117話 夜闇の悲鳴
「お馬さんよりはやーい!」
「……それは言い過ぎだな」
何故かコテツは、教会の中庭で子供達を肩に乗せて走っていた。
「いえ、この世界における一般的な馬は最高速度時速三十キロ前後です。時速六十キロを超える交配に気を使った駿馬は非常に高級になります」
なるほど、コテツの基準はコテツの世界で早く走るために品種改良を行ったサラブレッドだ。
この世界でコテツは競馬を見ていない。となると競技のための速い馬は一般に浸透していないのだろう。
それはさておき、だ。
「次おれ! おれやる!!」
ブラックベアの一件を終えて、瞬く間に、子供達の間でコテツは人気者になった。
「……兄ちゃん、あんた凄かったんだな。正直、魔術師のねーちゃんのオマケみたいなもんだと思ってた」
「そうか」
ラウも、他の子供達と同じように接しては来ないが、大分気を許してくれたようだ。
「ちょっと納得した。にーちゃんは別にお情けで結婚してもらったわけじゃねぇんだな」
「君に俺はどう見えていたんだ」
「役に立たないわりに無愛想で無口で人付き合いもできない奴」
「……ぬ」
コテツから戦闘を取ったらまったくもってその通りなので何も言えない。
「でも、さっきはカッコよかったぜ。亜人みてぇなパワーだった」
「そうか」
「どうやったらそんなんになれんだ? やっぱ鍛えたのか?」
「気が付いたらこうなっていた」
「へぇ! そいつはやっぱあれか、厳しい実戦を潜り抜けて、ってことか!」
大量の子供にぶら下がられながら、コテツが会話を続けていると、教会の中から出てきたフェリノアが彼らを呼ぶ。
「みなさーん! 晩御飯ですよ!」
「はーい!」
子供達が元気に返事を返し、教会の中へと駆け出す。
コテツとノエルも続いて中に入り、テーブルに着く。
「今日は、コテツさんとノエルさんのおかげで、ちょっぴり豪華なごはんですよ!」
そうフェリノアが言うと、子供達が感想を上げる。待ちきれないようで、すぐさま今日の糧を感謝します、と元気な声が聞こえてきた。果たして神への敬意があるかどうかはわからないが、彼らにお預けと言うのは酷だろう。
「コテツさんも、ノエルさんも、皆を助けていただいて、ありがとうございました。あのまま誰かが犠牲になってしまったらと思うと……」
「問題ない。全員生存している」
「はい、本当にありがとうございました」
心の底から、感極まった様子で彼女は言う。
「最近、物騒なことも多いですから、今日のことは本当によかったです」
「そんなに、治安が良くないのか?」
「というよりも、今、同一犯による殺人事件が起こってるみたいで……」
「……何?」
「何人か、この街の人が殺されてるんです」
「捜査はどうなっているんだ?」
「殺されたのがこの街の平民だけだから、真剣に取り合ってくれないんです」
「……そうか」
旅人や貴族が殺されるならまた話は別なのだろう。旅人や外部の人間が殺されるなら観光地や、外交的に問題が出てくる。
しかし、街の人間が死ぬならば、ある意味、それまでの話だ。
「しかも、働いていない、特に女性ばかり狙われているんです」
果たして、犯人の嗜好なのか、あるいは深刻な問題にせず、捜査を鈍らせる狙いがあるのか。
(あまり、アマルベルガの苦労を増やしたくはないのだが……)
コテツは経験こそあれど、捜査の専門家というわけではない。一人、ないしはノエルと二人で勝手に事件を追っても力になれない可能性は高いだろう。
一人や二人でできることはたかが知れている。
となれば、とりあえずは報告だ。あとはアマルベルガが必要だと思えばコテツにも仕事を渡すだろうし、必要ないと見ればコテツ以外の人員が解決に当たるだろう。
「今は、マレット様が独自に捜査を行ってらっしゃいます。もう、私達平民にはあの方にすがるしかありません」
「ふむ……、彼女が?」
「ええ、あの方は私達のために動いてくださってます」
「……彼女は従軍経験でもあるのか?」
「いえ、そういったことはないはずです。ただ、剣術を収めてらっしゃるそうですね。それに、腕の立つ護衛様がおられますから」
マレットに全幅の信頼を置くフェリノアに、コテツは言った。
「彼女自身に実戦経験はないんだな?」
「そのはずですが……。やはり冒険者の方としては、心配ですか?」
「……そうだな。素人が首を突っ込むには些か危険だろう。いくら護衛がついているとはいえな」
「そうですか……。ではこんな厚かましいお願いをするのは申し訳ないんですけど、もしもマレット様が危険な状況にあって、もしもそこにあなたがいたなら、その時は今日のように戦っていただけますか?」
「そのような状況になるとは限らんが、善処しよう」
夜。何をするでもなく、コテツは先に寝てしまった。
その姿は、どことなくやるべきことをこなし、何もなくなったら豪快に寝てしまう、ノエルの前の主を彷彿とさせた。
(あなたの、どこがいいのでしょう)
あざみやソフィアは好きだと言う。
(あなたのどこを、私は好きになればいいのですか)
その寝顔を、黙りこくってノエルは見つめた。
果たして、コテツ・モチヅキは一体どんな人物なのか。
今日までの事を、彼の顔を見つめながらノエルは思い出した。
彼において目を引くのは、格別の操縦技術、だろうか。他に類を見ない程の技術を彼は持っている。
それに付随して、仕事もできる。それは確かに、好意に値するかもしれない。
だが、人柄はどうだろうか。不器用、無愛想、情動に欠け、非社交的。
おおよそ、ノエルと同じものを、彼は抱えている。
ただ一つ。
(面倒見は、いいのかもしれませんね)
恋を知るために、ノエルはコテツを利用し、それをコテツは許している。
色々拒否されはするのだが、迷惑だからやめてくれ、とは言われたことがない。
ありがたいとは思うが同時に申し訳なくもある。
(……私には、理解できない感情なのでしょうか)
出来損ないの、ポンコツの心はうんともすんとも言いはしない。
元々、存在しない情動なのだろうか。
「あなたは、どうですか?」
問うても返事は返って来ない。
分かっていたことだ。
ノエルは、ベッドの縁に腰掛けると、コテツの頬に手を当てた。
「あなたも、ここまでしてるのですから、もう少しあなたから何かあっても、というのは、我侭ですか。そうですか」
少しだけ、拗ねたような雰囲気と口ぶりで呟く。
やっぱり返事は無い。
分かっていた。
「……君は一体何をしているんだ」
ふと、夜も更けてきたころに目を覚ますと、仰向けで寝ていたコテツの上に、ノエルが覆いかぶさるようにして寝ていた。
そのままコテツが上半身を起こすと、ノエルはコテツと向かい合いつつ、彼の膝の上に座る形になる。
「本来男女の営みにおいては男が女に覆いかぶさるようです。しかし、あなたはしてくれないので」
「自分でしてみた、と」
「はい」
別に覆いかぶさって寝る訳ではない、と言いたいところだが、コテツは黙っておくことにした。
彼女に正しい知識を教えるのは危険な気がする。
そんなコテツを、ちょうど彼の胸元あたりにある、ノエルの顔が見上げていた。
「ところで。離れてくれる予定はないのか」
彼女は現在、コテツの肩に手を掛けたままで、離す気配はない。
「今のところは」
「はしたないぞ。何がとは明言しないが、当たっている」
「胸ですか」
「端的に言えばそうなる」
今のコテツとノエルの上半身は完全に密着状態だ。
やわらかいものが、コテツの腹部のあたりに当たっている。
「こういう時は、『あててんのよ』と言えとのことです。当てています」
「当てないでくれ」
「わかりました」
言うと、肩にある手を支えに、ノエルが背を逸らす。
確かに、当たっていた胸は離れたが、状況が改善されたかと言えばそうでもない。
「眠らないのですか?」
「いや……、ふむ、そうだな」
もうこの際、寝てしまった方が早い気がしてきた。
コテツにその気はないのだし、全力で流せばいいのではあるまいかと。ノエルも、深い知識は無いようだし、一緒に寝るくらいで満足ならばそれでいいのではないか。
そんなことを考えた辺りで、コテツの耳に夜闇を引き裂くような悲鳴が届いた。
「む……」
「悲鳴ですね」
素早くノエルがコテツの上から退き、コテツはベッドを降りながら上着を取って羽織る。
そして、ベッドのすぐ横にあるテーブルに置いてあった銃を取ると、セーフティを解除。
乱雑にドアを開けると、すぐさまコテツ達は教会の外へと飛び出した。
「悲鳴は、あの辺りだったか」
大体の方角はわかっている。細かい場所に関しては苦労しそうだが、それはさておいて兎にも角にも走る。
街灯の薄ぼんやりとした光を潜って、平民街である南区をさらに下り。
「この辺りだったと思うが……」
噴水のある広場にまで辿り着いて、どうするか考える。
「……む」
そんな中、風に乗って嗅ぎ慣れた血の匂いをコテツは感じた。
「エトランジェ様!」
そこに、聞き覚えのある声。この街の貴族の、マレットだ。
「君達は……」
「夜の見回り中に悲鳴を聞いて駆け付けたところです。エトランジェ様もですか?」
「ああ、そうだ」
堰切って駆け付けたマレットの肩は上下している。
「エトランジェ様は、詳しい場所はわかりますか?」
「確証はないが、こちらだな」
マレットの横を通りぬけて動き出したコテツを追って、彼女も走り出した。
コテツは、前方に限らず、背後にも気を遣いながら先頭を行く。
そして、一つの路地に入ったその瞬間、血の匂いが強く鼻に付いた。
「……ここだな」
これだけやれば、血生臭くもなるだろう。そう言いたくなるような光景が、そこにはあった。
まるで、体中の血液を豪快にシェイクしてぶちまけたような血塗れの路地。
本当に人間の中に入っていたのか疑いたくなるような血液の量だった。
そして、その中心にいるのが、倒れた女性だったであろうモノだ。
直視するに堪えないほど損壊の甚大な遺体は、現実感を失い、まるで人形のようですらある。
「これは酷い」
それを見て、マレットが顔を歪めた。
「刃物と、魔術でしょうか。刃物で切り刻んだあと、さらに風の刃かそれに類するもので更に斬撃を行ったものと思われます」
眉一つ動かさず、ノエルは言った。
「労力はどれくらい掛かる? 悲鳴が聞こえて俺達が駆け付けるまでに、一人で可能か?」
「十分に可能な範囲です。殺した後、動かない相手に向かって放つのであれば難易度が極端に下がります。簡素な術式でも十分な効果が見られるでしょう」
冷静に言葉を交わす二人に、マレットが声を掛ける。
「悲鳴が聞こえてからそう経ってはいないのですから、犯人はまだ近くにいるのではっ?」
「……む、そうだな。だが、どこを探す?」
「あ、足跡がありますね……。これを辿れば、何か手がかりにたどり着けるのでは?」
マレットが指差したのは、血によってかたどられた足跡だ。
「ふむ、そうだな……」
付いている足跡を追うように、コテツ達は動き出す。マレットを中心に、コテツとノエルが前、二人の護衛が背後に付く形だ。
足跡は路地を抜け、大通りに向かっていた。
「犯人は歩いて逃げたのでしょうか」
不意に、ノエルが呟く。
その言葉に、マレットも地面を見ながら同意した。
「……確かに、走ったにしては歩幅が」
靴の大きさの割に歩幅が短い。少なくとも全力疾走を行ったような歩幅ではなかった。
「悠々と、歩いて逃げた、というのですか……! 人を一人殺しておいて!」
マレットが怒りを露わにする。
そうして、一同が速度を上げれば、少しずつ足跡は薄れていき。
「……ふむ」
ついに、完全に足跡が消える。
一同は立ち止まり、顔を見合わせる。
「どうするか」
「不審な人物を見なかったか、周辺の人に聞いてみましょう」
そうして再び動き出す。
「いつ襲われるかわからん。ノエル、背後にも気を配っておけ」
「はい」
コテツの言葉に肯定を返すノエルと、ごくり、と喉を鳴らすマレット」
「確かに、付近に犯人がいるとしたらいつ襲われるか……。二人も、どうか気を付けて」
彼女は、静かに背後で控える護衛に言う。
「命に代えても、お守りいたします」
「頼りにしてます」
そうして、見てみると、まだ明りのついた民家があった。
「まずはあそこから聞いてみましょうか」
その民家の扉をノックする。
「……どなたでしょう」
聞こえたのは、初老の男性の声だった。
「マレット・ククルシスです。少し、お話聞かせてもらえるでしょうか」
「マレット様!? 少し待ってくだされ!」
すぐさま扉が開き、驚いた初老の男性の顔が見える。
「こんな夜更けに何か、ご用でしょうか? マレット様」
「君に非はありません。騒がせて申し訳ない。……実は、そこの路地で人が死んでいました」
「……また、だというのですか」
「午後、十時少し前ごろ、悲鳴は聞こえませんでした?」
「聞こえました。だから、こうして起きているのです」
他にもそういった者はいたようで、ふと辺りを見渡すと明りの点いている民家、今明るくなった民家などもある。
だが、誰も殺人鬼のいるかもしれない中に出てくる様子はなく、ただじっと様子を窺うような雰囲気がある。
「不審な人物は見かけませんでしたか?」
「いえ……、ずっと外を窺っていましたが、不審な人物はなにも」
「そうですか……」
誰も外に出ようとしない街は、不気味な夜の闇だけが転がっていた。
「収穫は今日もなし……、不甲斐ない」
本格的に夜中に入り始めた頃、マレットはそう呟いた。
言った通り、聞き込みをすれど有用な情報は手に入らなかった。
誰一人、不審な人物を見た者はいなかった。
「今日は一度、戻りましょう」
「そうだな」
「それと、エトランジェ様にお願いがあります」
「なんだ?」
「滞在予定の期間中だけで構いません。どうか、この事件の捜査に協力してもらえませんか?」
「……ふむ」
「残念ですが、剣術を齧っただけのただの小娘には手に余る事件のようなのです。できれば、経験の豊富なあなたの手を借りたい……!」
「俺は名目上は療養中なのだが……、いや、そうだな。事件解決にできる限り手は貸そう」
療養中、の言葉にマレットが顔色を変える。
「療養中なのですか……!? お体の方は……」
「問題ない。要するに無理矢理休暇を取らされただけだ。体は健康そのものだ」
「それは重畳です。では、力をお貸しいただけるのですね?」
「ああ」
「ありがとうございます。頼りにさせてもらいます」
そう言って頭を下げたマレットに、コテツは一つ疑問をぶつけた。
「君は何故、この殺人犯を捕まえようとしているんだ?」
「なぜ……?」
「君が犯人を追う理由はどこにある? 君は狙われていないだろう?」
標的は平民の女性だ。だから、領主が動いていないのだ。
その問いに、彼女はまっすぐにコテツを見据えて答えた。
「それは、平民とか、貴族とか、関係ないでしょう――? 人が人の命を奪うなんて、許されないことです」
「……そうか。そういう台詞を臆面もなく言えるからこそ、フェリノア達にも好かれているのだろうな」
「ははは……、照れちゃいますね」
はにかみなら、マレットは笑う。
「それに、平民を守るのは、貴族の義務ですよ。私は、農民が作る作物がなければ生きられない。生まれが違うっていうのは、きっとこういうことなんです」
「そうか」
そんなマレットの言葉を聞いて、コテツは踵を返した。
「では、今日の所は戻る」
「ええ、はい。そうしましょう、それではまた後日、連絡します」
夜の空気に当たりながら、マレットと別れ、コテツは教会へと向かう。
「今回の事件の捜査に参加するのですか?」
隣を歩くノエルに問われ、コテツは頷いた。
「参加するつもりはなかったのだが、……少々、見過ごせん状況だ」
「そうですか」
「しかし、人員が送り込まれれば俺は外れるし、滞在期間を伸ばしてまで参加するつもりもない」
あくまでつなぎだ、とコテツは言う。
「ただ、国が動くまで何もしないわけにはいかないだろう。何か証拠でも見つかれば御の字だ」
「我々が動いて、どうにかなると思いますか?」
「なんの足しにもならなさそうだったら、じっとしているんだがな」
呟きながら、戻ってきた教会の扉を開く。
「アマルベルガに叱られるかもしれんな」
「詮無きことかと」
実は既に報告はしていた。その時には関わる気はなかったので何も言っていなかったのだ。
よって、半ばアマルベルガを騙したような状況だ。
「それと、すまんが君も付きあわせる」
「この件を経て男女の絆が深まるようでしたら何の問題もありません」
「……そうか」
そうして、二人の部屋へと戻ろうとしたその時。
「ただいまーっと……」
背後で扉が開いた。
「んん? あんたら起きてたのか?」
「見ての通りだ。ラウ、君は外出していたのか」
扉から入ってきたのはラウだ。
「ん、目ぇ覚めたらちっと眠れなくてさ。散歩だよ、散歩」
「悲鳴は聞こえなかったのか?」
「悲鳴……? いつ頃?」
コテツは、調査を行った時間を逆算して答える。
「二時間ほど前だな」
「多分寝てた。起きたのはちょっと前だからな」
「そうか」
ラウは、そのままコテツの隣を通り過ぎようとする。
「君は、現在この街の治安が悪いことは知っているのか?」
「あ? 知ってるに決まってんだろーがよ。でもさぁ、知ったこっちゃねぇや。俺らの命なんて、いつだって軽いもんだよ。いつ死ぬかなんて知れたもんじゃねぇのに、びくびくしてられっか」
「そうか」
「明日の飯が絶対貰える奴にはわかんないかもだけどな」
皮肉げに、ラウは言う。
「わからないでもない」
「いいよ、同情はさ」
「軍は、人の命を軽くする場所だ。戦時中はな」
「……ああ、そっか、あんたら軍人なんだっけ。どんな気分なんだ? 自分の命を危険に晒しにいくっつーのはさ」
「慣れるとどうとも思わなくなる」
「やっぱり? そういうもんだわな」
そう言ってラウは肩を竦めた。
「ブラックベアを前に悲鳴を上げていた人間とは思えませんね」
そして、ぽつりとノエルが漏らす。
「……う、うるせぇよ、オレだって別に死にたかねぇよ! ただ、ビクビクしたってしゃあないってだけでさ」
顔を赤くしてラウは言った。
「はいはい、この話はこれで終わりな! じゃあな、お休み!」
そして、自分の部屋まで駆けていく。
コテツは、それを見送って、自らもまた部屋へと向かって歩き出した。
「俺達も寝るか」
「今日こそは抱いてもらえますか」
「断る」
ぼちぼちと折り返し地点にさしかかりそうな予感です。
そして、よく考えると失敗した事があります。
ラウと次のナンバリングに登場するキャラが被ってるような……。
もう話決まってて手遅れだし気にしないことにしました。