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URLから始まるデスゲーム!  作者: ねぎとろ
4章 堕天使のお気に入り

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クリスマス特別編1 与えられた選択肢

今日からクリスマス編です〜!


本編楽しみな方ごめんなさい(´;ω;`)

 クリスマス。


 今まで俺には全くの無縁と思っていた行事だ。


 基本的に家で一人でゴロゴロしている。

 外は寒いし、リア充は見てるとイライラするし、やはりこたつで寝転んでるのが一番だろう。


 だが、このゲームの中に入って俺のクリスマスは変わった。


 つい最近といえばつい最近だが、ルシフェルと出会う1ヶ月くらい前の話だ。


 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「あなた。今年のクリスマスはどう過ごす気?」


 突然俺はシズクに訊ねられた。

 宿屋でゴロゴロしている時に聞かれたのだ。

 幸いにも、ヒマワリはお風呂へと入っている。


 だが、クリスマスどう過ごすと聞かれても、一人でしか過ごしたことがない俺には答える選択肢が一つしかなかった。


 それは、


「クリスマス? そんなリア充の祭りなんて参加したくないし、一人で宿屋に籠るかな」


「へぇ……なら私と出掛けない? いや、恋人とかじゃなくてさ、個人的にクリスマス限定でイルミネーションがやるのよ」


「えー……ちょっと考えさせてくれ」


 正直、シズクと出掛けれるというのは嬉しい。

 でも、寒い中外に出るのはやはり嫌だし、リア充というか、カップルの大群を見るのは心に傷を負う可能性が高い。


 いや、今回はシズクと二人か……ってことは、俺も擬似的にカップルみたいになれるということ……


「とりあえず考えとくよ。また今度話すから」


「あら。分かったわ。もちろん、ヒマワリちゃんには内緒で頼むわね。あの子色々言ってくるだろうし」


「それもそうだな。なんかうるさそうだし、黙っとくよ」


 その後、お風呂からヒマワリが出てきて、俺たちは違う話題の話をすることにした。

 少しだけヒマワリが何かを疑っていたが、普通に俺とシズクが会話しているのを見て疑うのをやめて会話に参加していた。


 だが、不意にヒマワリを見た時、ヒマワリは何かを喋りたそうに俺のことを見つめていた。


 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


 シズクにクリスマスを誘われてから数日経ったある日、俺はヒマワリと二人きりとなった。


 シズクは一人で買い物中だ。


 いつもならヒマワリがくっついてくるのだが、今日はなにかモジモジしていた。全くヒマワリらしくない感じだ。


「どうしたんだ?」


「う、うん。あのね、エンマはさ、クリスマスに予定……ある?」


 最悪の結果となってしまった。

 いや、考えようによっては最高の結果だ。


 今まで一人だった男が二人の美少女からクリスマスに誘われてしまったのだ。


 本当は今日シズクに行くことを伝えようと思ったが、シズクに俺が行けばヒマワリは一人になってしまうかもしれない。

 逆もまた然りだ。


「あー……まだ予定はないな」


「ほんと!? ならさ! 私とクリスマスにどっか行こ!! もちろん二人きりで!!」


「お、おう。ちょ、ちょっと待ってくれ。まだクリスマスまで数日あるから、考えさせてくれ」


「えー……行きたいなぁ……」


 わかりやすくガッカリしているヒマワリ。

 だが、俺には決めようがないのだ。


 ヒマワリを選べばいいのか、シズクを選べばいいのか。

 二人を選べばまためんどくさい事になりそうだし。


 だけど、流石に美少女からの誘いを簡単に断れるほど俺の心は出来ていない。というか、正直断りたくないのが本音だ。


「ま、明後日くらいには決めてよね」


「お、おう」


 ヒマワリも薄々気づいているのだろうか。

 俺がシズクに誘われていることに。


 まぁとにかく、俺は明後日までに二人に返事をしなければならないということが事実としてある。


「はぁ……どうしっかなぁ……」


 ヒマワリはシズクのとこ行くと言って、宿屋を出ていったし、俺は一人となった。


 ベッドに倒れ込みながら呟く独り言。


 初めてクリスマスに誘われたことは嬉しい。

 二人の美少女から誘われたのは嬉しいが、片方を選んで片方に嫌われたくないのだ。


 贅沢な願いと言われればそれまでだが、仲は継続して良くしたい。


「こんなことなら一人のがいいのかな……」


 俺がたとえどんなに考えても、明後日はやってくる。


 そして、何事もないまま日々はすぎ、俺の結論も出ないままに審判の時はやって来るのだ。

どうでしょうか?

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