127.なんとかおさまった
お読みいただきありがとうございます。
ふれちゃいけい一族って知られてるってお話し
涼音と幸音をどうするかとお父さんが少し悩んでると、生徒指導の先生がやってきた
「あら、彩音ちゃん久しぶりね」
「わぁ先生まだこの学校だったんだ、相変わらずまあるいいね」
「彩音ちゃんも相変わらず常識が足りてないわね」
先生と久しぶりに会ってういっとにとんだとーくしてたらノータイムでお父さんのげんこつが降ってきた
ゴッ!って音がしたし普通に痛い
「娘がご迷惑を」
「いいんですよ、彩音ちゃんだし。それに私何度も剣道部に言ってたんですよ、あの一族に手を出しちゃ駄目って」
「先生そんなこと言ってたの!?私そんなに迷惑かけてないと思ったけど??」
「彩音ちゃんはそう言うでしょうね、認識がずれてるから仕方ないわよね」
先生・・・
「悪い子じゃないんだけれどね、そんな彩音ちゃんの妹だからいくら綺麗でも変なかかわり方するなって言ったのにね」
「先生・・・」
「いつもご迷惑を」
「あとはこっちでやっておくから、お帰りください。どうせ罰与えるにしても今のあの子達には刺激が強すぎるでしょうし、私は何度も注意してるから自業自得よね」
しゅんとしてる涼音と幸音を連れて学校から帰ってきたけど、先生に後任せておけば大丈夫でしょ
私も通ったこの学校って2年の時に林間学校があるんだけど、家でキャンプする時の装備で行って皆をドン引きさせたときも何とかしてくれたし
流石になたと解体用のナイフとか持ち込むのはやり過ぎだったかもしれないけど、家でキャンプって言うと最低限でもこれくらい必要だったんだもん
「姉さま達だいじょうぶですかぁ~?」
「退学?停学?それとも刑事事件?」
陽菜と花梨がそそそっと寄ってきたけど、普通に心配するのとボケて元気づけようとしてるね
花梨のボケはわかりにくいからただの嫌味に聞こえちゃうよ
「なんか丸くおさまったの」
「普通に通学できそう」
「なにがぁどうなったらぁそんなぁことになるんですかぁ~」
「叔父さんが家の力使うと思えないから、よっぽど相手が変な事してたんだろうね」
「まぁほっとして口が軽くなるのは良いけど、あんまり変なこと言うとお父さんから伝わるからね」
一応私がくぎを刺しておく、お父さんは入り婿だけど陽菜と花梨の所の叔父さんと仲いいからね
寡黙なお父さんと、ペラペラしゃべる花梨の叔父さん、バランス感覚のいい陽菜の叔父さんは上手いこと嚙み合ってるんだよね
「先生がいてよかったよ、私の事も知ってるしこの辺に昔から住んでる人だから家の事も理解してるからね。他県の人が上の方にいたら大問題だったろうね」
「精神修養が足りてないな」
「お父さんの言う通りだね、見えるところでこんな大騒ぎにするだなんて。もっと裏から少しづつ詰めてかないとダメだよ」
「お姉ちゃんが怖いこと言ってるの」
「裏側を見た気分」
「常識がぁないってぇ先生に言われるわけですねぇ~」
「当然のことだと思うよ?」
妹達は花梨をぎょっとした感じで見てる、継承者として色んな修行してる花梨や私とは常識の連れ方が違うね
裏のお仕事とかちょろっとしたりするしね、技のキレとか使いどころは実戦じゃないと磨けないからさ
家の常識としては直ぐにばれるようなずさんなやり方してるからダメだし、一般常識的には30人くらいの人間の心を叩き折ってるってのダメだからね
何かしらの罰を与えないといけない、先生が動いてくれるとは言えこっちもやらないとさ
「じゃあ二人とも明日から2か月間は鍛錬場の清掃と、学校の清掃毎日してね。それくらいは一応しておかないとダメだからね」
「わかったの」
「ちゃんとやる」