141.説明してくれる、そして悶絶
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説明と狂気の戦闘
「アヤはホンマにキレとるんやなぁ」
「セツナさん説明してくれないとわけわかんないの〈囚われ人〉ってなんなの?〈獅子心王の円卓〉ってなんなの??」
「〈囚われ人〉は逃げれへんしReRⅡやと強制的に痛覚設定最大にしてログアウトできへんようにするスキルやね」
「なにそれエグイ」
「ReRの頃は直ぐ逃げる厄介な奴を逃がさへんようにするのにつこうとったね。〈獅子心王の円卓〉はあれやね、アヤが捻じ曲げたスキルやね」
「スキル捻じ曲げるって何!?アヤ姉はいったいなにしたの・・・」
「あれホンマはバスタードソードとかハルバートとか西洋武器に変化すんねん」
「おもいっきりぃ和製の武器になってますよぉ~」
「アヤがな、何これ使いにくいゴミスキルじゃんって言うてたらなぁメイカのボケが変化中に掴んで形買えたらええとか言いだしてな。本気にしたアヤがハルバートに変化しとる所をガシっと掴んで薙刀に腕力で変えたんや、0.1秒もかからん変化を見極めて掴んで思い通りになるまでやりおったんや・・・」
「セツナさん何言ってるか全くわかんないの、物理でスキルを捻じ曲げるとかちょっとプレイヤーがやっていいことじゃないと思うの」
「モーニングスターを棍棒にしたりやりたい放題しとるんや」
「流石姉さん意味わかんない」
「さて配信見とるやつらに忠告や、これからの戦闘はさっきまでみたいな高速戦闘とかド派手な魔法とかスキルと技巧の極致とかあらへん。ただただ凄惨な場面やからな、気ぃの弱いんのはみいひん事やね」
「大体アヤ姉に近接戦挑むのは無駄だと思うな、刀剣類しか使えないと思ってるのかな?弓以外は何でも一定以上に出来るんだから」
「私のぉ家はぁ出禁ですけどねぇ~」
「どこに飛ぶかわかんない矢は普通にやべぇの」
「あれは鍛錬と違う意味で危険」
「お、そろそろ始めるみたいやね」
さてさて目の前のボスモヒカンは後回しにして、雑魚モヒカンを処理していくとしましょうか
防具なしで回避もなしで殴りあうタイプのジョブっぽいから、一薙ぎで倒せちゃうんだけどさ
しっかり苦しめないといけないからね、使うのは棍棒にしようかな
『おいおい、俺から逃げるのかよ』
『頭にはやっぱかなわねぇのかよ』
『へっへっへ俺が可愛がってやるぜ』
「こういう馬鹿達にはこの技が丁度いいんだよね、銀杏割りって言うんだよ」
『ぎゃーーーーーー』
『てめぇなんてひでぇ事を・・・こっちに来るんじゃねぇ』
『やめろくるなくるなぁぁぁぁぁ』
10代前の女性当主が作った業なんだよね、女性当主ってことで苦労したんだろうけどさ
道場破りに来た男性を次から次に再起不能にした業なんだよ、決まった型は無いんだけど力の入れ方がちょっと特殊なんだよね
棍棒でやってるけど、刀の峰や鞘とか身体でも出来るんだよ
潰そうとしても普通に力入れて叩くだけだと結構難しいんだよね、だから当たる瞬間にコツがいるんだよね~
『くそうこっちの攻撃躱しやがるのに、確実に玉潰してきやがる』
『他のギルドに応援頼まねぇと』
『俺あんなことする女と戦いたくねぇよ』
「さっきまでの威勢はどうしたのよ、ほらほらかかってきなさい」
「うわぁこれは絵ずらが酷いの」
「どんどん苦しむ声が増えてく」
「ん~流石アヤ姉だね、全部一撃でちゃんと仕留めてる」
「技量を評価してるぅ場合じゃないですよぉ確かに凄いですけどぉ」
「感性が違うんかなぁモヒカンが股間抑えてるの見て、一撃でどうとか普通言えへんけどなぁ。女でもなんかヒュンってなるであんなん」
「ほら、おまえで最後だよ。ギルマスなんだからシャキッとしなよ」
『いやだやめてくれ、あやまるから、あやまるから、な?なぁ許してくれよ・・・くるなくるな・・・ぐぎゃーーーーーー』
「HPあるから楽には死ねないし、しっかり苦しみなさい」