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東方幻想記  作者: 弾奏結界
第六章──紅い館で素敵なパーティーを──
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第七十一話

二日間に及んだパーティーは無事に終了し、俺達は帰り支度を整えていた。魔理沙は図書館でパチュリーと本の扱いで揉め、博麗は何かにつけて俺と紫にちょっかいを出してきたので軽くあしらっておく


フランと会い今の自身が置かれた状況──なんでも、部屋が地下からレミリアの近くへと移してもらえたとか──を話してくれた。毎日姉と顔を合わせ幸せなのだと、彼女は嬉しさを爆発させるかの様に身振り手振りでソレを表現してくれた


フランと別れ、テラスに向かい外を見る。心地よい風が頬を撫で、鳥のさえずりが耳をくすぐる。目を閉じて聞きいっていると、後ろから誰かがやって来る気配を感じて振り返る。ティーセットを携えた咲夜とレミリアだった


「悠哉、今回のパーティーは如何だったかしら?」


「月並みな言葉になるが、素晴らしかったよ。時間を忘れて楽しめたし、料理も美味かった。人生初のダンスも踊ったし、それに──」


「身分不相応な立派過ぎる彼女が二人も出来たものね。良かったじゃないの」


「お嬢様、少々言い過ぎでは……?」


「あら咲夜、私は事実を述べたまでよ? 唯の人間が、妖怪の賢者と亡霊姫君をオトしてしまったのだから」


微妙な表情で俺を伺う咲夜に気にして居ないと手を振り、レミリアには軽くデコピンを食らわせておく。額を抑え、うーうーと唸るレミリアを尻目に咲夜から紅茶のおかわりを貰って一口……うん美味い


「レミリア、事実とは言えもう少し言い方ってモノが有るだろう? 知らなかったのなら素直にそう言えばいいのにねぇ……」


文句を言うレミリアの相手を咲夜に任せ、礼を言ってから席を立つ。丁度紫も支度が終わったらしく、笑みを浮かべてスキマの中で待っていた


「じゃあまたなレミリア。今回は本当にありがとう、おかげで十分満足出来たよ」


「なら、また開こうかしらね。その時は招待状を送るから、絶対に来なさいよ」


「はは……了解。その時が来たら、な?」


──こうして、紅魔館で開かれたパーティーは静かに幕を閉じた……

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