134.入場と頭の使い方
お読みいただきありがとうございます。
すいません、年度末に襲われて致命傷を受けたので1周お休みします
煽った馬鹿ギルドとそれに賛同する馬鹿達だけで千人になったみたい
イベントらしいイベントが今までなかったから、一般参加者も増えて9万人だってさ
思ったより集まったね、土曜日の夜に開催したから社会人も参加しやすかったんだと思う
6対9万千かぁ普通に考えたら勝ち目なんてないはずなんだけど、私達はこれくらいの戦力差で戦ったことあるんだよね
モンスターと狂った人間の大群に正面から殴りあったんだよね、後ろに通すと被害が増えそうだったから殺ったんだよ
意外とダメージはほとんど受けなかったんだけど、体力的に厳しかった記憶があるね
このエリアだけで50キロ四方あるし、参加者は西側にワープして行って私達は東側で待機してる
ある程度蹴散らした時に散り散りに逃げられると面倒なんだよね
「うじゃうじゃと居やがりますわね、露払いはお任せですわぁ」
「オジサンも一緒に行くとするかな、怒ってるは怒ってるけれどこの人数相手は辛いからねぇ」
戦闘が始まるまで後30分だけど私達の作戦は簡単
こう言うレイド戦の戦法って見方が多すぎると幅が狭まるんだよね、この人数差になっちゃうと相手が取れる手段はほぼ間違いなく初手遠距離攻撃
遠距離攻撃した後に前衛を突入させて、実力だったりちゃんと連携取れるギルド何かは後ろで様子見だね
だから私達はドンちゃんとオジサンを突撃させるよ、圧倒的な防御力のドンちゃんと不可視の射撃を行うオジサンで記念参加してる奴らを消し飛ばす
二人とも怒りゲージはかなり溜まってるんだけど、性格的にある程度暴れれば落ち着くんだよね
レイアも二人よりなんだけど、私とナギサとクロを野放しにするとまずいからこっちに残ってくれる
指揮もしてくれるし常識人なレイアがいてくれると助かるんだよね
「いいかしら二人とも、ある程度暴れたら逃げれない様に押し止めるのよ。参加者は全員しっかりと殺すんだから」
常識人ではなかった模様・・・
クロは幼馴染を亡くしてるし、私はメイカを
ナギサはコミュ力高いから、知り合いいっぱいだったからね
レイアだって当時は最大級のギルドを率いてて、激戦の中で多くのギルメンを失ってるもん
よくよく考えれば、当時を体験した人たちはよく私達に任せてくれたもんだよ
「よく私達に任せてくれたもんだよ」
「何いまさら言ってやがるんですの」
「当然じゃないかねぇオジサンたちはあの時代の象徴だからねぇ」
「あの頃を知ってるんならこの程度の戦力差なんて、僕だったらお菓子片手に観戦するよ」
「余裕のよしえさんだよね~ヽ(´ー`)ノ」
「誰よそれ・・・とにかくアヤ!思いを背負ってるんだからしょうもないミスしないでよね」
ぐぬぬ、皆はちゃんと理解してたのか
「まぁ難しいことは任せるからさ、いいタイミングで声かけてよ。ちゃんと殺こと殺るからさ」
「そこは心配してないわよ、こういう時のアヤはカッコいいしちゃんとやるだけやって帰って来るんだから」
皆頷いてくれてるんだけど、正直必死にやってただけだから実感はそんなないんだよね
作戦会議しながらダラダラ喋ってたら、観客も続々と入ってきてる
最前列には妹達と、なぜかマイクを持ったセツナがいるね
気になるのでちょっと近寄って聞いてみる
「うちが解説配信せえへんと誰もわからんやろ、本気の戦闘を知っとるうちがどれくらい力を解放しとるか教えたるんや」
「ほぇ~まぁ頑張ってね」
色々考えてるんだね