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東方幻想記  作者: 弾奏結界
第六章──紅い館で素敵なパーティーを──
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第五十八話

「で、あちこちにスキマを開いて散々向こう側の店を引っ掻き回した挙句に出したのが普通のタキシードと……絶対何かしら嫌がらせの意味も含んでるだろ」


「そ、そんなことは……でも似合ってるわよ? まさに、馬子にも衣装ってヤツね」


「それ完全にバカにしてるだろ! まぁ確かにさ、正装だなんて似合わないのは自覚してるけど……」


鏡の前に立ち、藍に手伝ってもらいながらネクタイやら何やらを着てようやくなんとか形にはなったので紫に見てもらい──感想が酷過ぎだろう


「あ、そうそう。言い忘れていたけれど、これから行く紅魔館だけどね……つい先日異変を起こして霊夢に解決されたばかりだから幾分気が立っていると思うの。あまり変な事はしない方が身のためよ」


「……え? 異変ってなんだそれ。何かの怪奇現象か?」


「え、そこからなの? いい悠哉、そもそも異変というのはね──」


紫から異変について教えてもらい──妖怪が暇潰しにやっちゃうらしい、その度に博麗の巫女が殴り込みに行くんだとか──果たしてそんな事を起こした紅魔館に今行っても大丈夫なのか甚だ心配になってきた


「まぁ招待状を向こうから寄越してるし、大丈夫か。霊撃符と簡易スキマ符は各種五枚、スペルカードの素は三枚有るし」


「えぇ、それからもう一つ。件の博麗の巫女──博麗霊夢と異変解決模倣者の霧雨魔理沙も参加しているわ。貴方からすれば霊夢とは二度目、魔理沙とは初対面といったところかしらね」


「博麗か……出来れば会いたくないってのが本音だな。難癖付けてきそうだし、色々変に勘繰って問答無用で襲ってくるかも。それからその霧雨だっけ? 博麗の真似事をするくらいだから、ソイツともあまり関わりたくはないな……」


「何にせよ先ずは会ってみればどうだ? ほら、出来たぞ」


「ん、サンキューな藍。それじゃあ早速行くかね。紫、スキマお願いな」


開かれたスキマに三人仲良く身を沈める。楽しいパーティーになればいいなぁ……少なくとも面倒事は勘弁願いたいモノだ

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