表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方幻想記  作者: 弾奏結界
第一章──出会い──
2/197

第二話

誰だコイツは? 何故人の家でお茶を飲んでいる、ってかのんびりくつろいでいるんだ?


頭の中を疑問がグルグルと回っては消えていく。そうこうしている間も、目の前の女性は静かにお茶を飲み進める


コト、と湯呑みがテーブルに置かれる音で意識を引き戻した俺は視線を女性へと再度合わせる。金髪に薄い紫色をした瞳、よく分からない服装──確かテレビで道士服とかなんとか言ってた──どれをとってもそこいらの人間とはナニカ違う、としか言い様が無い雰囲気


靴べらをゆっくり下ろしながら、睨みつける様に目を向ける俺を見て女性は笑みを浮かべる。まるで……その反応がたまらなく嬉しいとでも言わんばかりに


「……アンタ、一体誰だよ。そもそもどうやって家に勝手に入った」


「さぁ、どうやってかしらね? 残念だけど教えてあげる義理なんて無いわ」


あっけらかんと答える女性。何処からか取り出した扇子で仰ぎながら──人を見下す様な視線を向けてくる


「ふざけているつもりならさっさと帰れ。今ならまだ警察にも通報しないでいてやる」


「警察ねぇ……あんなの、居ようが居まいが変わりないわ。呼びたければどうぞ、お好きな様に?」


……流石に頭にきた。視線を外さないようにしつつ、電話をかけようとして──繋がらない。いくら番号を打っても叩いても返答が無い


コンセントが抜けているのか? と下を覗き込んで、唖然とした。電話線がスッパリと切断されていたからだ


「分かったかしら? ソレでどうやって呼ぶつもり?」


クスクスと笑いながら、楽しそうに俺を見つめる女性。完全に踊らされているようだ


「……いや、まだ手は有るさ。まさか電話線を切られるなんて思わなかったけどね」


ポケットから取り出した品物を見て、女性の顔に初めて焦りの色が見える。簡単に言えば、携帯電話を見せたのだ


「な、なんでソレを……! シャワーを浴びてる隙にスキマで盗った筈なのに……」


「何をごちゃごちゃ言ってるのか知らんが、通報させてもらうからな」


「ま、待って! ね、お願いだからちょっと待って……って通報しないで! 少しでいいから話を聞いてー!?」


その後、涙目で携帯電話を取りに来た女性の変わり様に呆れた俺は通報を一旦取り止める事にした





ふむ、こんな感じですかね?


あぁ、早く幻想入りさせてみたいなぁ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ