第一話
なんとかやって行ければいいなぁ……
規定とか読んで書いてるけども、引っかかってたりしてないよね……?
「暑い……」
いつもと変わらない光景。あちこちから蝉の鳴き声がこだまして、俺の耳を煩く責め立てる
季節は夏真っ盛り。日頃苦労を重ねている学業から、夏休みという名の休暇を貰いのんびりと自宅への道を歩く
俺の名前は数藤悠哉。長く苦しい勉学から、はれて夏休みを勝ち取った高校二年生だ
今だ煩く鳴く蝉の声を無視しながら歩き続け、ようやく自宅まで辿り着いた頃には汗だくになってしまっていた
早くシャワーを、そう思いながら玄関に手をかけようとして──急に背筋が冷たくなった
ナニカが後ろに居る、直感で判断した俺は努めて冷静を装いつつ玄関を開ける。そのまま内に入って玄関を閉めて施錠
結局──何も起こらず。単なる勘違いか、とも考えながら手早く荷物を置いて脱衣所へ。服を脱ぎシャワーを浴びながら、俺の頭はすっかり先ほどの事など忘れて昼飯の事を考えていた
汗を流して身体を拭き、持ってきた着替えを着て台所へ行こうとして──足をとめた
先に説明しておくと、俺の家には俺しか居ない。両親は高校入学とほぼ同時期に、母親は病気で亡くなり父親は海外へ単身赴任
お金には困らないが、孤独で何処か寂しい……そんな毎日を過ごしているのだ
話が逸れたが、つまり俺以外がこの家に居るという事自体がおかしいのだ。なのに今、台所から人の気配を感じる。泥棒か、とも考え玄関に置いてある靴べらを片手に握りしめ──台所への扉を開いた
「あら、遅かったわね。先にお茶、頂いているわよ?」
「……は?」
見慣れぬ女性が、平然とした雰囲気でお茶を飲んでいた
どうでしょう? 行間、隙間等々……きちんと分けれていますでしょうか?
早く慣れていかなければいけませんねぇ……