11.お説教と牛
お読みいただきありがとうございます
名前を決めるって大変
普通に怒られたけど、美少女が涙目でプリプリ怒ってるのはなんかこう良いよね
私はニッコリ笑顔が一番好きだけど、こういうのもありだと思うの
「アヤ様!真面目に聞いてますか、管理大変なんですよ!だいたいスキルのそんな使い方は想定してません」
「だってできちゃうんだよ?強いんだよ?使うでしょ」
「そうかもしれませんけどぉ出来るだけ使わないでください!」
私が怒られてる横で妹達は、ぬいぐるみサイズの幼獣セバスとルーを抱きしめてる
「ねぇねぇセバス、束ねるって出来る?簡単?」
「出来ませんし、とても難しい事ですな」
「ルーももちろんできませんよ、アヤ様がおかしいんですよ」
「姉さんは変、それはこの世界でもリアルでも同じ」
妹に変人だって思われてたんだ・・・ショックなんだけど
「身体強化と攻撃スキルを同時発動等は基本動きですな、しかし同系統のスキルを並列使用するなど意味が解りません」
「そうですそうです、しかもアヤ様はグッっとためてドカーン!みたいな説明しかしてくれないんです」
「姉さんに論理を求めてはいけない、感覚で生きてる人だから」
「頭も良いしお勉強もできるんだけど、感覚なんだよね~」
なんか私の評価って…
「ただ束ねることが出来る方を私は他にも存じておりますので、お二人も可能性はありますな」
「トップを走ってた人達はおかしいんですよ、性格は破綻してないのにおかしいんです」
「お姉ちゃんと同じ人が何にもいるの!?」
「この世界はモンスターより危険な人が野放し・・・」
ひぐっうっぐ・・・うわぁぁぁん
ひどいよぉみんながいじめるよぉ
「あわわわ、アヤ様どうか心を強く持ってください。大丈夫ですよ、他の人に比べればまだましですから!」
スクルドはフォローしてるつもりなのかな?本気で言ってるのかな?
誰も味方がいないよぉ
「「ブモォ!!!」」
「ふぎゃ」
しくしく泣いてたら牛が突っ込んできた、普段なら対応できたけど正座して泣いてたから避けれなかったよ
3mくらい吹き飛ばされて、顔から着地した・・・
なんなのもぅこんな目に合うなんて聞いてないよ!
「サーロイン!ミディアムレア!」
「お、お姉ちゃん・・・感情がグチャグチャなのはわかるけどいきなり牛さんを食べようとしちゃダメ!」
「姉さんごめんなさい、少し調子に乗りすぎた。だから牛さんを許してあげて」
「はっ?え?違うよ!食べようとしてるんじゃないの、この子達の名前なの!!」
「「そんなお名前なわけないでしょ!」」
「本当なのよぉサーロインとミディアムレアは獣化をといて説明して!セバスとルーも一緒に説明してよ!」
ブモォ?って何の事って惚けやがった!へぇ~そういう態度取るんだへぇ~
「ふぅんそっか、そうなんだね。いいよ名前通りにしてあげるよ」
「お、お待ちくだされぇ」
「我らが悪かったです、はい!」
「「しゃ、喋ったぁー」」
「だから二人とも言ってるでしょ、この牛は知り合いなの」
「掲示板なる物を見られた主が呼んで来いと言われまして」
「向かっていたのであるが、まさかこのようなところで座っていると思わなかったのである」
牛二頭は獣化を解いて人の姿になる
サーロインはムキムキマッチョのカウボーイ姿、ミディアムレアはどこからどう見ても小太りの悪徳商人の姿になる
残念なことにこんな見た目なのに二人の主人よりまともな性格してる、一般的な人と比較してもまともな性格してるのよね
ReR・ReRⅡ設定
スキルには強度が設定されている、プレイヤーは確認できない隠し要素
スキル発動を妨害された時の発動率みたいなも
スラッシュとトリプルスラッシュだと当然後者のが強度が高い、しかし強力なスキルは発動後の硬直も長かったり、斬撃数等が多く途中で止められないデメリットもある
アヤはなんかそんなの無視して強力無比な攻撃してくる、あったまおかしい性能してる