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猫神ランドループ  作者: 黒色猫@芍薬牡丹
第一章 ここは異世界
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第17話:好きにしろ

 前略。


「というわけだ。理解できたか?」


 そう訊ねた俺の目の前には、ポカンとしているアンネとレイ。

 ちなみにこの二人。アンネは、フルネームをアンネルベル・クレスミストと言い、この大陸最大の国の第一王女である。次にレイは、フルネームをレイネスティア・ドラゴニスと言い、この世界最強の種族である龍種の、さらに上位種であり人に変化出来る龍人の王、龍王の息子である。ゆくゆくは龍王となる予定らしい。

 どちらにせよ、一般人がこうやって話すことは不可能なほど高貴な身分なのだ。

 その二人が揃って、俺の目の前でポカンとしている。

 正直、面白いです。


「異世界、ですか………。信じられません、が、そう考えると納得出来る部分は多いですね………」

「………確かに神とともにいる理由や、理力といえのも理解した。………そういえば最初会った時、ノアもいたのだな。僕には見えなかった」


 アンネとレイが理解を示してくれた。正直、説明にミスれば妄想過多の変態野郎として烙印を捺されていただろう。

 そういえばレイは最初の時はノアが見えてなかったのか。確かにノアは幼女形態だったし、その時のレイはノアについて何も言及しなかった気がする。


「とまぁそんな感じで、俺は元の世界に帰るために元魔王を殴り飛ばさないといけないわけよ」


 なるほど、と二人が頷く。まだ異世界の論理的証明がなされていないから、逆に信じられるのかもしれない。そういうこともあるかもしれない、と。


「まぁなるべく早く戻りたいんだけどねぇ。いつまでも元の世界に戻れないと色々問題があるだろうし」

「それは心配無用じゃぞ」


 と、ここで話しかけてきたのはノアだった。ちなみに、まだ頭の上でダラリとしている。そろそろ限界。

 つか、心配無用ってどゆことよ?


「ユーリが元の世界に戻るのは、同じ時間軸じゃ」

「はぁ?」

「ホレ、こちらに移動するとき、自分の背中が見えたじゃろ?」


 確かに、俺の目の前にいる“自分”を見た。

 ………もしかしてそれか?


「あれはつまり、元の世界に帰ってきたユーリなのじゃよ」


 え、じゃあ俺は未来の自分を見てたってこと?

 なにそれ怖い。


「………つまり、最終的には元の世界に帰れると。そう考えていいのか?」

「………それがそうもいかんのじゃ」


 ………なんで。


「未来というものは、あやふやなもやのようなものなんじゃ。つまりあの時点では帰る未来じゃったが、ユーリの行動次第ではこちらに永住する未来も有り得る。………考えてたくはないが、死ぬ未来だってあるじゃろう」


 ………難しいな。

 とりあえず、死なないようにしておけば帰れるってわけだろ? 要は気持ち次第だ。


「大丈夫だよ、ノア」


 俺は頭の上からノアを持ち上げ、腕で抱きかかえる。


「俺は死なないし、お前もいるんだ。つーか、正直死ぬ気がしない」


 なんでかは分からないが、こんな不条理で不可思議な状況に置かれながら、命の危機は感じていない。

 まぁアンネやレイと言う心強い仲間が出来たし、なによりノアがいるのが、俺の精神を安定させているのだろう。


「そんなわけで、アンネもレイもよろしく。俺は今のところ、お前ら以外にバラすつもりはないからな。色々言い訳も一緒に考えてくれ」


 そんなこんなで、2人には全部バラした。バレた、とも言うが。

 ふぅ………やっと落ち着いて動け――


 ガッシャーーン!!


 ――る、わけないよね。

 なにやら下の階で、ものが崩れ落ちたり破壊されたりする音が聞こえる。ついでに悲鳴と下卑た笑い声。

 どんだけ治安悪いんだよここ。


「………」


 なんだかイライラしてきた。


『オイ、さっきの奴らァ! ここにいるこたぁ分かってんだ! 出てこいやぁ!!』


 なーんて声が下から聞こえてくるのですが。

 さっきの報復? 仕返し?

 おーけー、俺の気が休まったところを狙っての襲撃か(偶然です)。

 俺の心情を表すのに、非常に適した言葉がある。


 てめーは俺を怒らせた。


「………あはは、ちょっとお仕置きに行って来るよー」


 俺の顔を見たアンネとレイが凍りつく。


「………ユーリさんのキャラが壊れた?」

「………これは、僕でもかないそうにないね。相対しなくて良かったかもしれない」


 うっさいぞそこの2人。


「さて、行きますよ、ノア」

「うむ。やりすぎるなよ、ユーリ?」

「もちろんじゃないですか」

「………丁寧語に不安を覚えるが、まぁよい」


 そして出ていこうとする俺に、レイが声をかけた。


「僕も行くよ」

「………なんでさ」

「元々は僕が蒔いた種だし」

「………ん、分かった」

「もちろん私も行きますよ?」


 アンネ?

 戦えんのか?


「ユーリ、アンネルベル殿の魔力量はかなりのものだ。おそらく僕と同程度ある。心配の必要はなさそうだぞ?」


 ………レイがそういうならいいんだけどよ。つかレイと同程度って………すごい………のか?

 いまいち分からんが、たぶんすげぇのだろう。


「アンネ、得意な属性は?」

「水が主ですが、他もそれなりに使えます」

「レイは?」

「僕もなんでも出来るけど、あえて言うなら木属性の風系統かな」


 なるほど、分からん。


「まぁ戦力になるならいいや………ってそもそも別に俺一人で大丈夫なんだけど」


「「なんか殺しそうなので」」


「……………」


 ハモんな。

 てか俺を抑えるためかよ。


「………好きにしろ」

「はい、好きにします」

「右に同じ」


 ………いい仲間、なのかな。

 つーかまだ2日目の昼ですよね。濃すぎませんか? 小説にしたら17話くらい行くくらいに。


「ゆくぞ、ユーリ」

「頼んだぜ、ノア」


 何も言わずとも、手に重みを感じる。

 何も見ずとも、漆黒の銃が手に握られているのは分かる。


 さて、行くか。

 これはただの戦闘ではない。

 掃討戦である。


 遅れて申し訳無いorz


 芍薬牡丹ですこんにちは。


 今日はバイトがあり、投稿が遅くなってしまいました。

 ………というかそろそろ毎日投稿が厳しくなってきたのですが………如何なものでしょうか。

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