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東方幻想記  作者: 弾奏結界
第六章──紅い館で素敵なパーティーを──
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第七十話

日もすっかり落ちた頃、レミリアの一声でパーティー二日目が幕を開けた。最初と変わらず豪華な料理が並べられ、ダンスホールには賑やかな音楽が流れている


「しかしまぁ、随分と豪華だよな……はい紫食い物」


「ありがと。確かに豪華だけど、私から言わせれば何処か威圧している様にも感じられるわね。まるで自分の力はこれ程までに強大だ〜って知らしめている、そんな風に取れるわ」


「そんなもんかね。でもレミリア本人にそういう所が有るし、あながち間違いではないかもな。背伸びしなくても十分すごいと思えるんだがなぁ……」


俺達のそんな会話を他所に、レミリアはカリスマ溢れる──と本人は思っているのだろう──振る舞いで博麗や魔理沙と会食中だ。見た目相応に振る舞えば可愛げも有ると言うのに……損をしている、とも言えそうだけど


「こ〜ら! 彼女が横に居るというのに他の女を見ないの!」


どうやら紫の機嫌を損ねてしまったらしく、グイッと顔の向きを紫の方へと変えられてしまった。なるほど、確かに見過ぎた様だ


「悪い悪い、怒るなって。──ん? なんだ?」


「どうしたの? 何か気になる事でも?」


「……ハァ。博麗のヤツが敵意むき出しでこっち見てた、それだけだよ。全く、こんな時くらい落ち着いていられないのかねぇ」


「ふふっ。霊夢ったら嫉妬してるのよ、だから何かにつけて突っかかってくる。可愛らしいモノじゃないの」


「その度にお札や針を投げられるのは勘弁だけどな。何処に仕込んでるのか知らんが、危なっかしくてかなわんよ……」


ふと、ダンスホールを見るとフランがパチュリーと踊っていた。パチュリーに合わせてなのかリズムをゆっくりと取り、お互いが笑顔でクルクルと回る


「フランのヤツ、楽しそうだな……少しだけでも手助けが出来て良かった」


「そうね……でもあんまり危険な真似はしないでよね? 本当に心配したのよ……?」


寄り添ってくれる紫の体温を感じながら、今生きている事を改めて実感する。まだまだ生きなければいけないなぁと思いつつ、のんびりと時間を過ごした

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