」
藤堂高虎:
「しかし、光秀が漏らした『我ら』という一言で『こいつ義昭じゃね?』と気づいた半兵衛は流石ですな」
秀成:
「いや、それは流石にわからないでしょう普通は。まぁ半兵衛ならわかるのかもしれませんが」
高虎:
「藤吉郎が坊主呼ばわりしていましたけど、あれはどういうことでしょう?」
磯野員昌:
「それはな、もともと義昭公は足利家の次男坊で、将軍を継ぐ予定ではなかった。そのため、奈良の一乗院という寺院で「覚慶」という名の僧侶になっておったのだ。兄の13代将軍・足利義輝が殺された後、義昭自身も監禁されるが、細川藤孝らの助けを借りて脱走。その後、自分を将軍職につけてくれる大名を探しまわるという感じじゃな」
高虎:
「なるほど、その行き着いた先が、美濃の信長公であったと」
磯野員昌:
「そういうことだ。しかし足利義昭が自ら変装して視察に来ていたとは。 現代で言えば、会長自ら現場へお忍び調査に来るようなものだ」
秀成:
「いや、その例えは少しわかりにくいです」
員昌:
「義昭も『藤吉郎に乗せられて気が緩んだ』と言っておったが、藤吉郎の人たらし術は将軍にすら有効だったわけだ」
秀成:
「信長の妹・お市様が、浅井長政に嫁ぐことになりましたね。『わらわの初陣じゃ』と言ったお市様の覚悟に痺れました。それに秀吉が寂しいがっていることに拗ねるねね様が可愛いです」
員昌:
「出ましたぞ!我らが浅井家!長政は気の優しそうな描かれ方でしたな」
「ちなみに、わしは浅井の守護神、浅井4翼の一人と謳われておったのだ!」
秀成:
「お祖父様、それは皆知っております。あまり興奮されると身体によくありませんよ」
員昌:
「はっ! それにしても久政(長政の父)よ、相変わらず陰気臭い顔であったわ。不満げに睨んでおったのでは、この先(金ヶ崎)の暗示か。あの時の裏切りがなければ浅井も大大名になっておったかもしれぬのに、時勢の読めぬやつよ」
高虎:
「員昌殿、興奮するのはわかりますが、その辺りで」
「しかし……柴田勝家が、お市様に戯言を言われて顔を赤らめるあの姿、武骨な男の純情が見えていいシーンでした」
秀成:
「そうは言いますが、あそこまで先々の伏線を詰め込んでいいのでしょうか?この時からお市様に思いを寄せる勝家って、どうなんでしょう」
員昌、高虎:
「「・・・」」
員昌:
「・・さて、ついに信長上洛。にしも、六角が一瞬で消し飛びましたな笑。鎌倉以来の佐々木源氏の名門が取り上げられもしないとは。我ら浅井とやり合った強敵であったはずだが」
秀成:
「六角を瞬殺して京に入りましたが……街の人たちの視線が、想像以上に冷たかったですね」
高虎:
「京都の人々からすれば、武士は誰が来ようと『戦を運んでくる厄介者』ですからな。そこで信長が命じたのが『京の町への銭まき』。 これは新政権による景気刺激策、あるいはブランド認知のためのプロモーションです。藤吉郎がその現場責任者を務めているのも、実務能力を信頼されてのことでしょう」
員昌:
「信長公は、義昭殿からの『副将軍』の打診を即座に断ったな。将軍の下につくつもりなど毛頭ないというわけだ。さらに諸大名に上洛を促す文を出し、『誰が敵か』をあぶり出す。……恐ろしい男よ」
秀成:
「小一郎は、新しい将軍様のもとで『平和な世が来る』と信じて銭を撒いていました。でも信長様の目は、すでにその先の天下統一を見据えている……」
高虎:
「にしても、松永久秀がいい味を出していました。あの悪そうな顔はなかなかできませんよ」
員昌:
「わしには、秀吉にしか見えんかったがな(1996年の大河ドラマ「秀吉」の主人公は竹中直人)」
「次なる展開は、信長の命令に応じぬ者たちとの戦いか……越前、あるいは、わが浅井家も無関係ではいられまいな」
秀成:
「最後にどうでもいいことかもしれませんが、冒頭のキャストテロップ、父上の紹介が、羽柴小一郎長秀となってまました。この時分「長秀」となっているのは、見えないところで時代考証をしっかりしているんだなと思いました」
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