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そんな日々なのだ

作者: アレン



もう、別れてから何年も経つ。


20歳になった時、この人とどこに住んでいるんだろう

って

別れることなんて選択肢にもなかったあの頃


きっと、この関係は時間とともにゆっくり

仲良くなれるものだと信じていたあの頃


その別れは突然来た。



その人のこと、本気で好きだった。

初めて

何をやっても忘れる事が出来なくて

新しい彼女をつれて廊下やショッピングモールに出掛けるのをみかけて


忘れたらどんなに楽なんだろうって思うほど


見かける度に、胸は引き裂かれそうになった。


馬鹿みたいに、毎回泣きそうだった。



いい加減諦めたら?


そんなのわかってる。


もう、嫌いになれるならそうしたいし

私だって次に進めない。


新しい出会いは沢山あったのに


あの人より好きになることが出来なくて。



あの人にフラれてから

私の中で決めたことがある



「好きかも など、恋が芽吹き初めたとしても

本気で好きだと確信してからじゃないと付き合わない」


自分がされて嫌なことはしない。


でも、これによりあの人より先の未来に

恋人を見つけることが出来ず。



好きかもって人は何人かいたにも関わらず

付き合うことはなかった。


アピールしてくれる人もいた。


でも、私は


アピールしてくれる人からは離れるようになった。


自分でわかってる


いい人だし、付き合ったらきっと幸せだろうなって


でも、好きじゃないのに付き合ったら


もし、街中であの人と遭遇したら

手を繋いで歩いてたらパッと離してしまいそうで怖かった。

あの人に対する気持ちが消えない限り。



そんな私も、30を超えてから

ようやく結婚をした。

あの人を超える人

きちんと見つけることが出来た。




今じゃSNSで

昔の友達も繋がってる。


オススメのユーザー的なところに

あの人が出てくることもある



元気に、それぞれの人生を歩んでるって

投稿を見なくてもアイコンでわかる。


それを見て、お互いに幸せになれたことに

ただただ嬉しく思う。


そんな日々である。




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