表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方幻想記  作者: 弾奏結界
第四章──いつもの日常──
38/197

第三十八話

「はい、そこまで〜。二人共お疲れ様〜」


間伸びした声が緊張感漂う空気の中に割って入り、ソレを皮切りに一気に脱力する。幸いにも俺の隣にはスキマが開かれているし、まぁ奇襲はされないだろう……多分


「この勝負は私の勝ちですので、今後一切幽々子様に近寄らないことです。分かりましたね?」


「んな約束した覚えないんだがねぇ……まぁ別に構わないけども。紫、そう言う事だから後は任せるよ」


「えぇ、でもその前に一つ確認させて頂戴。先ず妖夢、先程の一件はお互い言わなかったけれど一発当てれば勝ちだったのよね?」


怪訝な表情を浮かべながらも紫の問いに頷いて返す魂魄。俺も何が言いたいのかさっぱりだが、幽々子と藍は分かっているらしくしきりに頷いている


「なら……この勝負、勝者は悠哉ね。幽々子どう思うかしら?」


「同じくね〜。そのルールで戦ったのなら確かに勝者は彼の方ね、残念ね妖夢〜」


「な……何故ですかお二方! 私は確かに弾幕を当ててはいませんが、現に今彼を追い詰めて──」


「その前よ。貴女、彼が放った弾を何で受け止めたのかしらね? よ〜く思い出して御覧なさいな」


途端に顔色が悪くなる魂魄。そろそろ説明が欲しい所なのだが……思い切って聞いてみると、なんでも俺があの時放った弾を受け止めた半透明の物体


実はアレ、魂魄妖夢の半身であると言うのだ。そもそも魂魄妖夢という人物は半人半霊という謂わば半分人間で半分幽霊の種族なんだとか。で、あの半透明なのが彼女の幽霊の部分に当たるらしい


つまり、幽霊とはいえ己の身体で受け止めてしまったと解釈が出来るので……魂魄妖夢の負け、と紫は考えているようなのだ。のんびりと言っているが、現在物凄い目つきで睨まれていますおぉこわいこわい


「……今回はお二方の仰る事を受け入れますから、私の負けで構いませんが……次は有りませんよ……!」


「まだやる気かよ……もう勘弁してくれ」


どうやら変に闘争意識に火が付いてしまったらしく、再戦の意思有りと来た。次やったら本気で首が飛びそうなのでお断りだが……

幽霊の部分、半霊の部分なら当たったら判定有るんじゃね?


と思ったので、被弾扱いされたと……刀で止めてりゃ彼女の勝ち、だったんですがねぇ


まぁ偶々マグレですね。次は……ホントに飛ぶかも?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ