5.決着とよくわかってない私
お読みいただきありがとうございます
戦い抜いたギルドは強い
「お姉ちゃんを虐めちゃダメー」
「姉さんを開放しなさい!」
ぴゃー妹二人は血気盛んだね、ギルドメンバーに向かって突撃したよ!?
「アレが噂の妹ちゃんやな!元気があっていいやないの、A班C班受け止めや」
「「応!!」」
「ケガさせたらあかんで、うちらの獅子が暴れ狂ってまうからな」
「「難しいこと言うなー」」
「そんだけ余裕があれば十分やろ、上手くやるんや」
突っ込んだ妹達と団員が戦い始める、お姉ちゃん心配!
「ととととめないと!」
「ちょいまち」
「止めないで、落ち着かせてくるから!」
「あんたが一番落ち着かなあかん、うちらの事舐めすぎや。妹ちゃん達を大人しくさせるのなんてすぐやで」
「セツナも妹の事舐めすぎよ、あの子達は私と同じで家族が絡むとタガが外れるの!」
「なんやその程度かいな、なら余裕やろ。あんたは自分のギルドがどんだけのことしたか自覚せなあかんで」
セツナは余裕だって言うけど、お姉ちゃんは心配なの
可愛い妹達も、一緒に戦った団員達も怪我して欲しくないのよ
「そもそもな、リアルやったら秒でしばきまわされるとしてもこっちの世界やったらうちらのが強い。そんな心配せんでええんや」
「でもでも、だってー」
「良い大人のそれは・・・か、可愛くないで、ほら決着や」
妹達は物凄い頑張ってたけど、捕獲されてた
「うふふ、可愛い妹ちゃんね食べたくなっちゃうわ」
「はーなーしーてー」
「大丈夫だから大人しくして、団長ちゃんを虐めたりなんか私達しないから」
「悔しい、全然ダメだった」
盾役が攻撃を防いで、補助役がデバフで動きを鈍らせたところを捕まえてる
そもそも2対12だったから厳しい戦いだったけど、それにしてもよく妹を捕まえられたものだと素直に思う
私の前で解放された妹達は、ギャン泣きしてる
「お姉ちゃんごめんなさいぃ」
「うぅひっぐ、ごめんなさい」
「どうしたの二人とも、なにを謝ってるの」
「負けちゃったのぉお姉ちゃん守れるくらい強くなるって決めたのにぃ」
「姉さんに少しは近づいたと思ったのに全然ダメだったの」
やだもぅ私の妹健気可愛い!好き!
「人前でしたらあかん顔しとるでアヤ」
「仕方ないの妹が可愛いからこれは仕方ないのよ」
「まったくかわらんなぁ。妹ちゃん達ええかよぅ聴き、うちらはなこんな普段はポンコツな団長でも戦闘ではめっちゃ頼れる団長と戦ってきたんや。団長が自由に動けるように補佐して来たんや、そう簡単にうちらは突破できへん」
「ポンコツって、ポンコツって言ったよね?ちょっと!」
「団長と一緒に四狂の一角を倒してるんや、そんじょそこらの奴らと一緒にしたらあかん」
落ち着いてきた妹達が、セツナの言葉を大人しく聞いてる
「あ、あの!急に攻撃してごめんなさい」
「姉さんが襲われてると思って」
素直に謝れる妹が尊い!好き!
「はたから見たらそう見えたかもしれへんな、100人規模で囲って大声出してたうちらも悪かったわ」
「そうだよ!私ビックリしたんだからね!大体なんでこんな所にいるのよ、初心者エリアじゃないの」
「お姉ちゃんそれは酷いよ」
「姉さんはもうちょっと機微ってものを学んで」
「私が悪いの!?」
「あれだけ掲示板で騒がれてたらみんな気が付くっちゅう話やろ、アヤの事をみんな待ってたんやから」
「え、なんか照れるわね・・・・・・・・・・ちょっとまって掲示板がどうこうって妹達も言ってたけど何のこと?」
「知らへんのかい!こんな所で召喚スキル使ったら話題になるって決まってるやないか!」
スッパーンってまたハリセンで叩かれた・・・
ゲーム内LV ステータス
涼音
スズ 人族 職業:双剣士 Lv49
STR:360
AGI:490
VIT:150
INT:250
MND:250
幸音
サチ 人族 職業:薙刀士 Lv49
STR:300
AGI:150
VIT:400
INT:250
MND:400
セツナ 人族 職業:黒衣の宰相 Lv99
STR: 3
AGI:59
VIT:200
INT:999
MND:999