116.エリアの境界線を無理やり作るやつ
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唐突に景色が変わるやつ!
結局妹達は何も買わないことにした見たい、レベルはカンストしてるから中途半端に装備更新してもってことで我慢するらしい
もともとこの辺の敵じゃなければ、今の攻略組が戦ってる相手なら今の装備でも十分だからね
うちの団員も初めて来た時は買えなかったからね、マッスルとビューティーは師匠に送るって貰ってたけどさ
布素材メインだから金属製品はドワーフの方が優秀なんだけど、妹達は金属系の防具はつけないからね
動きを阻害するような要素は省いておかないと実戦では怖いからね
「ダンゴムシと寄生してくるトレントの素材を売るしかないの」
「でも適正価格解らない」
「セツナ達に委託するしかないかな、私も適正価格解んないし。それにセツナが売る分には昔のアイテム流してるか秘匿エリアって言い訳で済むからね。ReRⅡからのプレイヤーが売るとず~っと粘着されるだろうしさ」
「しらないぃ人にぃ纏わりつかれるのわぁ嫌ですからねぇ~」
「攻略サイトが機能しないようなゲームだと民度は低くなりがちだから、セツナさん達を頼る方が良いよ。ただでさえ私達変な注目のされ方してるから」
どうやってお金稼ごうか相談しながら進んでいくと、急に景色が変わる
妹達はビックリしてるけどここが今回の目的地
「お姉ちゃん急に景色が変わったの、山がドーンなの」
「ここが目指してた場所、星域って呼ばれる場所だよ。急に変わったのは結界の影響だね」
結界の外は森だったんだけど、結界を通り抜けると岩肌むき出しの山岳地帯になるんだよ
星域って呼ばれる12星座を祭る神殿がある場所で、山頂にはそれぞれの武器が突き刺さってたんだよね
引っこ抜くとジョブに合わせて変化したんだよ
ドンちゃんなら大楯、レイアはレイピアになったね
私の剣も最初はボロボロにさびた状態で突き刺さってたんだけど、抜いたらペカーって光って変わったからね
「姉さん獅子座の神殿行こう」
「うん、もちろん行くけどね。そっちはおまけで今回の本命は山羊座の神殿だよ」
「山羊座はぁよく知らないですね~本にもあんまりぃ出てきませんしぃ~」
「姉とかドンちゃんさんとかの逸話はあったけど、山羊座は目立ってなかったね」
「そうだね、目立つような活躍は私達がしてたから。でもね山羊座は私達を支えてくれてたんだよ」
「そうです~山羊座は最強でした~アヤ様が負けてるって言うのは嫌なんですけど、最強は山羊座でしたね~」
「そうですな、あの方は主人第一の我ら従者すら認めた方ですからな。それに「その先は私が喋るから」畏まりました」
「それじゃ~アヤ様お着換えしますよ~」
「このままで良いんじゃない?」
「だめですよ~ちゃんとした格好じゃないと~獅子座の神殿なら好きにしても良いですけど、アヤ様が後で後悔するようなことは認められません~」
「ルーありがとね、ちょっと着替えてくるから待っててね」
「お姉ちゃんなんかいつもと違う感じだったの、大体ちゃんとお着換えするだなんて大変なことなの」
「油断するとジャージしか着てない」
「姉さま達が何度言ってもぉジャージとか胴着にぃ落ち着いちゃってますからねぇそんな姉さまが着替えるだなんてぇ~」
「そっちも気になるけど、最強って言うのも気になる。無事帰って来た人達の証言を纏めた本にも対して乗ってない山羊座だよ?アヤ姉が認めるなんてどんな強さだったんだろう?」
「お伝えしたいですが、アヤ様に止められてしまいましたので。ですがアヤ様自ら語られることに意味がありますゆえ」