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東方幻想記  作者: 弾奏結界
第六章──紅い館で素敵なパーティーを──
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第六十八話

「どうやら、無事に不安は解決されたみたいね。良かったじゃない悠哉……おめでとうと言わせてもらうわね」


ぐっすり……とは言えないがまぁ程々に眠った俺達は──幽々子はあの後すぐに白玉楼へと戻って行ったが……──朝食を食べるために食堂へと向かい、そこでレミリアにそう言われた


まるでそばで見ていたと言わんばかりなレミリアに首を傾げていると、欠伸をしながらパチュリーと小悪魔が入ってきた。二人も俺達を見ると、ニッコリと笑って通り過ぎて行く……魔法でも使って覗き見でもしたのだろうか


「……さて、二日目も昨日に劣らず盛り上げていくつもりだけれど貴方達はもちろん参加するわよね?」


「ん、そのつもり……って二日目? 招待状にはそんな事書いていなかったような……」


「まぁ良いじゃないの細かい事なんて。参加するって言質は取ったから、今更ノーとは言わせないわよ? 楽しみにしていなさいな」


「なんで脅迫紛いな物言いなんだよ……二人はそれで構わないか?」


尋ねると、藍が首を横に振る。結界の点検や、まだ会ったことはないが式神の元を訪問する予定なのだとか。別行動をする藍とは此処で別れ、紫と二人で楽しむとしよう


「そういや他の面々は……まさか帰ったのか?」


「まだ眠っているようね。全く、吸血鬼であるこの私が朝に起きて向こうが寝坊だなんて……信じられないわ。咲夜、叩き起こしてらっしゃい」


「おいおい……実害被るのって咲夜じゃねぇかよ。どうなっても知らねぇぞ? 特に博麗辺りは尚更ヤバそうなんだが、霧雨は大丈夫だよな?」


「魔理沙はすぐに素直に起きるわ。霊夢は……その日の機嫌次第かしらね? まぁ大丈夫でしょう、お願いね」


出て行く咲夜を見送りしばし──何故か霧雨の悲鳴が聞こえてきた。いつの間にかレミリアの傍らに咲夜は戻ってきていたから、霧雨が犠牲になったのか……


その後……焦げ臭い匂いをさせながら入室してきた霧雨を見た俺は、心の中で合掌した。当の博麗はスッキリとした表情で紅茶を啜り、無遠慮に俺達をジロジロ見てはフンと鼻を鳴らしてくる


二日目、恐らくではあるがまた何かしら問題が起きそうである

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