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エクストリームワールド  作者: 百円


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犠牲を払ってまで救う価値がある者はいるのだろうか

誕生日を知っているというのはとても幸福なことだ。

なぜなら誰かが祝ってくれるからだ。

あるいは、個人の情報が管理され最低限の福祉が保障されているということも考えられる。


たくさんの人が集まり、お祝いの言葉と贈り物を貰う。

そんなありふれた妄想さえできない。


親がいない。

名前を知らない。

かろうじて言葉が分かる程度。

命のみを宿した小さい生物の世界はあまりにも無情だった。



クソガキと呼ぶ爺さんが死んだ。

それからだ。

ご飯は無から生えてこない。

貨幣のシステムもろくに知らず、飢餓の苦しみに耐えることもできず、窃盗行為に身を染めた。

うまくいってしまった。

簡単に食事にありつけた。

味をしめ、場所を変え、時間を変え、できる限り身だしなみを変え、何度も繰り返した。

空腹を覚えるたびに行っていたそれは日常となり、不足がなくとも自然と行うようになった。


ある日のこと。

いつものように盗みを働き、いつもとは違い捕まった。

殴られた。

罵られた。

腕を切られた。


もしもこれが一回目なら、盗みが悪いことなのだと実体験として刻むことができた。

しかし、何度も成功させた後ではダメだ。

盗みが悪なのではない。

誰かに知られ、捕まることが悪なのだ。

今までの成功によって形成されたプライドは、その存在の為に今までの行動を肯定する。


赤子でさえ学び続ける。

何を知り、何を思うか。

経験による影響は50%だ。




〈終〉


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