1話 俺の日常は終わった
今回から少しの間毎日投稿しますよ〜(▰╹◡╹▰)
太陽が昇り、朝が来た。
それと同時に、階段を勢いよく駆け上がる音が聞こえる。
「お兄ちゃん!! 起きて!!」
俺の妹の声だ。毎朝聞く妙に高い声。
その言葉を目覚ましにして俺はいつも通り起きた。
「──ん、あぁ、おはよう。今日もありがとな」
「はいはい。それよりも、早くご飯食べちゃって! 私学校行かなきゃいけないから!今日日直なの!」
それだけ言って、妹は部屋から出ていった。
「今日は学校どうしようかな……」
窓から外を眺めて呟く。学校が俺は嫌だった。友達は名前のせいで居ないし、勉強はつまらない。そして、名前は両親から貰った大切な名だから変えられない。
「ほんと、何でこんな名前にしたんだろうなぁ」
自分の生徒手帳に書いてある名前を見て呟く。
そこには、俺の忌々しい名前、柊閻魔という名前が載っていた。
「おにーちゃーん!!早くー!!」
リビングから俺を呼ぶ声が聞こえた。
その言葉に俺は反応して、すぐに着替えて下へと降りた。
「んじゃ、私行くから! 今日はちゃんと学校行くんだよ?」
俺が朝ごはんを食べていると、妹は急いで家を出た。
妹は俺と違い、友達もいて明るい。俺は妹が羨ましかった。
「学校……ね」
妹に行けと言われたが、俺に行く気はない。
両親が俺と妹を置いて、三年間旅に出た事から、俺は学校に行かなくなり完全な引きこもりとなった。
引きこもりになってから一ヶ月。既にやりたいゲームもなく、ただただネットをさまよっていた。
「へぇ。VRMMOゲームかぁ」
ネットの有名な掲示板に、速報として新作VRMMOゲームの無料招待というものがURLと一緒に貼ってあった。
【速報】
最新作VRMMOゲーム!
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http://ncode.syosetu.com/n6932ee/
「面白そうだし、やってみようかな」
偶然にも、現在家にはVRの出来る機械はある。設備が整っている今、これが嘘情報でも試す価値はあるだろう。どうせ暇なのだから。
俺はマウスを使い、貼ってあるURLをクリックする。
だが、それが間違いだった。
今の俺は思う。もしもその時、クリックしなければこんな事にはならなかったのにと。
よろしくお願いします!( *˙ω˙*)و グッ!