111.事情聴取
お読みいただきありがとうございます。
予約投稿が上手くできてませんでした、ごめんなさい
スズとサチが捕まえた娘たちは名前が無かったよ
氏族としてはバウワウ族って言うらしいね、このゲームはネーミングセンスがどこか行っちゃうことがあるんだよね
大人たちが誰か来たぞってざわざわしてるのを聞いて、好奇心に負けてここまで来たみたい
レベルは30代みたいだけど人間と比べて獣人はステータスが高いし嗅覚も鋭敏だし、モンスターを上手いこと避けてここまで来たみたい
今いるセーフエリアより先は強いモンスターがいないって言うのもここまでこれた要因だね、あのドラゴンが門番として立ちふさがってるんだけど抜けたら油断しなければって感じだからね
スズとサチが犬娘を満足するまでモフモフしてたらいくら時間があっても足りないので進む事にする、セツナ達は後からのんびりくるみたい
ナギサは一緒に行くつもりだったみたいだけど、マネージャーさんに捕獲されてイン出来ないらしい
「なんでお名前ないの?氏族名だけだと誰か呼ぶとき大変だと思うの」
「私たちみたいな子供に用がある人いないです わふぅ」
「他の氏族も同じ?」
「族長によって違うです 族長は色々決めれるです わふぅ」
「興味深い情報ですねぇでもぉ姉さま達がぁモフモフしてるからぁたまにわふぅって言うのが邪魔ですね~」
「会話のテンポでヒナ姉が文句言っちゃだめだよ、何時もゆったりし喋ってるんだから我慢して」
「アヤ姉さまぁカリンちゃんが辛辣ですよぉ~」
辛辣はそうなんだけど、ヒナは妹達の中でも一番せっかちなんだよね
あと決断力って言うか切り捨てるってこともよくするね、私たちが物理的に切り捨てることはしてもヒナは目的の為に非情になれるんだよ
ヒーラーとしては必要な要素だって私は思うな、下手に仲間思いだと戦線崩壊するからね
「そういえばアヤ姉、結局目的地はどこなの?なんかエンドコンテンツに投げ込まれてすっかり忘れてたんだけど、モフモフパラダイスに行くだけが目的じゃないでしょ?」
「まぁもうすぐ着くから楽しみにしてて」
そんな会話をしながら1時間ほど進むと、周りを急に取り囲まれたよ
しかも敵意と殺意がすっごいよ、スズとサチに特に向けられてるから勘違いしてるんだろうね
だって犬娘捕獲してるから!
「貴様らが我が一族のものをさらった人間だな!容易くさらえたことで欲をかいたか、今度こそは我らの鼻から逃れる事が出来ると思うなよ!」
「スズ姉!サチ姉!その子たち開放して、勘違いされてるよ」
「まだ堪能してるの、結構なお点前なの」
「幸福」
「アヤ姉なんとかしてよぉ勘違いで戦闘なんてしたくないよ」
「そうだね流石にこれで怪我はさせられないね。セバス、ルーちょっとお願い」
「アヤ様から仕事を賜れるとは感激ですなぁ」
「いつもいろいろしてくれてるじゃない?」
「あれはこっちからお世話してるだけですからね、お仕事貰えるの少ないですよー」
「張り切りすぎて怪我とかさせないでよ」
「「お任せください」」
セバスとルーが前に出ると、取り囲んでた獣人たちの殺気が跳ね上がったね
二人から血祭りにあげてやる!って感じで突っ込んできたんだけど完全獣化した二人が一吠えすると時が止まったような静寂が訪れたよ