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瞳に写る景色

翌日ステラは学校に向かった、ステラの家から学校までは自転車でだいたい10分の距離ではあるがステラは徒歩で登校してるためだいたい30分ぐらいかかる。

「ステラおはよ」

ステラに声をかけたのはクラスメイトの安住瑛子だ。

「おはよ」

ステラはすぐに挨拶を返した、瑛子とはよく一緒にお弁当を食べたりをしているが休日に遊びに行ったりはしないが学校だけの付き合いと言う訳ではなく、よく学校帰りに寄り道をしたりする仲である。

「駅前に新しいクレープ屋さんが出来たんだけど帰りに寄ってかない?」

「えっ、あっ、うん…」

普段ステラにこう言う事は無いのだが昨日の出来事があったためにこう出てしまった。

とりあえず昨日はクリンゲルを家に連れて帰り事情を聞いたが話が今まで自分が考えていた世界とは大きくかけ離れていた。

「ステラどうしたの?」

どうやら瑛子がステラの異変に気付いた、瑛子は基本的なコミュニュケーション能力には問題はないが相手の異変には普段はあまり気づくことはない。

「なんでもないよ」

なんでもないよそうなんでもない今ステラや瑛子を含め全ての人たちが見る景色には全く異常はない


ー放課後ー

ステラは授業に全く集中できなかった。

昨日の出来事を1日中考えていたためである、 カードのこと、 魔法少女のこと、クリンゲルのこと、なによりクリンゲルの言った世界の全てのこと。

そんなステラの考えてることとは関係なく1日と言う時間の概念は残酷に過ぎていく。

「さて、帰ろう」

今日は帰りに瑛子とクレープを食べに行く約束もある、普段は瑛子の他に元クラスメイトの椎名華蓮もいるが今日は体調を崩し休んで入るので必然的に瑛子と二人っきりで行く事になる。

「お待たせ」

瑛子は自転車で登校してるため下校時に自転車を取りに行く必要があるため帰り道のどこかで落ち合うのがいつものお約束である。

帰り道では昨日見たテレビの事や授業中の事を話しながら帰るのだがステラは昨日の出来事が出来事なので昨日はテレビを見ていないし授業中も上の空だったので話が弾まない。

「なんかあったの?」

そんな瑛子の問いかけに対してもなんでもないよと答える事しか出来ず最終的には華蓮のいる日にまた行く事になった、瑛子とクレープを食べに行く予定だったステラは時間が空いてしまいBETAに行くことにした。


ーBETAー

「ピコーン 余計な事を閃いた」

BETA店長はいつも余計な事を閃くたびにわざわざ口に出してつぶやいた。

そこまではいつも通りなのだが次の一言にステラは衝撃を受ける。

「まずうちさぁ… 魔法少女いるんだよね」

店長の口から突然でた魔法少女のワード確かに店長は魔法少女アニメが好きなのだが今のは明らかにアニメの話じゃないと悟ったからだ、BETAにほかの魔法少女がいるのか自身の事かはわからないがそう感じたのだ。


ステラが帰宅してもBETAの中はそれなりにざわついていた、いつも通り人は少ないが何時もよりほんの少しだけざわついている中で1人の少女がつぶやいた

「見つけた…」


ー帰り道ー

帰り道の途中ステラは昨日と同じような不安を感じた、クリンゲルから聞いた異世界から来たカードはこの世界では実体化し暴れ回る事、またカードにはランクがあり昨日の魔獣オルトロスのような低ランクは魔法少女となった人物やその素質がある人物にしか危害はないが高ランクになると大災害クラスの危害が及ぶ。 そして実体化したカードは魔法少女のみが封印できる。

そして実体化したカードのランクに応じた範囲に固有結界が貼られ魔法少女の素質のない実物はそこには入れないし感じる事は出来ないこと。

必然的に魔法少女はカード回収の使命を負うことになるが昨日は成り行きで魔法少女になってしまったステラにとってはただの知りたくない事実にすぎなかった。

あたりを見渡すと少し赤黒くなっていた、すると遠くからリスのような生物が走って来たがステラにはそのリスがなんなのか確信があった。

「早く変身してよ」

「変身しません」

そんなステラの反論も虚しく昨日と同じように光に包まれ星の魔法少女ぽっぷん†すてらに変身する。

魔法少女の姿になれるのは結界のなかだけなので一般の人に見られてどんな衣装でもコスプレ趣味の露出狂といったレッテルを貼られることは無いがそれは戦闘が近い事を意味する。

「キェェェェェ」

空から声がしたそこには翼が生えた獅子の様な生物がいた、翼の生えた獅子は前足を振り下ろすと同時にすてらに衝撃波が迫る、それを間一髪で躱したすてらは空を駆け上がり一撃を加えようとするが翼の生えた獅子は昨日のオルトロス程ではないにしろかなり素早かった。

「…んっ」

「どうして空が飛べるんだい?飛行は高度な技術の結晶なのに」

「だって魔法少女は飛ぶものでしょ?」

そう店長が声を高らかにしていつも叫んでいた「魔法少女は飛ぶもの」と。

次の瞬間翼の生えた獅子が迫って来た、すてらは回避しようとしたが間に合わないと判断したその刹那、翼の生えた獅子は怯んだ。

間髪を入れずに次は雷が翼の生えた獅子を貫く。

「ボルテ⚡︎スライサー」

どこからか人の声がした多分他の魔法少女なのだろう、次の瞬間金色の刄が翼の生えた獅子を斬り裂いた。

「やっと終わった」

そう安堵したすてらの前に1人の少女が現れた。

「カードを回収する」

そう呟いた1人の少女が空に挙げた手を振り下ろすと同時にすてらを雷の槍が貫いた。

「…ングッ」

体が動かない、さっきの雷もこの名称不明の技だったのだろう。

「カードを渡しちゃダメだ」

現在すてらが確認出来るカードは二枚昨日回収したカードと目の前にあるカード、カードを回収するだけなら目の前のカードをもって行けばいいのだが手持ちのカードを狙われる理由がすてらにはわからなかった。

クリンゲルのカードを渡しちゃダメだの意味も、魔法少女がカードを回収する役目なら誰がカードを回収しても同じはずなのにカードを渡しちゃダメとはどういう意味なのか、彼女は魔法少女ではない存在なのかそれとも…

そうこう考えているうちに身体の痺れが取れていた。

「ぽっぷん†シューター」

すてらがそう叫ぶと桜色の光が5、6個もう一人の魔法少女に飛んでいった、技名を叫ぶのはどうやら技名を叫ぶと制御しやすくなったりするかららしい理屈はさっぱりなのだが、

すると桜色の玉を全て躱したもう一人の魔法少女が呟いた。

「アルティアの魔法少女…」

いつもどうりなのだがすてらはわけがわからなかった、アルティアの意味が…

「アルティアは君のいる世界の事だ」

クリンゲルはそういった、今までのながれでステラがわからなくなっていることを察したのだろうか。

するともう一人の魔法少女が右手に持つナイフのような魔導具で斬りつけて来た。

それをバールの様な魔法のステッキ『ぽっぷん†ステッキ』で受け止めて語りかける。

「貴方の目的は何?」

語りかけてもなにも返ってこない、わかっていることは別世界の魔法少女と言う事実だけだった、封印されたカードから離れすぎたステラは変身が解け結界の外に出てしまった。

「逃げられたか…」

謎の魔法少女はそう呟くと残されたカードを回収し何処かにいってしまった。


ー翌朝ー

鈴賀家の朝は早い… と言うわけではなく朝7時に朝食と割と普通な家庭である。

ステラは朝6時半に起床し朝食の時間までに学校に行く準備を済ましてしまう。

食事の後すぐに学校に向かうので朝練が禁止なステラの学校に自転車で向かうと門が開いてないためステラは自転車ではなく徒歩で学校に向かっている。

学校に向かってる道中にステラの携帯に一件のメールが入った、華蓮からだった、メールの内容は体調がよくなったために今日からは学校に来るといった内容だった、もちろん瑛子との同時送信だった。

メールを確認したステラは再び学校え向かおうとするが既に結界の中に入ってしまう。

現在変身の仕方がわからないステラはクリンゲルが居ないと変身出来ない、そのクリンゲルもステラが学校に行くときには寝ていたので昨日のように脱走して来ることもない。

すると目の前に一角獣の様な生物がいた。

魔法少女になれないステラは逃げるしかないが幸いにも一角獣はオルトロスや昨日の翼を持つ獅子のようなスピードはなかったすると結界の中に白い衣装に金色の装飾を持つ1人の魔法少女が現れた、白い魔法少女は一角獣の前に立つと急に踊りだした。何かの魔法なのだろうか一角獣は瞬く間にカードに封印された。

「危なかったね、でももう大丈夫」

白い魔法少女はステラにそういった。

「貴方は何者なの?」

ステラは白い魔法少女に問いかけた。

「エヴォル♭マリヤ 君と同じ魔法少女さ」

そう言ってマリヤは何処かに去っていった

エヴォル♭マリヤ昨日の魔法少女では内容だがいったい何者なのだろうか。もちろんこのやりとりも周りの人には見えていない。

ステラや他の魔法少女のみた景色と一般の人の『瞳に写る景色』には大きな違いがあった…

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