130.事件はどこかで起こるもの
お読みいただきありがとうございます。
今回は涼音視点です、のがのでのなんですの
やばいの、これはとんでもなくやばいの!!
お姉ちゃんも幸音ちゃんも陽菜ちゃんも配信機能に興味の欠片もないの
私とカリンちゃんだけ暇な時に見てるくらいだけどこのままだと血の雨が降っちゃうの
「涼音姉!涼音姉!!これどうしたらいい!!!」
どうするか考えてたらカリンちゃんから電話がかかってきたの、これは二人で相談して何とかするしかないの!
攻略組の配信を何となく眺めてたの、動き自体は大したことないから参考にはならなかったの
でもスキルの使い方とか連携とかは参考になるレベルだったの
最適解を模索してるのを見るのは面白かったの、でも結構強い敵を倒した後が問題だったの
いくつものギルドマスターが集合して情報交換しだしたの、勿論大事な情報は出てこないように上手くぼかしてたの
情報交換も一段落ついて雑談始めた後が私が震えるほど慌てる理由なの!
『今の俺たちならデスゲームになっても余裕だろうな』
『12星座ジョブとか過去の存在だろ』
『たいそうな名前の割に半分死んでるじゃんwwww』
『俺らがジョブ取った方がよっぽど有意義に使えるよな、死んだ奴のジョブ取れるんだろ』
『死んだ雑魚共には勿体ねぇよな、とっ捕まえて情報吐かせるか』
『顔もいいのがいるし楽しめそうだよなナギサもいるしさ』
『おいおい配信中だぞw折角ついたファンが減るだろww』
なんてこと言い出したの
これはヤバイのヤバヤバのヤバイの・・・
お姉ちゃんたちはきっと自分のことだけ言われてもそんなに気にしないの、火の粉が降りかかってきたら火元ごと消し飛ばすとは思うの
でも今回は亡くなった人たちの事まで貶したの、これは知られたら止める事が出来るわけないの
「涼音姉黙って無いで何か言ってよ、ばれないようにどうすればいいか考えよ」
「花梨ちゃん・・・」
「幸音姉と陽菜姉に事情説明して何とか「今の状況だと手遅れなの」えっ!?」
「私もお姉ちゃんが怒るの見たくないから考えたの、でも今はもうだめなの」
「私たちが黙ってれば大丈夫だよ!」
「無理なの、だって今は新大陸行くために皆集まってるの。他のギルドの人もいるし絶対知られちゃうの」
「あぁぁそうだった・・・」
「お姉ちゃん怒ると怖いの、本気で怒ってる時は怖くて近寄れないから嫌なの」
「そうだね。それにせっかく一緒に楽しく遊んでるのに、楽しい思いで作ってるのに悲しいこと思いださせたくないよ」
「とりあえずログインするの」
「うん」
「姉さまぁ聞いてくださいよぉ攻略組って人たちがぁ配信しててぇ」
なんでヒナちゃんそんなこと報告してるのぉぉぉぉ
「へぇ~そっか」
「新大陸域は延期ですわね、野郎ども資金をかき集めやがりなさい」
「二人とも悪いけど夢月ちゃんの所に置いてある装備を回収して来てくれるかい、俺はちょっと感を取り戻す作業をするよ」
「馬鹿ってどこにでもいるんだね僕驚いちゃうよ、喧嘩売られたら買わないとね」
「はぁ・・・全ギルドメンバーに通達、敵の全貌を調べなさい」
私たちがログインした時には一歩遅かったの
ニコニコしてたお姉ちゃんはスンって表情消えちゃったの
ドンちゃんさんはパッと見何時もと同じだけど、目が全く笑ってないの
オジサンはいつものだらっとした感じが消えて、口調が変わってるの
クロちゃんさんは負の感情があふれ出ててこえぇのキャッキャって笑ってるのも怖いの
レイアさんは溜息の後、指示しながら殺気が駄々洩れなの
どうしたらいいか二人で悩んでたら
「一歩遅かったね( *´艸`)」
「ナギサさん止めてほしいの!このまま怒って暴れちゃダメなの」
「なんでダメなの(*'ω'*)??」
「だって、だってお姉ちゃん怒ると怖いし、それにすっごい無茶するの」
「リアルにどんな影響出るかわかんないもん、前に本気で姉さんが怒った時は大変な事になったんだよ」
「そっか~('_')でも誰も止められないかな、嫌なこともあったし辛いことも一杯あったけど大切な時間だったんだよ私たちにとってはね(*’▽’)」
普通に話せてたから大丈夫かと思ったの、でもナギサさんも静かにブチ切れてたの
終わったの、きっとReRⅡはこれで終わりなの
「ヒナちゃんなんであんなこと言ったの!」