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別れの練習

作者: 夏実

            『ばいばい』      『SEE YOU』       『またね』  

『それじゃぁ』



『さよなら』



やっぱりこれが一番しっくりくるなぁ

さよなら…さよなら…さよなら

よし!!!!今日もこれでいこう。ちゃんと言えるかなぁ


今日も元気よく学校へ向かう

前からサラリーマンが歩いてくるのが見えた




あっ




『さよなら』




サラリーマンに言った



わけのわからないサラリーマンは無視して歩きだす


私もそのまま歩きだす




どぉーーーーーん




後ろで耳障りな大きい音がした


鉄柱が落ちてきたらしい


可愛そう…やっぱり即死だったのね


まぁこれも必然ってことね

立ち止まらず歩いて行く




教室へと急ぐ

今日はやたらに厚い日だな



あっ



『さよなら』


あれ???この人もあの人も…皆


頭が痛い、皆…皆



『さよなら』



どかーーーーーん




大きな大きな地震だった

世界が壊れてしまうかと思った


「キャーーー」


皆の声が交差する中私はつぶやく

『私の力はすごいわ』


私の能力は人が死ぬ瞬間がわかるという能力

死ぬ10秒前ぐらいからわかるんだ



この学校ボロいからほとんど死ぬわね

『さよなら』『さよなら』『さよなら』『さよなら』よろめきながらも笑顔で言う




あっ




『さよなら』






『私』



その時倒れてきた棚に私は押しつぶされた







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― 新着の感想 ―
[一言] これは……予知能力のいうより実現能力では。
[一言] 短いけどよく風景が浮かぶ作品でした。
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