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その6

 猫神誘拐事件(バイアクヘーさんがバーストを解放したかどうかは知らないので、未解決の可能性あり)の次の日、つまり日曜の朝

「暇じゃ!今日はハスターいじりをしようにもハスターがどこかに出かけておるから暇じゃ!」

 あまりにも暇すぎるからかクティーラは自己中心的な独り言を発している。勿論、独り言なので無視しておくが

 そういえば昨日の夜、バイアクヘーさんからメールがあり『ちょっと聞いてみた結果、神戸が住処らしいので、明日神戸港辺りに置き去りにしに行ってきます。少なくとも明日の朝までは一緒にいられそうです……今夜はお楽しみですね』とのことだ。

 ハスターが出かけた用件は昨日の事件の事後処理だろうか

「……あやつめ……今度会ったら額にトライストーン挿してノイズ・ドー」

「ねえ、日曜日だから……ちょっと三人一緒におでかけしないかい?おもちゃのガンヴィまで」

「別に良いけど……何だよ、そのパチモンっぽい名前は」

「違った、ガンヴィートだったかな?」

「略称から普通の呼び方に変わっただけじゃねぇか」

「おもちゃのバンビーだったかな?」

「後半いらない」

「まあいいや、ちょっとイベントがあるからね……」

「まあ、別に良いけど……何時からなんだ?そのイベントは」

「10時からだったかな?」

 現在時刻を確認……9:13、推定所要時間……一番近い所でも徒歩で1時間、更に準備で時間がかかるから

「もう慌てるような時間じゃないな」

「自転車を使うにしても三人乗りは無理じゃの」

「だよな~」

「折角だから、ボクはシャンタック鳥で行くよ」

「それなら三人乗れないのか?あとSAN値の減少量いくつだ」

「50位……キミのSAN値の上限と同じくらいかな?」

「つまりSAN値直葬と……お前らがシャンタック鳥で行くなら僕は自転車で行くからな?」

「じょ……ジョークだよ、ははは」

 ジョークか……ならよかった

「で、本当はいくつぐらいSAN値削られるんだ?」

「それは72位かな~?はっ」

 はっ、じゃねぇよ

「それじゃあ、先に行ってるから。紅夢(こうむ)市内のであってるよな?」

「乗り物酔いSAN値減少インスマス面化その他諸々の予防に役に立つひっじょぉぉぉうに体に染みる麻や……じゃなかった、良い薬があるんですよ」

「麻薬って単純に持ってるだけでも犯罪だったよな……とりあえず留置場で頭冷やしてこい、願わくばちゃんと更正して聖人君子になってくれ」

「麻薬じゃないからね!ただの『黄金の蜂蜜酒』だからね!」

 黄金の蜂蜜酒……確か原典だとビヤーキーに乗って星間飛行をする際、危険なので飲むことが推奨されていた飲み物のハズ……

 邪神の物だろうと、本質的には蜂蜜酒、つまるところお酒なのである。

「黄金の蜂蜜酒って、アルコール入りじゃないか?」

「ノンアルコールの黄金の蜂蜜酒なんて無いよ。まあ、GI☆SHI☆KIに使うとはいえ、蜂蜜酒だからね……あ、そういえば、間違っても『いあ! いあ! はすたー!』って言ってはいけないからね?多分バイアクヘーが来ちゃうから」

「分かった……」

「ちょっとボクの部屋にあるから取ってくるね?」

「妙な物を入れようとも、わらわは直感的に分かるのじゃぞ?」

「分かってるって。クティーラのには何にも入れないよ」

「つまり僕のには奇妙な物を入れると」

「奇妙な物じゃないよ!媚や……惚れ薬だよ!」

「今何て言い掛けた!でもってそんなもの入れんな!あと惚れ薬の効果でお前に惚れるぐらいならクティーラに惚れる!」

 クティーラの場合は僕に対してはそんなに危害くわえることはないが、ニャルラトホテプの場合は動く度に二分の一の確率で僕が危害をくわえられる。まだクティーラと会って一週間程しか経ってないのだが、これだけ信用しているのはニャルラトホテプがまったくもって信用できないから相対的にそうなっているのだろうか?

「ほう…………わらわ好みの答えぢゃ……答えじゃのう」

「や~い噛んだ~」

「持ってくるならとっとと持って来い、毒見してから飲むから」

「はいは~いっと」

 そういってニャルラトホテプは自室に取りに行った……それはそうと

「クティーラ、さっき珍しく噛んでたけど、何でだ?」

「何にもなかったのじゃ」

「いや、何もなかったら噛まないと」

「特に無かったのじゃ」

「でも」

「無かったのじゃ」

「………………………………分かった」


「お飲み物をお持ちいたしました」

「ああ、ご苦労さん」

「おぬしらは一体何をやっておるのじゃ……あとおぬしらは未来から来ておらぬよな?未来から来て未来を変えるためにカードゲームを滅ぼそうとせぬよな?」

「その役目はイリアステルにでも任せておく」

「とりあえず飲んで!寝て、夜這いされて、ガンヴィ行くから!」

「途中一段階いらないのがあったな」

 あと夜這いっておかしくないか?確か、夜這いの本来の意味は男が行くハズだが……

「とりあえず、一気飲みしてくれないか?」

「一気いく必要あるのか?」

「ただのノリだけど問題ある?」

「問題しかねぇよ、あとアルコール」

「たまたまノンアル気味のが見つかったからね、なにはともあれ……いっき!いっき!」

「煽るなよ、ちゃんと飲むから……うん?

 不思議な味がした

男らしさが20下がった▽

コントロールが5上がった▽

対邪神◎を習得した▽

 …………対邪神◎って何が起きるんだ?初期SAN値が少し下がる代わりにSAN値減少量がかなり少なくなるのか?

「少し眠くなるかもしれないけど安心してね、ちゃんとした作用だから……眠っている間に」

「クティーラ、僕が眠っている間このアホがヴァカな事をやりそうだったら情けかけなくていいからな?」

「承知したのじゃ!」

 ヤバい、もう眠くなってきた……もう限界…………

「お休み~クティーラ~」




「もう近くに着いたけど……どうやって起こそうか……やっぱりお姫様は王子のキスで目覚めるべきだよね……とりあえずボクがキスするということで文句は」

「文句しかねぇよ!あと誰のことをさしてお姫様だって?キレるぞコラ」

 なんでキスされる流れになっているのだ、あと普通に起こせ。更に直球どころかジャイロボールで女の子っぽいって言うな。あとお前みたいな王子がいるか?いいとこ村の少女Aだ

「もう9時51分じゃぞ?いくらすぐ近くの人気のない場所にしても、早くせねば間に合わぬぞ?」

「お前の所為で遅くなったじゃねぇか……ニャルラトホテプ」

「なんでボクが責められているんだい?ワケが分からないよ」

「やっぱりお前インキュベーターと同じ種族だったのか……納得」

「あんな希望を与えてから絶望させるマスコット(笑)と一緒にしないでくれないかい?ボクならもっと上手い感じに持ち上げつつも絶望させてから更に絶望させられるよ」

「そこ胸張って言う所じゃないからな?あ、ごめん。張れる量じゃなかったか」

「ま……まだ発展途上なだけだからね!まだ大きくなる余地は残って」

「へぇ~、何ヶ月?」

「まだまだ年単位であるよ!というか、目を覚ましてから君黒くなってないかい?いわば、アバンスBLACKRXみたいな?」

「なげぇよ、BLACKかRXの片方だけで十分だろ」

「でもって、君の可愛さに更に磨きがかかったような気が」

「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」

「ちょっと待ってよハハハ、一体何処からその『痛そうな棒』を取り出したんだい?平和的に解決しようよ、平和的に……」

「ニャルラトホテプ……さあ!お前の罪を数え」

「何をしておるのじゃ!早くせねば、受付が間に合わぬぞ!」

 ……受付?一体何の……ってアレか、なんかニャルラトホテプが行きたいと言っていた……

「さあ、行くよ!決戦の地へ!」

「お……おー」

 一体……何が始まるんです?




 カードゲームの大会だった……

「紳士淑女の皆様及びちびっ子の皆さん、今日はおもちゃのガンヴィに来て下さってありがとうございます……と、前置きはさておきまして……てめぇらぁ!赤ギャラ40枚セットが欲しいかぁ!」

『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

 ちょっと待て、店員さんの様子が豹変したぞ?あとどうやって店舗代表にのみ受け取る権利がある赤ギャラを40枚も集めた?……オークションで転売されていたのを回収したのか?……でも今デッキに1枚しか入れられないのを40枚はいらないよな?裏スリしろとでも言うのか?間違いなく盗まれるな

「赤ギャラが欲しかったらなぁ!優勝候補、生きる伝説の男、政兄貴ィ!に勝って見せろやぁ!」

 なんだ、知り合いか……というか何時の間にあいつは生きる伝説と呼ばれるようになったんだよ

「挨拶はコレで終わります。とりあえずこの店の優勝回数が百は下らない政さんは、決勝までのシードにしてありますので、ごゆっくり観戦してください……」

 おいおい……カードゲームの方に用ないお客さんドン引きしてんじゃねぇか……仕方なく来た僕もドン引きしているけど

 というか、今回の大会はトレーディングカードゲームなのである。つまりデッキが必要なのである。だが、ニャルラトホテプからデッキを借りていない。そして、いつも政とデュエルする時はデッキ借りている。つまり、デッキが無いのである。

「どうした?デッキを出さないのか?」

「お前はどこの通りすがりの仮面ラ○ダーだよ、政……でもって色々あって来たけどデッキを持ってない」

「おお!そういえばいつもは貸してたな!……ふふん、いつものΛなんてどうだ?」

「ありがと……今度何か奢ろうか?」

「ばっちゃが言ってた。友達とは無償の事には無償で、誠意には誠意で返す仲のことだって……」

「いいお婆ちゃんだな……」

「あと少し型変えて野菜Λになってるからそれのテストついでというのもあるがな!」

「ばっちゃの良い話とはなんだったのか……」

 台無しというわけではないけど、理由が理由なだけに……


「なんでや!なんでワンターンキルが実現したんや!こんなんチートやチーターや!どうせイカサマしはったんやろ!」

「フフッ……ボクの実力さ」

「おんどりゃあ!わいが黙っとったら!」


「…………ニャルラトホテプ……」

「ちょっと喧嘩止めてくるぜ!」

「僕も行く……」

 片方が身内だし、元凶だし、加害者だし


「なんや!さっきのワンキルは!これほんなゲームやないからな!もっと時間をかけてコツコツと」

「一体何があったんだ……って、話を聞いてれば少しは分かったが、女の子に暴力はいけないぜ?」

「まっ……政兄貴!……すんまへん、赤ギャラの誘惑に負けてしまい、挙げ句女に暴力を振るう最低の奴になってまうとこでした…………政兄貴、わいの参加賞はもらっといてください……」

「いや、決着がついたが、納得いかないのなら今さらだが、三本勝負にしてもいいんだぜ?……だがお嬢ちゃん、あんたも積み込みを疑われるようなプレイ、ましてやワンキルなんていう夢のまた夢みたいな事は極力やらないほうがいいぜ」

「二本目や……負け先ええか?」

「しょぼーん……」


「政……ナイス、一応ワンキルした側知り合いなんだけど……いつも相手の心をへし折るような事やり出すから灸をすえるべきだと思ってたからさ」

「いやいや、別にいいぜ。大会のスムーズな進行任されてるからな!バイトみたいな感じで」

「なるほど、そのバイトの報酬はシード権だと」

「新弾一箱予約する権利だ! ……みんなのデュエルは見てて面白いからな……俺のアドバイスで強くなったデッキを見るのも……俺には思いつかないようなコンボとかカードの使い方が見つかるからな……ほら、あそこの幼女とか!」



「龍と殴り合えるやつでダイレクトアタックじゃ!」

「効果見せてもらって良いッスか?」

「タップして2枚ハンデスじゃ」

『デスカール様でダイレクトアタックだと?』

『ざわ……ざわ……』

『あいつが殴り合えるのってメルガルスぐらいじゃなかったか?』

『デスカール様入りなのに勝てるだと?』

「…………もっと良いカードいれたらどうッスか? 正直……ラップ拒否ゴルゴ奇襲はビビりましたけど……」

「ガチを狩れる流れを作るネタデッキじゃから別にいいのじゃ!」

「じゃあいいですけど……」



「ごめん、あいつも僕の知り合いだ……」

「お前の知り合いすごいやつ多いな!……俺は凄くないけど」

「お前も十分すごいからな?なんで百回以上優勝出来るんだよ」

「俺の場合は基本的にプレイングが良ければ誰でも勝てる。だけど、あの二人は違った……ワンキルギミックなんて、事故要因だから俺には到底組み込めないし、デスカール様のも同様……ラップゴルゴは面白そうだからギミックとしては普通にありじゃないかな?」

「……楽しみ方はひとそれぞれだし、別にいいんじゃないか?あいつらはあいつら、お前はお前ってことで」

「そうだな!…………ところで、試合まだなのか?」

「多分まだだと思うが……」

 まだ15分ほどしか経っていないが、早いところの場合は終わっていてもおかしくはないが

「言っておくけどな……常連はみんな相手ターン中に次の手を考えてるから長考する時間は短めだぜ!」

「つまり、展開が早いと」


「次のデュエルは……『ニャルラトホテプは俺の嫁』さん? と『八百長元キン 元ジャック』さんです!ジャックさんの方はもう準備が整いました。ニャル嫁さん、早く座って下さい」


「スゴく……個性的な名前だったな……」

「…………八百長元キンの時点で既に酷かったのにまさか元ジャックを名乗るとは……さすが赤ギャラを求める猛者だな……」

「そっちじゃないぜ!ジャックさんは常連だから知ってるが……もう一方は多分一回目だぜ……」

「…………さて、アホの片割れを拷も……尋問してこようかな~っと、英語で言うとロストマインド」

「それは拷問だぜ!」

「さて……拷問は後回しにするとして、行ってくる……」

「ジャックさんはパワー馬鹿のようにパワーと火力でごり押しする戦法が得意だからな、気を付けろよ!」

「分かった」


「ニャル嫁さん、いらっしゃらないようでしたら、不戦敗という扱いにさせていただきますけど……」

「多分僕です……」

「はい?多分……とは?」

「ちょっと知り合いに申し込み頼んだのですけど……フザケてネタに走ったんだと思います……よ?」

「………………では、シャッフルしてお互いのデッキをカットしてください」

「無視すんなよ……」

 カット…お互いシャッフルした後、デッキを相手に渡してシャッフルしてもらうこと。要は相手もシャッフルすることで、不正を減らすこと、カットしても不正する奴は不正する

「先攻どうぞ」

「いいのか?そんなにホイホイ先攻渡して。後で後悔しても知らんぞ?」

「遅れたので、せめてものお詫びみたいな感じです」

「ならありがたくいかせてもらおう!オレのターン!」



「……邪神?一体……どういうことなんだ?」

「キミは今ので理解仕切れなかったのか?まあいい、分かりやすく言えば、ニャルラトホテプはクトゥルー神話という物語の中の神だ。まずここは理解できたか?」

「いや、全く?ワケわかんねぇ」

「まったく……要約するとニャルラトホテプは神だ。しかも、人に害をもたらすタイプの悪い奴だ」

「背景ストーリーにおけるアクみたいな感じか!」

(注意…分からないと思うので補足しますが、背景ストーリー上の究極神アクは混沌とした状態(25弾あたりの背景ストーリー)を望んでいたようです。要はクトゥルー神話のニャルラトホテプみたいな感じです)

「すまない、わたしにはまったくもって理解できないが、キミが最低限イメージだけでも理解できたのなら別に良い」

「で、この大会と何の関係があるんだ?一体」

「キミの友人が知り合いに『ニャルラトホテプは俺の嫁』という名で参加させられていたが、恐らくだがこの大会の参加者の中にニャルラトホテプが紛れ込んでいる……だが、尻尾を掴むのは容易い。」

「え?なんでだ?確かトリックスターだとかペッコだとかなんとか言ってなかったか?お前」

「ニャルラトホテプがキミの友人に好意を抱いているという前提条件があれば奴の性別は女だ。そして、キミの友人の知り合いで大会の参加者ということは」

「なるほど、大体分かった。ほうっておいても、その内見つかるって事か?」

「つまりそういうことだ」

「……ところでさ、お前って一体何者なんだ?幽霊なのか?いつも空中に浮いてるし」

「わたしは……遠い未来からやってきた宇宙人といった感じだ」

「そーなのか……別世界から来たわけじゃないんだな?」

「……そうだが、何故期待した目でわたしを見たのだ?」

「いや……無表情+幽霊もどき+α=異世界からだと思ったからな……」

「わたしは幽霊じゃない。確か……スタンドといったか?あのような物だ」

「アクが分からなくてスタンドが分かるって、一体お前は何者なんだか……」

「この時代に来る前、少しはこの時代の事を学び、違和感なく入れ替われるような準備をしていたからな……だが、本来わたしの精神とキミの精神を入れ替える予定だったのだが……」

「何故か失敗して俺の精神の……何割かだけが未来に送られてその何割かの部分がお前の精神になったんだっけ?まあ、未来がどうこうの辺りは今聞いて思い出したけどな!」

「いわば今のわたしはアン●(ピー)とか、アス●(ズキューン)ラルと似たような状況に陥っているのだ……」

「その喩え、普通の奴には理解できないな!というかなんでその知識があって、アクが分からなかったんだ?」

「いや、普通の人は分かるだろう?仮面ライ(ドンッ☆)ーとか、(ピー)王は。そう聞いているのだが……」

「なんだって?誰にだ?」

「この時代に来る前に所属していた組織の上司がな……『過去に行くならこの書類に目を通して文化を把握しろ』……と」

「偏りすぎてるんだよな……お前の知識が」

「わたしの学んだ知識が偏っているだと!?なんということだ……では、相手を死に至らしめる呪文、『この人痴漢です』は実際には意味がないというのか!」

「いや、それは確かに死の呪文だな……社会的な方面の」

「そうだったのか……ならば、ボチノヒカリトヤミジョガイも」

「確かに死の呪文みたいなもんだが……むしろ死刑宣告だな!」

「ザ●(キュイーン!)」

「それも死の呪文だな!某有名RPG作品の」

「●(バキューン!)ルス!」

「対大佐専用の呪文だな、俺には無意味だ」

「死ぬがよい」

「もはや呪文ですらないな!ただの死刑宣告だな!」

「…………そういえば、これはわたしの上司に聞いた話なのだが、チゲ鍋のチゲには確か鍋料理という意味があるらしいのだが……」

「へー、そうなのか」

「日本語に訳すと意味がかぶって理解できなくなるのだが……一体どういうことだ?」

「単純に覚えやすかったからその名前が浸透しただけじゃないか?」

「なるほど、だから希望皇ホー●(ぷえ~ん)も……」

「それは違うからな、絶対」

「……………………グレイトフル・グレ●ト……ドかトか迷わないかい?」

「……迷うか?」

「●キシマム・マックス、途中にザを付けたくなる」

「それはお前だけじゃないか?」

「…………まあいい、決勝戦できみを知識の面でサポートさせてくれないか?」

「本音は……知的好奇心を満たすため、といったところか?」

「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………間違ってはいないな。確かに、知識を得たいという気持ちがある……更にキミがニャルラトホテプと決勝で戦う予感がするので、ニャルラトホテプの戦略が見たいという理由もある……」

「なるほどな……ならしっかり見とけよな!俺たちのデュエルを!」

「今ので確信したが、キミはどこかおかしい」

「おかしいって、どこがだ?デュエリストならみんなこんな感じ(デュエル脳)だぜ?」

「……そう、なのか?」


 デュエルの結果はボロ負けだった。

 ……誰だよ!元ジャックさんがパワー馬鹿って情報を僕に渡した奴は!全くちげぇよ!ババンヘッドでずっと俺のターンされたよ!

 どこのパワー馬鹿ならババンブーストしてからヘッド出すんだよ!パワーと火力でごり押しする奴はデルフィン立ててからヘッドはやらねぇよ!

 まあ、過去を振り返っても勝ガ無い……しょうがないので、とりあえず2人ほど探す……違う情報を流したデュエル脳と恥ずかしい名前で登録しやがったバカはどこにいる!

「おお、ここにおったか……ところで、なんでそんなに無駄に笑顔なのじゃ?……目以外」

「人はすごくイラッときたら自然と笑顔になるものなんだよ。……目以外」

「なるほど………………自業自得じゃな」

 クティーラもいったい何が起こったのか分かったようだ。まあ、政はともかくニャルラトホテプは絶対に許さない

「その様子じゃと、初戦落ちしたようじゃな」

「うん、「覇」入りのと当たってね……λだとGJ勝てねぇよ」

「災難じゃったのう……まあ、わらわも馬鹿の一つ覚えのように「覇」を投げつける思考停止したようなデッキに当たって惜しいところで負けたがのう……まさか、あそこで扉を踏むとは……あの「覇」さえなければ……追加ターンを阻止できていれば……」

 ひょっとしなくてもクティーラの方も……

「ところでクティーラ、お前はどんなデッキで出たんだ?」

「昔懐かしの青単に色と少しのネタ成分を足したデッキじゃ」

 果たしてドラゴンと対等に殴り合うやつを入れた事は少しですむのだろうか。それよりも根本的に

「青単速攻って懐かしいな……何年前に潰えたんだっ」

「お主こそ何を勘違いしておるのじゃ?まだまだ青単速攻は現役じゃぞ?」

「なん……だと……?」

「フ●ンクの一体や二体、易々と乗り越えずに何が速攻じゃ!ファン●如きで詰むようなヤワな構築はしておらんのじゃ!」

「で、一体どんな対策をしてるんだ?」

「早い段階から進化してごり押ししていくのじゃ」

 …………こいつ、バカなのか?

「今●ァンクを搭載しているデッキはネクラカラーで、大体4ターン目位にはファ●ク立つんだぜ?青単だとそれまでにどうがんばってもトドメはさせないし、割とメジャーな薔薇城は更に早い3ターン目にはもうパワーを下げに来るんだが?仮にすぐに割れたとしても●ァンクを出された場合は薔薇城よりも対処し辛いんじゃないか?バウンスしてもすぐに帰ってくるからほとんど意味がないし」

「リーフを出して、物理でごり押しすればいいのじゃ」

「うん、某KOTY2010を彷彿とさせる回答をありがとう、だが無意味だな、どうやってピン積みのカードを2ターン目にひいてくるんだ?更に進化元の問題もあるし、かなりきつくないか?」

「わらわはかの邪神クトゥルーの娘じゃぞ?母上に出来るようなことは造作もないことじゃ。相手を惑わすことなんぞ、息をするかのように出来るのじゃ」

「イカサマじゃねぇか!……というか、じゃあ何で負けたんだ?その能力があればいくらでも仕込み放題だったのに」

「わらわにとって、勝負は正々堂々と相手を完膚なきまでに叩きのめして心を折り、泣かせるためのものなのじゃ。卑怯なまねをしてまで勝ったところで、何の意味もないのじゃ」

「……本質的にはいいこといってるハズなのにまったく心に響かないのは何でだろうな」

 途中途中無駄な言葉が混ざっているからかな?具体的には『完膚なきまでに叩きのめして』とか『心を折る』とか

「それはのう、お主の学が浅いからなのじゃ」

「いや、絶対無駄な単語が混じってるからだろ」

「まあ、それはよいとしてじゃ…………ニャルラトホテプが決勝まで勝ち残ったのじゃ」

「なるほど、イカサマして勝ったのか。大体分かった」

「あやつの場合、イカサマしない方が珍しいからのう」

「ハハハ、確かにそうだな」

 まるで信用されてない……まあ、信用されてないのは自業自得だが

「さて、見に行こうかのう」

「ああ」

 二人をボコり……試合を見に



「決勝戦!我らが政兄貴ィ!と対峙するのは正体不明の挑戦者!ブラックホース!まさに大穴、偽りの(コードキング)Nだ!…………ところで、NってNエクスの重要パーツの方ですか?それとも、ボクはチャンピオンをこえるの方ですか?」

「チャンピオンの方だよ、この決勝にぴったりじゃないか……」

「では、決勝戦…………デュエル開始ィ!」

『デュエル!』


『政……ニャルラトホテプの綴りだが、NYARLATHOTEP……頭文字イニシャルNだ……つまり、』

「こいつが……ニャルラトホテプ……」

「なんで独り言をつぶやいているんだい?あ、先攻もらってもいいかい?」

「ああ、勝手にすればいいぜ」

「じゃあボクのターン……」

(パチパチ、パチパチ)

「手札パチパチはカードを傷めるぜ!」

「ふ~ん……」

(パチパチパチパチ)

『……止める気配がないな……ならば政……』

「知ってるか?邪神はカードを引くと、無意識に手札をパチパチする」

「!?」

(パチぺちっ)

『うそだろう?政』

「ああ!うそだぜ。だが間抜けは見つかったようだ……お前がニャルラトホテプだな!」

「やめてくれないかい?そういう、それっぽいことを言うのは?」

「あと手札落とし…………ライフとかブースト系だけでフルハウス……やり直すか?シャッフルの段階から」

「いや……この状態から勝ってみせるよ……ボクなら勝てる、ボクなら勝てるボクなら勝てる、よし!やろうじゃないか!」

『…………やはりニャルラトホテプのようだな……』

「ああ……だが、相手にとって不足なしだぜ!」


 色々あったが、試合が見える場所についた。そこから見える試合は……

「2対1か卑怯だろ……政」

 いつからあいつはスタンド使いになったんだ?金曜日には見かけなかったのだが

 幽霊だろうとスタンドだろうと、僕に見えるという事はおそらくクティーラにも見え

「2対1?お主は何を言っておるのじゃ、お主は何ゆえにジャッジを数に数えたのじゃ?」

「ゑ?……お前には……見えないのか?」

「見えない……とは?わらわに一体何が見えておらんのじゃ?というか」

 いったんそこで区切り

「お主には一体何が見えておったのじゃ?……何を見ておるのじゃ?その方向に視線を向ける必要はないはずじゃぞ?」

 一体……どういうことなんだ?あいつが普通の人に気付かれない以上、幽霊やそれの類いであることは確定的に明らかだ。しかし、そういった存在に気づくハズのクティーラには気配すら感じることが出来ないのに、ただ邪神の眷属扱いされているだけの僕が気付いている

 これは一体どういうことなのだろうか。答えの候補としては、①幻覚、黄金の蜂蜜酒の成分のハピ粉で見えているだけの幻……②クティーラには見えないが存在している、そして黄金の蜂蜜酒の効果で見えるようになった。多分②だな……もし①だったらニャルラトホテプにおしおきでもしようか



「どうしたんだ?そんなキョロキョロして」

『……いや、感じるはずのない視線を感じただけだ』

「そうか……」

『わたしの存在は君にしか見えないハズだ。現にニャルラトホテプには見えていない。つまり、視線は気のせいか君への視線を感じたということだ』

「そうかそうか」

「さあ、君のターンだよ…………ヘッドめ、よくもボクのことを裏切ったな?……」

「お、おう……俺のターンドロー……」

『まずはその呪文を唱え、ヘッドを破壊しろ』

「で……でも、シールドが……」

『そしてそのカードを召喚すれば』

「そういうことか!……Nさん、俺の勝ちだぜ!」



「なんで政、勝利宣言したんだ?負けるぜ?ひょっとしなくても」

「年頃の若いものはそういうものじゃ」

「そういうものなのか?というかお前何歳だよ」

「わらわにもおぼえがあるのじゃ」

「なんでおぼえがあるんだよ」

 あとクティーラは一体何歳だよ

「勝ち誇りたい年頃というのがあるのじゃ、そんな優越感にずけずけと踏み入るのは俗物として恥を知るべきなのじゃ」

「というかそもそもお前何歳なんだ?ひょっとして、大台突破オールドラッシュ銀色世代シルバーエイジ

「失礼な!わらわの年齢はまだ二桁じゃ!」

 “まだ”二桁とな?ひょっとして90代後半とかシャレにならない年齢だったりするのか?

「で、何歳なんだ?」

「……17歳じゃ」

「17+何ヶ月だ?」

「それは……17歳+4ヶ月じゃな」

「……17歳か……永遠の17歳というネタ関係無く17歳か?」

「お主は失礼じゃの、厳密には17歳4ヶ月じゃ…………完全に眠っておった時期を除外するならばじゃがの」

「つまりもっと上と……」

「その質問を他の邪神にしたら一瞬で肉塊へと変わり果てるか、なんにも考えなくてもいい『し あ わ せ』な状態になるかの二極じゃ」

「…………邪神に年齢を聞くのはNGと……大体分かった」


『ついに決まったのかァァァァ!?』


「……どっちが勝ったと思う?僕は友達の政が勝つ方にかけるけど」

「ならばわらわはニャルラトホテプがイカサマをして勝つ方にかけようかのう……」


「いやぁ~見事でしたねぇ~すばらしい攻撃でしたぁ……でもボクは攻撃を受けていません。ボクは攻撃に対してオロチを使っていましたぁ。オロチの効果で「爆」は場を離れたので攻撃は無効です」

「じゃあオロチ効果解決……ローリエ出して効果で進化「爆」に」

『策士策に溺れる……か……』

「「爆」!ダイレクトアタック!」

「……ゼロカゲブロック」

「じゃあターンエンドだな……」


 ニャルラトホテプがイカサマした気がするのは気のせいではないような……もっとも、政も(イカサマではないもののほとんど変わらない)チートドローをしたが

 政のはイカサマじゃなくてデスティニードローとかシャイニングドローとか当然正位置ィ!とかそんな類だと思う。あいつが一番嫌いな事は正々堂々戦わずにイカサマをして勝つことらしいし。……いつも引きがおかしいが、イカサマではないハズ……チートドローは主人公の嗜みだとかどうとかそんな理屈だろう

「もうあいつが主人公でいいんじゃないかな?」

「だが神話技量の無いあやつが主人公になるには程遠いぞ?まあ、あのドロー力はもはや主人公補正の領域じゃがのう」

「確かにあいつのドロー力はおかしいな……ゼアルにもゼアルウラにもなってないよな?あいつ……」

 スタンド(というかアストラル)っぽいのが憑いてる時点で別になってもおかしくは……いや、おかしいか

「決まったしたようじゃ」


「……流石はニャルラトホテプ……まだまだ俺は未熟だったみたいだな……」

『政、キミは自分が負けたように言っているのだが……ワタシにはどうみてもキミが勝ったように見えるのだが?』

「ああ、そうだけどな……引きが良かったからというか、『偶然』手札にあったカードで逆転とかそんな感じのが多かったからな……多分三本先取でやったら二本目は落としてるな」

「……キミは対戦相手のボクがいるのに何でそんな失礼な事を言っているんだい?ワケが分からないよ」

「まあいいじゃねぇか……と、忘れる前に……握手だ」

「……何で握手する必要があるんだい?」

「じゃあサムズアップか?」

「だからなんでそんな事を」

「デュエルを楽しんだ者だけがやるポーズだ!お前も俺とのデュエルに満足できたんだろ?」

「まあ、それはそうだけど……」

「やろうぜ?」

「わ……分かった」


「握手二回してから拳を打ち合わせるとは、あやつはいつから仮面ライダーになったつもりかのう?」

「知らんがな」

「それはそうと、賭けはおぬしの勝ちじゃな……コングラチュエーション、コングラチュエーション」

「お前は黒服のつもりか?あと僕は鉄骨渡りをした覚えはないし、50パーセント……つまり二分の一の確率を的中させた事を誉められても、そんなに嬉しくない」

「『そんなに』……か……少し嬉しいのじゃな?」

「………………言わせんなよ、恥ずかしい」

 いや、実際まったく恥ずかしく無いのだが、一応……

「恥ずかしいのなら素直に言うのじゃぞ? 何もせんがの!」

「何もしないのか……」

「ならばおぬしは何かして欲しいのか? 例えば……なでなでとかかのう?」

「もっと恥ずかしくないか?あとお前は見た目の年齢を考えろ。推定小学生の奴に頭をなでられたら誰だって恥ずかしくなるだろ」

「言われてみれば、確かにそうじゃな……それはそうと決勝戦が終わって、フリーデュエル勢を除いて解散してきておるようじゃから、わらわ達も帰るとするかのう」

 一応今の内に聞いておくべきだろうか……聞くにしても政に対して、どれだけ聞こうか……は、話の流れで聞くことにしよう

「ちょっと政と話したいからお前たち先に帰っててくれないか?多分すぐに帰ると思うから」

 『多分』と『思う』のスーパーコンボで信憑性は皆無だな……皆無どころか、限りなくマイナスに近いゼロのようなものだが

「遅くなるようじゃったら連絡するのじゃぞ?」

「ああ、分かった」

 連絡するかどうかは分からないけど



「コングラチュエーション、コングラチュエーション……(無言の拍手)」

「あー……日本語にしてもらえるか?」

「政……お前大丈夫なのか?英語の点数」

「大丈夫だ!……ギリギリ赤じゃない」

「ギリギリって言ってる時点で大丈夫じゃないよな、あとコングラチュエーション位分かろうぜ?」

「分からないな!」(ドヤァ)

「そこでドヤ顔する理由が分からないんだが?」

「ノリだ!」

「政!ノリだったのか!?」

 入学当初は割と良い成績だったらしいんだがこいつはもう駄目かもしれない

「政、話を打ち切って本題に入らせてもらっていいか?」

「ああ、いいぜ?」

「…………まず一つ聞くけど……なんで独り言をしてたんだ?……それに関する推理……というか、あくまでもこれは推理未満の妄想に過ぎないんだけど……政に幽霊のようなものが憑いていて、政にはそれが見えた……」

「………………」

「だからといってどうしようとかいう事はないけど、こっちからも言わなくちゃいけない事がある…………まず」

『やはり……見られていたのか……』

「……マジかよ……あってない推理ポイントで推理したけど正解だったのかよ」

「……あのさぁ、少しは推理したらどうだ?」

『もしハズしていたら君の友人から暖かい目で見られてみられることになっていたのだぞ?だが、何故』

「ただ単にクティーラ……邪神の事を隠し通すのが面倒になっただけ……じゃ駄目なのか?」

「お……おう」

『まさに不意打ちだな……例えるならば、ニンジャ効果零影に対して阿傘効果でサンブレ出されたような、そんな不意打ちだったな』

「その喩え分かりづらいな……政、お前が原因だったりするのか?」

「……………………」

「露骨に目をそらすな、現実を見据えろ」

「……たまにこいつとデュエルやってたから、それが原因だと思うぜ……」

「やっぱりお前が原因か」

『観察結果その6……』

「まだ終わるな、まだ話終わってねぇよ」

『人は他人に隠し事を暴かれることで成長して』

「いかねぇよ、そもそもお前何者なんだよ」

『わたしは……まあ、通りすがりの未来人といったところか』

「じゃあそのまんま通りすがったらどうだ?」

 というかお前は人なのか?

「とりあえず、オレ達はクールに退却するぜ、午後の二時から本屋で公式大会あるからな!……安西先生……ロマネが、欲しいです……」

「いってらー、お土産は男坂ロマネな~」

 あ、ちなみに男坂ロマネは今の時期の『公式』大会(公認とは違う)の優勝商品で、去年のこの時期は赤ギャラだったらしい。

「男坂ロマネまだデッキに使う分しか確保できてないから……無理だ。すまんな」

「お前なぁ……ロマネもらえずに権利だけ貰えるってどんなむなしいことか分かってるのか?」

「大丈夫だぜ!先週は数々の大会を破壊しただけだ!問題は」

『むしろ問題しかないのではないか?政……』

「鮫トレ駆使して初心者と子供とかの弱い奴から「覇」を略奪してたマナーが凄く悪いTP様(笑)のプレイングに犯人を追い詰める探偵役のようにジャッジが味方につくようにうまく難癖をつけてジャッジキルかサレンダーするまでそれを繰り返しただけだ!問題はない!」

「…………専門用語飛び出しすぎだろ……」

 一応解説すると、鮫トレ……レートが釣り合ってないトレードを要求すること

 「覇」……今、トップクラスにレートが上昇しているカード、非公式の開封結果だと大体5箱(4500+税、それを5セット)に一枚しか入っていないとか……ぶっちゃけ、次の制限候補

 TP様(笑)……カードゲームに命かけてるようなアホに対する蔑称、世界をかけたりする場合は主人公になる

 ジャッジキル……そのまんま、審判の判断で一方を負けさせること、場合によっては出入り禁止になることもある

 サレンダー……降参すること、公式にサレンダーは無かったりするけど……気にしてはいけないルール

 さっきの政の台詞を要約すると、『酷いD○Nなプレイヤーに難癖をつけて大会から追い出した』

 これだけである。たったこれだけである。まさかの三十文字足らずである。ちなみに元の文は112文字あった……なげぇよ

『……キミは正義の味方だったのか?』

「いや、ただ初心者イジメが気に入らなかっただけだ……初心者が偶然当てたガイアールを奪おうとしてたからな……対TP様(笑)専用デッキで叩きのめしてやったぜ!」

「…………どんなデッキなんだ?」

「キノコスペチャ進化オーケストラでゴートゥーヘルするだけの玄人向けデッキだ!当然正位置ィ!なドローで『オーケストラ攻撃効果トップ三枚ゼンアクサガサガ効果リンク解除『ゴッド・サーガ』ゼンアク出し再リンク、絶望がお前のゴールだぜ!』までやったぜ。2体立った時点でリストバンドからDNA取りだそうとしてたのを手首とついでに証拠も掴んで店から永久追放してやったぜぇ!」

「もういい…………先週の話は大体分かった」

「ジャッジキルした後から面白くなるんだが?…………TP様(笑)がそっちの方こそインチキしたとか言い出して暴れ出して」

「もういいから……他の大会、行かなくてもいいのか?」

「おお!忘れてたぜ!じゃあな!」

「あ、ああ……」

 さて、僕もぼちぼち帰るとするか……珍しく疲れるような事件が起こってないんだし、勉強するか…………クティーラと遭遇してからほとんど勉強出来てなかったから

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