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法が機能しないディストピアではよくあること
世界に犯罪者が溢れた。
政府は犯罪者を増やすことに熱心になった。
政府には犯罪者しかいないからだ。
自分の身を守るかとができるのは自分だけ。
犯罪者は逮捕されても簡単に牢屋から出られた。
もはや法律は機能しない。
私刑が蔓延り、治安は混沌と化した。
一人の女性が武器を携帯するようになった。
自衛の為だ。
法の番人はそれを咎め、牢屋に入れようとする。
法の番人とは言うが、別にそんなことはない。
犯罪を犯した弱そうな奴を捕まえているだけであり、面倒臭い人間や上から指示を受けた人間は逮捕しない。
もはや形骸化しつつある。
女性は法の番人を倒した。
武器を持つ覚悟を示し、その後に現れた自分に危害を加える者も躊躇なく完全犯罪した。
誰もが武器を持ち、自分を守り、他人を害した。
〈終〉




