第二十九話
最初の方、少し書き方変わります
「うわあああぁぁぁぁぁッ!!!」
「あははははははははッ!!!」
場面は変わり数藤悠哉がフランドール・スカーレットによって致命傷を受けた所まで戻る。彼が負傷した──そう理解した八雲紫と八雲藍の両名による激しい攻撃が、当事者たるフランドール・スカーレットへと休む事なく降り注ぐ
お互い人外であるが故に備わる驚異的な自己治癒力と反射神経により、片や防御を棄てた攻撃特化で片や当たれば即死になりそうなソレらを紙一重で避けながら戦闘は続けられていた
時折、紅魔館当主レミリア・スカーレットとメイド長十六夜咲夜が周囲へのカバーとして手を出す程度で、後は八雲の独壇場となっていた
無論レミリア・スカーレットも十六夜咲夜も身内だからという理由でカバーという立ち位置に居るのではなく、下手に手を出せば己も巻き込まれかねない猛攻の前に攻めあぐねているのだ
そのため、二人が出来ることと言えば負傷した数藤悠哉への治療を優先し少しでもダメージの進行を遅らせることくらいしかなかった
──かれこれ数十分が経過した頃……事態に進展が起こる──
「……ん、んぅ……けほっ」
「ゆ、悠哉!? しっかりして! あぁ咲夜、ガーゼと包帯、それから──」
「落ち着いて下さいお嬢様、ガーゼも包帯も此処にございますので。先程、薬もパチュリー様に頂いて参りました。そちら、持って頂けますでしょうか?」
「えぇ、分かったわ! ……こうね、後はガーゼをあてて包帯を巻いて……」
──どうやら、長い夢でも見ていたのだろうか? 全身に痛みが奔り、揺らぎ滲む視界には二人の顔。どちらも心配そうに歪んでしまっている
恐らくだが、俺がフランドールの能力をまともに受けた──とでも思って行動しているのだろうか……ならば誤解を解かねば
ゆっくり深呼吸をして、口と喉に溜まった血を吐き出す。吐血したと勘違いされそうだが喋るためには致し方ない。幾分マシになった口を開く
「二人とも……聞いてほしいんだが……」
「何処か痛むの!? 言って、パチェから魔法薬をいくつか貰ってきてるから──」
「俺は、無事だ……少なくとも、フランドールの能力は受けていないんだ」
ピタリ、と二人の手が示し合わせた様に止まる。これ幸いとばかりに話を続けることにした
──事の顛末を簡単に言ってしまえば、あの時。フランドールに核を握り潰されようとしていた時、実は紫の妨害は間に合いきちんと作用していたのだ
一瞬ではあるが出来た隙──この一瞬の隙を突き俺はブレスレットの効果を最大限に発揮して懐から霊撃符を出して発動、直後に吹き飛ばされながらも発動された能力によって、闇雲に握り潰された核の爆発に巻き込まれ負傷
つまり……俺自身五体満足で生きているのである。最も、爆発があまりにも近すぎたために負傷し傍から見ればまるで核を握り潰されてやられた様に見えてしまったのだ
結果的に、フランドールも核を握り潰した感触が有ったためかソレ以上に追撃してこずおかげでなんとか命拾いをした──以上が、二人に話した内容である
……まぁ動こうとすれば痛くて無理だし、出血もかなりしていたので死んでいないだけマシ程度なのだが……
ってか、よく生きてたなぁ……俺……
シンジラレナーイってヤツですねハイ
ん〜少しってかかなり無理が有るような……有りますね
少し前に貰ったブレスレットが無ければ(文字通り)即死だった……ってね
どんどん彼が人外の如く……最初は能力で〜とも考えましたけど、流石にチートっぽいなぁと
道具使ってなので限界有るし、そもそも妨害あってこそブレスレットが活かされて結果助かった〜って事になってます




