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作者: Rian

私は今日も幸せな日々を送る。


朝、私は目を覚ます。隣の家から幼馴染の彼がやってきて一緒にご飯を食べ、支度を整え仕事に向かう。


「おはようございます。」

会社でも私は恵まれている。彼と職場は別だけれど、決して寂しくはない。優しい上司、気さくな同僚。今日も成果を上げて、褒められて、うきうき気分で帰宅する。


「だ~れだっ!」

帰り道、彼が私を驚かす。慣れている私はわざとらしく驚いて、二人で今日あったことを話しながら歩いていく。彼の仕事は今日も大変で、私は彼の愚痴をきいて、やさしく頭をなでてあげる。彼は嬉しそうに笑って、私もつられて笑顔になる。


家についたら、また二人でご飯を食べる。彼が家に帰るのは寝るときだけで、それまではずっと一緒にいてくれる。今日も夜遅くまでテレビを見て、二人でたくさんお話をする。

最後はまた明日ってキスをしてから、お互いの家で眠りにつく。


そして、明日もわたしは、幸せな日々を送る。



朝、俺は目を覚ます。隣のベットで眠る幼馴染の彼女は、もうずいぶんと目を覚ましていない。

俺は、昨晩あったことを、頭の中で思い出す。いつかこの幸せが現実になれば、彼女は目を覚ましてくれるのだろうか。

俺は一人で朝食を食べ、支度を整え、仕事に向かう。


そして、俺は今日も、彼女のいない日々を送る。


これは、心が病んで眠り続ける彼女に目を覚ましてほしくて幸せ場夢を見せ続ける彼と、夢の中が幸せで目を覚ましたくない彼女の話。



ありがとうございました。最初は、ヤンデレな男の子に監禁された女の子が、夢の中で日々浸食されていく、というような話になる予定でしたが、なんやかんやで、お互いに危ない感じに収まりました。

女の子は自殺未遂で一命はとりとめましたが、心的原因でなかなか目を覚ましてくれません。残された男の子が、女の子の心を取り戻そうと頑張るお話です。心が原因なら、楽しい夢を一緒に見ましょう、、?

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