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エクストリームワールド  作者: 百円


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53/64

循環などしていない

圧倒的な輝きが化学変化の特異体を照らす。


緑は光に近付こうと上を目指す。

他を押し退け、身体を伸ばし、偉大なエネルギーの恩恵を一身に受ける。


捕食者は緑の侵食を阻む。

捉え方によっては一つの管とも言えるそれは非常に長い。

ありとあらゆる工夫によって消化される。


捕食者は、別の捕食者により被食者になる。

動かぬものを仕留めるのとはわけが違う。

知恵と数と武器が頼りだ。


死ねば全て分解者に委ねられる。

その後は緑の栄養になる。


まるで世界が好都合に回っている。

しかし、この星の生物達は太陽の垂れ流しの力にただ乗りしているだけだ。

ほんの一部でもその力を返還などしていない。

光は有限だ。

星は有限だ。


有限だから世界から争いはなくならない。

そこに思想も宗教も文化も関係ない。

少ないものを分け与えることなどできない。

今も減り続けている。


この星は何も上手くいっていない。




〈終〉

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