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ラジオ/奥歯より死の予報をお伝えいたします。

作者: 路明(ロア)

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死』

 優雅なヴァイオリンの音楽に乗せて、数日前に治療した奥歯から聞こえてきた女性の声。

 読み方はお経のようなのに、女性の声は品良く魅力的だ。

 地上十五階のビルのエレベーターの中。氷室 凉音(ひむろ すずね)は、片手で耳を、片手で口を塞いだ。

 ハーフアップの長い黒髪が乱れる。

「ほら、聞こえるでしょ?! 聞こえるでしょ!」

 凉音(すずね)はエレベーターに同乗した彼氏、笙真(しょうま)に向かって喚き立てた。

 笙真が困惑した表情で傍らの女性を自身の方に引き寄せる。

 大学の帰り。たまたま買い物に来たビルのエレベーターで、彼氏が浮気相手と一緒にいるところに遭遇した。

 だが怒って問い詰めるより先に、涼音の耳にはこの気味の悪いラジオ放送が聞こえ出した。

『夕方のひととき。皆さま如何(いかが)お過ごしでしょうか。明日の死因予報をお送り致します。午前中から正午にかけて椀間市の佐藤 正さん四十八歳が怪死するでしょう。所により鈴木 美咲さん二十四歳が自死、夜半にかけて臼越市の男女一組が無理心中する模様』

 問い詰めるところではない。

 気味が悪いのと耳障りなのと。

 笙真に何度も相談した。だが「そのうち治るよ」と適当な返事をされるだけ。

 日を追うごとに聞こえる頻度は多くなり、聞こえる時間も長くなっていった。

 治療した歯医者にも相談したが、詰め物をしただけだと言われるばかりだ。

 嘘でしょ。こんなにはっきり聞こえてるのに。凉音は更に強く耳に手の平を押し当てた。

 浮気相手の女が戸惑った表情で涼音を見詰める。

「あ、あたし次の階で降りるね」

 女はくるくるの巻き毛を揺らし、前方に手を伸ばした。すぐ下の階のボタンを押すと、誰に向けるでもなく愛想笑いをする。

「いいよ、詩織ちゃん」

 笙真が引き留める。

「こいつ気を引きたいだけなんだよ。この前から訳分かんないラジオの話ばっかして」

「聞こえるんだもん! しょうがないじゃない!」

 両手で髪を掴み、凉音は喚いた。

 もはや声は興奮で裏返っている。

「自分こそ何! こそこそ別の女と会ってるとか!」

「実家の近所の幼なじみだよ! 話したのにお前ラジオがラジオが言ってたんだろ!」

「嘘! 聞いてない! それよりラジオが奥歯から浮気男が撃墜死するって言ってるの!」

 付き合ってられない、という風に笙真は顔を(しか)めた。

 エレベーターの一角は、細長いガラス張りになっている。遠くに見える大規模な工事現場の方に、大勢の人が集まって行く光景に気づいた。

 パトカーも二、三台見える。

『速報が入りました。朝石市濡多の田中 実さん三十三歳が撃墜死。道に迷って通りかかった工事現場で、クレーン車の鉄球が頭部を直撃したとのことです』

 女性アナウンサーが落ち着いた口調でニュースを読み上げる。

『同行していた女性は無傷の模様。なお遺族には、業者より多額の慰謝料が支払われる見通しです』

 女性アナウンサーが声を潜める。

『解説のイシヤマさん、遺族は大喜びですね』

『そうですねぇ。彼は独身でしたから、ダーウィン賞も狙えるかもしれないですねえ』

 渋い年配男性の声が応じる。

『ダーウィン賞、成程。彼女からの結婚の話を渋っていたのが幸いしましたね』

 何の話をしてるの、この人達。気が狂ってるとしか思えない。涼音は唇を震わせた。

「悪い。何かしら病気だと思うよ、お前」

 笙真が少し屈んで顔を覗き込む。

「詳しくは知らないけど……統合なんとか?」

「あたしが狂ってるっていう訳?!」

 涼音は耳を押さえ喚き立てた。

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死』

 再び聞こえる不吉な文言と優雅なヴァイオリンの音楽。

 ピアノの音までポロンポロンと混じり出し、そのギャップが余計に気味の悪さを煽る。

「嫌あああああああ! 聞こえる!」

 自身の声でこの音を打ち消せないか。涼音は有らん限りの声を上げた。

 エレベーターの出入口で複雑な表情でこちらを見ていた浮気相手の女が、不意にきょろきょろと周囲を見回す。

「何だろこれ。館内アナウンス?」

 茶色の巻き髪を揺らし、向こうが見える訳もないエレベーターの扉の隙間を覗き込む。

「お経かな。ちょっと気持ち悪」

 エレベーターが十階に着き、扉が開いた。

 途端に開いた扉の間から黒い袖の腕が入り込み、浮気相手の女の襟首を掴む。

「きゃっ!」

 前につんのめるようにして廊下に引きずり出された女は、ややしてから腹を抑えエレベーターと廊下の間で(うずくま)った。

 廊下を走り去る靴音。

「詩織? 詩織!」

 笙真が駆け寄る。エレベーターの扉が閉まらないよう手で抑え、慌てて「開」のボタンを連打する。

『皆様、如何(いかが)お過ごしでしょうか。速報が入りました。朝石市名高の六原 詩織さん二十歳が刺死。幼なじみの浮気相手と誤解され、エレベーターで揉めている最中に外国国籍の通り魔に刺されたとのことです』

 何これ。

 初めて内容の奇妙さに涼音は気づいた。

 どこから見ているの。

『速報でお伝えする死が多くなって来た昨今ですが。解説のイシヤマさん。予報外のゲリラ死というべき死が今年は多くありませんか?』

『え、異常死象と言うべきですかね。これからどんどん多くなりますよ』

 渋い声の男性が応じる。

『では予報の精度を上げるのが、緊急の課題と』

 妙に落ち着き払った出演者の声が気味悪い。

 涼音はエレベーターの天井から床、廊下に至るまでを忙しなく見回した。

「おい救急車呼べ、涼音!」

 笙真が手を血塗れにしながら声を上げる。

「それより見てるみたいなの、この人達! どこから見てるの?!」

 周囲を見回し涼音は喚いた。

 チッと笙真が舌打ちする。

「俺のスマホ取って! 俺が呼ぶからいい!」

「どこかから見てる方が問題じゃない!」

 ハーフアップの髪を振り乱し、涼音は上下左右を見回した。

 笙真が涼音を押し退け、床に落ちてしまっていたスマホを拾う。

 血塗れの手でスマホ画面をタップし、消防署に連絡したようだ。

「あ、救急です。いきなり刺さ──あれ?」

 笙真が顔を(しか)めてスマホを耳に押し付ける。

「すみません。ノイズが。ノイズっていうか」

 笙真が更にスマホを耳に押し付ける。

 エレベーター内が大きく揺れた。

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死』

 優雅なヴァイオリンの音楽と、ピアノの音。

「すみません。何かお経みたいなのが」

 笙真がしゃがんだ格好で廊下の方へと移動する。

『ここで臨時ニュースです。朝石市那間良の鈴森 笙真さん二十一歳が、地震による廊下の天井の崩壊で死亡する模様です。繰り返します』

 ほぼ同時にスマホが鳴る。地震の警報。

「笙真!」

 涼音は絶叫した。

 脚を(もつ)れさせるようにして笙真に駆け寄り、服を掴もうとする。

 だが。

 ガタンと大きな音を立ててエレベーターが傾いた。

 大きくゆらゆらと外の景色が揺れ、廊下の天井が落ちる。

「笙真!」

 声を上げる涼音の目の前で、笙真は崩れて来た天井の設備に埋まった。

「笙真ああああああ!!」

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死』

 美しいヴァイオリンの音色とピアノの音。

 更にハープ、ガンクドラムのような音まで混じり出す。下手に天上の音楽のようなイメージになっていくのが更に気持ち悪い。

『ここでリクエストを募集します。お好きな死因は何ですか』

 台詞の後半を妙に強調させて、女性アナウンサーが原稿を読み上げる。

『イシヤマさん、何が多いと思われますか?』

『そうですね。やはり安楽死ですかね』

 軽く含み笑いをしながら年配男性が答える。

『成程。わたくしは老衰死かと予想してましたが』

 死因のリクエストってなに。

 涼音は両耳を抑えた。

 わたしは死にたくない。

 少なくともたったいま目の前で死んだ二人みたいなのは嫌。

 嫌な汗を滲ませて涼音はそう念じた。

『ここでリクエストです。椀間市の氷室 凉音さん二十一歳。“たったいま目の前で死んだ二人みたいなの以外”』

 『ほう、ほうほう』と年配男性が含み笑いをする。

『意外なリクエストでしたね。椀間市の氷室 凉音さん、リクエストありがとうございます。では準備の間、音楽をお楽しみください』

 ヴァイオリンの音色が流れる。ポロンポロンと上品に響くピアノの音、繊細なハープ、ガンクドラム。

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死』

 再び鳴るスマホの警報。

 地震の時とは違う。

 何だっけ。

 少し前によく聞いた。

 Jアラート。以前聞いた時には、笙真と一緒に「空襲警報みたい」とむしろ笑ってた。

『ここで再び臨時ニュースです。隣国による弾道ミサイル発射により、多数の死者が出る模様です。では死亡する模様の方々の氏名をお読み致します。椀間市の氷室 凉音さん、二十一歳──』

 激しい衝撃音が響く。

 エレベーター上部からガタンと大きな音がし、涼音は自身の乗った(かご)室が激しい勢いで落下するのを感じた。

 上部からキュルキュルと聞こえるのは気のせいか。籠室を吊ったワイヤーロープが切れて外れていく音と直感する。

『椀間市の氷室 凉音さぁん、リクエスト、お楽しみいたたけたでしょうか』

 女性アナウンサーが品よく明るい声で呼び掛ける。

 何なのこれ。考える間もなく、涼音は一階まで落ちて全身を叩きつけられた。

『変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死変死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死墜落死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死銃撃死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死撃墜死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死暗殺死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死圧死縊死牢死轢死夭死扼死悶死暴死老衰死変死斃死憤死刎死病死爆死敗死頓死徒死自死毒死凍死溺死墜落死忠死窒息死即死戦死衰死水死震災死焼死殉死従死愁死慚死惨死獄死経死刑死苦死狂死窮死急死愧死餓死客死怪死横死煙死水死圧死縊死』

 一際甲高くヴァイオリンの音色が奏でられる。

『これで放送は終了です。おやすみなさい』 

 叩きつけられた衝撃で奥歯の詰め物が取れたようだったが、最後までラジオは聞こえていた。



 終





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[一言] 怒涛の恐怖…! 悲惨なリアルと軽快なラジオのギャップが嫌ですね〜。(褒め言葉) 歯の詰め物が電波をキャッチする、本当にあることらしいですね。
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