8.別れと衝撃の事実
お読みいただきありがとうございます
彩音には程よく不幸になって、その後に幸せになって欲しい
「「獅子の従者」私の前に侍ることを許すわ」
くっ!ギルメンがニヤニヤしながらこっちを見てるぅ
妹達は・・・あっみたいな目で見てるぅ耐えられないよぉ
「ふふふ、アヤ様は恥ずかしがり屋さんですね」
「ぐぅミルクちゃんのためだもん耐えれるし、余裕だし」
星に還る、この世界での死の事だね
ミルクちゃんは気合とガッツと精神力で死期を伸ばしてたらしい、もう一度私達に合えるかもしれないって思いだけで頑張ってたんだ
ReRの世界の平均寿命は60歳前後だったし、それは今も変わってないみたい
そんな中で100歳以上生きてるんだもん凄いよね
「セバス様とルー様にもご挨拶しませんと、アヤ様が後で怒られてしまいますからね」
こう言われちゃったら多少恥ずかしいのなんて我慢するよ
「アヤ様!なんでもっと早く呼んでくれないんですか!私だって皆さんに会いたかったんですよ!」
「ルールリア、アヤ様に嘆願するなど偉くなったものですね。少し性根を叩きなおさねばいけませんな」
呼ばれて飛び出た二人だけど、いきなりにぎやかだねぇ本当にあの頃みたいだよ
その日は夜遅くまでみんなで騒いだよ、みんな笑顔で騒がしくって
ミルクちゃんも笑ってた
笑いながら逝ったよ
最後に、本当に最後に
「アヤお姉ちゃんにもう一度会えてよかった、夢のような幸せな時間をありがとう。アヤお姉ちゃんは泣き虫さんなんだから、ほら笑って・・・」
昔の呼び方してくれたんだよ、大人になってお祖母ちゃんになって色々知ってそれでも最後は昔みたいに笑ってくれた
ミルクちゃんの家族も笑っていて、笑いながら泣いていて
間に合ってよかった、帰ってきてよかったって思えたの
「お姉ちゃん今日は一緒に寝よ」
「姉さんがどうしてもって言うなら、仕方ないので一緒に寝て上げる」
ログアウトして気持ちが少し落ち込んだ私に、妹達が優しくしてくれる
眠りに落ちるギリギリまで、3人でお話してミルクちゃんの思い出を語ったんだ
「お姉ちゃん起きてー!」
「今日こそ姉さんと冒険する」
妹達は今日も元気いっぱいだ、私だって負けてられないよ
「あらあら~朝からゲームばっかりしちゃダメよぉ~」
「「「ぴぃっ」」」
何処からともなく現れたお母さんに驚いたよ、気配を消さないで欲しいよね
お母さんが本気を出すと、目の前にいるのに認識できなくなるんだよ
リアルでスキル持ちとか怖い!
ギルドハウスの自室にログインする、姉妹三人一緒にログインするのは初めてかも
「アヤ様お帰りなさいませ」
「セバスただいま」
ログイン早々セバスがお出迎えしてくれた
「妹様達ようこそおいでくださいました」
「二人に良い事教えてあげるね」
「「なあに?」」
「セバスはねビシッとしたイケオジだけど」
「「だけど??」」
「尻尾に感情が出やすいからね、今も楽しそうに動いてるでしょ?」
「アヤ様・・・そう言ったことは当人のいない前で仰ってください」
「姉さんに会えて嬉しいの?」
「勿論でございます、ただそれだけではございませんよ。妹様達にお会いできましたので、気が高ぶってしまいました」
「私達のこと知ってるの?」
「アヤ様が良くお話してくれましたので、念願かなって嬉しゅうございます」
「お姉ちゃん変な事言ってないよね?」
「最高に可愛い妹達って話したくらいだよ?当然のことしか言えてなくてごめんね」
「アヤ様にお仕えしておりますが、お二方のご要望にも全力でお応えできるよう努めますので、どうぞよろしくお願い致します」
「セーーーーバーーーーースゥゥゥゥゥゥ抜け駆けしてるんじゃないわよぉぉぉぉぉぉレオクラッシュ!!!」
ルーが部屋に飛び込んできた、相変わらず元気な子だよ本当
「ルー!スキルは使っちゃダメでしょ、もぅお仕置きだよ」
「えぇぇぇ違います私は悪くないんです、セバスが抜け駆けしたから制裁を与えただけなんです!」
「はいはい、罰は与えるからね」
「そんなぁ」
しょんぼりしてるルーはなんかグッとくるね、いけない扉開いちゃいそうだよ
セバス&ルー
セバスのジョブは獅子執事
スケジュール管理から財産管理などなどの事務処理と、非常に美味しい紅茶やお菓子の作成まで何でもできる
戦闘面は素手での戦闘スタイルで、アヤのステータス効果で鉄位なら手刀で断ち切れる
ルールリアのジョブは闘士獅子
アヤの趣味でメイド服着て侍女してるけれど、バリバリの武闘派
セバスに向けてはなったレオクラッシュは戦闘スキル、見た目はオーラ付ドロップキック
ルチャっぽい戦闘を行う高機動高火力アタッカー
怒られると耳がペタン、尻尾がへにゃる