「小説家になろう」の元祖
VRMMO
仮想空間を皆で遊ぶゲームだ。
ゲームのタイトルは銃撃殺。
血の臭いすら感じる極めて優れた五感を体験しながら、銃で殺しあうゲームだ。
本来は銃を使ったゲームなのだ。
しかし、このゲームは他のゲームと異なり圧倒的なまでに五感の拡張性が凄まじかった。
眼鏡を使わないと遠くが見えないはずの人でも遠くが見える。
耳が聞こえない人でも音が伝わる。
まさに画期的だった。
優れた五感調節機能を採用した結果、そちらが主題のようにプレイヤー達は遊び始めた。
高い金を払わないと食べられないような料理を作った。
楽器で演奏会を開き、人々を楽しませた。
映画を作り、賞まで勝ち取った。
プレイヤー達は好き勝手にした。
銃で遊ぶのはごく一部だけだった。
それもそのはず。
五感が素晴らしい故に、銃で撃たれると死ぬほど痛いからだ。
命に別状はないため安全だが、基本的に誰もやりたがらない。
一部の上手いプレイヤーはエンジョイ勢を襲撃したが、数の暴力でボコボコにされた。
二桁程度なら殺しきるほどの腕前のプレイヤーでも、万を超えるプレイヤーには勝てなかった。
そうやって、少しずつ住み分けがされた。
銃で遊ぶ少数のプレイヤーと好き勝手に遊ぶ大勢のプレイヤーでマップは自然と分けられた。
医療効果まであるとされ、誰もが楽しんだ。
しかし、快く思わない者がいた。
神こと、運営である。
痛みがあってこそだという過激論を唱えていたが故に、強制イベントが発令された。
自由度の高かったマップは破壊されたのだ。
一部のプレイヤーは歓喜し、大勢のプレイヤーは不満を漏らし引退した。
〈終〉




