150.基本的に海の生き物はデカい
お読みいただきありがとうございます。
危険生物の宝庫ってイメージなんですよ
船が完成するまで毎日のように人を変えつつ沖に出たんだけど、船酔いに慣れてきた人も増えたんだけどね
サチとセツナは全く状態が改善されなかったよ、おろろろろんだったよ
オジサンは毎回楽しそうに釣りしてるし、魔魚の群れも処理してくれてる
私の遠隔攻撃って威力が強すぎて、船が沈みかけてから礫を投げるだけになったよ
まぁそれで結構な威力出るから処理に貢献できてるんだけどね、古今東西石ころは多くの命を奪ってきてるからね
当然そういう技もあるんだよね、力いっぱい投げると石ころが砕けて殺せないんだよ
角度とか計算しないといけないから大変なんだよ、一個ずつ大きさとか違うしさ頭をフル回転してるんだよね
「あ~これはまずいねぇ」
「オジサンどうしたの?ちょっと焦ってるの?」
「スズちゃんあっちに魚群が見えるかい」
「凄い量の魚さんが動いてるの見えるの」
「あれが魚だったらいいんだけどねぇあれ多分魔魚のむれだねぇ気普通の魚だと魚群が見えるような距離じゃないんだよ」
「小魚さんの群れじゃないの!?」
「あれ5キロくらい離れてるんだよねぇ」
「あの大きさなの、近寄ったらかなりの大きさなの」
「一匹一匹がイルカくらいありそうだねぇ群れとしては2000匹かなぁ」
「まっすぐこっちに来てるの!何とかしないと船が沈むの!!」
「まぁあの群れは何とでもなるんだけどねぇ奥に飛んでもなくデカいのがいるだろうあっちが問題だねぇ」
サチを解放しながらスズとオジサンの会話を聞いてたんだけど、なんか魔魚の群れが突っ込んできてるみたいだね
奥になんかでかいのがいるみたいだね、オジサンがまずいって言う位の大きさって事だよね
サチも調子悪いなりに気になったみたいなので、セツナを放置して見える位置に向かう
「なんでゃうちもつれってってぇな」
何か聞こえた気がするけど聞こえない聞こえない
「なんか大物でも出た感じ?」
「あれはまずいねぇ20キロくらいあるんじゃないかい」
「もちろん重さの事じゃないよね」
「大きさだねぇ少なく見積もってって感じだよ、ほら」
群れを追いかけてたデカいのがガバッと口を開けたと思ったら、群れを丸ごと飲み込んだね
「お姉ちゃん逃げるの!あんなの無理なの!船の上なんて逃げ場が無いの!」
「ん~でも今のうちに一当てしておきたいよね」
「そうだねぇあれがボスモンスター扱いなのか海だと普通なのか調べないとだからねぇ」
「むりにげよ」
「本番でアレに出会うよりは情報取らないとだから諦めてね、スズはセツナを無理にでも引っ張ってきて」
「え、普通に可哀そうなの」
「調子悪くても頭は働くから見せないと何だよ、セツナに分析させれば何とかなるから。それとも代わりにスズが分析してくれる?」
「すぐつれてくるの~~~~~~~」
逃げるように駆け出したスズを見送りながらオジサンと準備を始める
とはいっても地上じゃないから、ドンちゃんがいても受け止めれないだろうし困ったもんだよ
「これは中からやっちゃう方が良いかもしれないねぇ」
「胃まで飲まれたおしまいだよねそれ」
「そうなんだけどねぇもう逃げれる感じじゃないからねぇ」
「こんなことになるんだったら、みんな連れてくるんだったよ」
「向こうは向こうで訓練してるんだったか。しかしデスゲーム中じゃなくてよかったよ、逃げるに逃げれないのに船上じゃ厳しいからねぇ」
確かにそれはそうかも