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付き合う事になりました


 …………。

ま、まさかあの時の女の子か!

全く思い出せなかった!


「お、もい出した。えっと、その節はどうも……」


「忘れてました? もしかして、今思い出したんですか?」


「はい。おっしゃる通りで」


「純君、意外と記憶力ないですね。私は今でも鮮明に覚えていますよ。あの時は助かりました、ありがとうございます」


 なんだ。

普通にそんな笑顔もできるんじゃないか。

作り笑いじゃない、素の笑顔。


「いえ、どういたしまして。あの後は?」


「友達に会えたので一緒に食べました。その時から純君の事、気になっていたんですよ」


「そ、そうですか……」


 さて、まいった。

俺はどう対応していけばいいのか。


「ガツガツ来る男子は嫌いです。体を見てくる男子も嫌いです。ケチな男も、優しくない男も、私の話を聞いてくれない男も嫌いです」


 わがまま! 何と我儘な!


「そ、そうか……。いい人が見つかるといいな」


 さて、そろそろ帰るか。


「純君、私はあなたの事が気になります。真面目にお付き合いしてもらえないですか?」


「俺、ガツガツ系だし、スケベだし、ケチで優しくない。残念だったな」


「純君ならいいです。私は素の純君が好きになりました。ダメだったら別れてもいいです。ですから、お試しに付き合ってください。お願いします」


 グイグイきますねー。

そんなしおらしくお願いされると断りにくいじゃないですか。


「絶対に無理だと断ったら?」


「卒業まで純君のこと、追いかけます」


 どうしよう、俺の大学生活が脅かされる。

ん? まてよ。


 付き合って、すぐに俺の嫌なところを見せて別れればいいんじゃ?

お、俺天才。きっと、俺の素を見たらあっちから『別れましょ、元の先輩と後輩に。あなたの性癖にはついて行けません!』とかね。

よし、気楽に付き合っちゃうか。


「分かった。そこまで言うなら。ただし――」


「あ、ありがとう! 嬉しい、純君の彼女になれたっ!」


 人の話は最後まで聞きましょう!


「ただし! お互いに嘘はつかない。素で話をする事。お互いの為にな」


「了解! 今夜は寝かせんよ!」


 えっ、ちょっとそれってどういう意味ですか!


「な、何を考えている?」


「私達は恋人同士ですよね? 今夜純君の家にお泊りします!」


 ま、待て待て待て!

展開早すぎませんか!


「えっと、拒否権は?」


「ありません!」


 ケーキを一口食べる優希。

その目は力強く輝いている。


 俺は狙われたカモなのか。

俺の選択は、間違ったのか?



こんにちは 作者の紅狐です。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


この作品のプロットはすでに完成しており、あとは書き続けるだけとなりました。


このまま書き続け、どのように評価されるのか。

また、書き終わった後に、自分に何が残るのか。

自分に対する挑戦です。


そして、最終的にハッピーエンドで終わります。

それでは、引き続き当作品をよろしくお願いします!



なお、「続きが読みたい!」「気になる!」と思っていただけましたらブクマや評価にて応援して頂けると嬉しいです。

そして感想もいただけると、作者は大変喜びます!


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[良い点] 良きでした。 ねとられ、とタグに書いてあるので、なんだか安心して読めません。 が、それでもなぜか読んでしまう! 優希さん可愛らしいですね、素直なところが素敵です。 [気になる点] やはり『…
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