102.トップの火力
お読みいただきありがとうございます。
推しに何かしたらやっちゃう
ナギサはスキルを発動させて歌って踊って魔法を作り上げていく、ヒナに無理やりライブ映像見せられ事があるけど正直こっちの魔法を作ってる時の方が奇麗だと思う
魔力の粒子がナギサを彩って、それをまたナギサが魔法として昇華させていく
「アヤ姉アヤ姉、ナギサさんって今の状態でいくつの魔法詠唱してるの?」
「専門じゃないからザックリとだけど、4種類を256乗くらい?」
4種類の魔法を同時詠唱して「多重詠唱」で2倍で「ハーモニー」で更に2倍「カルテッド」でこれを4倍して「ビートステップ」で効果を倍だから多分きっと256個の魔法詠唱してる
で、ここまで威力とか量とかを莫大な数になった魔法を、これから一つにしていく為の本気の詠唱が始まる
「集いて輝け、全てを輝かせる一条の極光。悪しきものを輝きの中に沈め、暗きものを光の微睡に落とせ。偽りの輝きを捨て真なる光を見せよ、振り下ろす指先に、指し示す未来に幸あれ」
「全員対ショック体制や!打ち合わせの時の何倍もえらいの来るで!!」
「打ち抜き輝け!《極地の流星》」
わぁすっごい迫力だよナギサが振り下ろした指先から光が迸ると、一瞬でこのエリア全体を光が包み込んで全てを焼き払ってる
流石にナギサだけのスキルは凄い威力を出すね
1Dスキルの「乙女の願い」って言うんだけど、魔法を融合させて一つの魔法に昇華させるんだよ
ナギサはギルメンの魔法まで融合させた一撃でこの世界を壊したからね、デメリットの一つめは魔法の数が少ないと威力が出ない事
そして2つめは魔法を融合させる人達が息を合わせる事、歌って踊って一つの世界を完成させないと融合しないんだよ
ナギサはギルメンとこのスキル使う時は、ミュージカルするって言ってる
魔法の威力もすごいけど、その前のミュージカルも迫力満点だよ
あと最後に融合させる魔法が多ければ多いほど時間がかかることだね、時間をかければ今ナギサが使った極地の流星の威力は何倍にもなるよ
「奇麗さっぱりだね(*>∀<*)」
「そうだね更地にしてくれたからドラゴンが怒り狂ってるのも見えるね、私も含めてナギサ以外の皆が割とボロボロになったこと以外は問題ないね」
余波だけで結構なダメージを受けたよ、私のHPも3割消し飛んでるし
団員のヒーラーは大忙しだね、ヒナはキャーキャー言って仕事してないよ
「これが魔法使いのトップ、凄すぎて追いつける気がしないよ」
「あれはナギサがおかしいからしょうがないし、純魔法使いビルドのナギサと比べてもしょうがないでしょ。カリンの目指す先の一つではあっても、目標にはしなくていい頂だよ」
スズとサチはあんまりな威力に唖然としてた、カリンは落ち込んでたからちょっとだけフォローしておいたよ
「ほら、スズとサチも私にカッコいい所見せてくれるんでしょ。ぼーっとしてたら美味しい所なくなっちゃうよ」
「むむむなの!サチちゃん惚けてないで気合入れるの!」
「スズも口空けて驚いてた、私も負けない」
「こら!勝手に行くんやない、ちゃんとやらんと勝てへんからな」
「「は~い」」
私とナギサの仕事は、他の皆を消耗させずにドラゴンのところまで連れていくことだったんだけどね
ナギサの魔法でかなり消耗しちゃったよ、罰としてゲンコツを落としておく
「いったーーーい!頭が陥没しちゃうよ、トップアイドルに何するの~!」
「反抗的だと顔面を陥没させるけどどうする?」
「わん!私はアヤちゃんの犬ですわん!」
「よろしい、じゃあリポップするまでゆっくり進もうか」
「わお~ん」
ヒナに凄い眼で見られたけど気が付かなかったことにしておくよ、怖いもん